• 7 年前
夕刻、「あのりふぐ」の水揚げが最も多い安乗漁港では、仲買人以外にも入札の権利を持つ旅館や料理店の店主が集まります。
そして漁船が帰港すると、仲買人たちはイケスで泳ぐ「あのりふぐ」の品質を素早く見定めて、船上で一隻ずつ入札が行なわれます。ピーク時には何十隻もの漁船が集まるため、入札は次から次へと漁船の上を移動しながら行われることになります。一見、面倒そうに見えるこの入札方法は、魚に触れる機会を最小限にして、魚体に傷をつけないようにするためで、より良い品質のトラフグを消費者の皆様にお届けするための知恵なのです。

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