11月17日:安倍首相の所信表明演説

  • 7 年前
【会見全文】安倍首相が所信表明
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→Tag: 所信表明 安倍首相 北朝鮮 核 ミサイル 少子化 子育て 生産性革命 人づくり革命 アベノミクス 消費税 新幹線 インド 社会保障 経済連携協定 EU 日欧EPA EPA

【北朝鮮を省略文↓】
この五年間、アベノミクス「改革の矢」を放ち続け、雇用は185万人増加しました。この春、大学を卒業した皆さんの就職率は過去最高です。この2年間で正規雇用は79万人増え、正社員の有効求人倍率は、調査開始以来初めて、1倍を超えました。

この経済の成長軌道を確かなものとするため、今こそ、最大の課題である少子高齢化の克服に向けて、力強く、踏み出す時であります。

「生産性革命」「人づくり革命」を断行いたします。来月、新しい経済政策パッケージを策定し、速やかに実行に移します。

人工知能、ロボット、IoT。生産性を劇的に押し上げるイノベーションを実現し、世界に胎動する「生産性革命」を牽引していく。2020年度までの3年間を「生産性革命・集中投資期間」と位置付け、人手不足に悩む中小・小規模事業者も含め、企業による設備や人材への投資を力強く促します。

大胆な税制、予算、規制改革。あらゆる施策を総動員することで、4年連続の賃金アップの勢いを更に力強いものとし、デフレからの脱却を確実なものとしてまいります。

「人生百年時代」を見据えた経済社会の在り方を大胆に構想し、我が国の経済社会システムの大改革に挑戦します。

幼児教育の無償化を一気に進めます。2020年度までに、3歳から5歳まで、全ての子どもたちの幼稚園や保育園の費用を無償化します。0歳から2歳児も、所得の低い世帯では無償化します。

待機児童解消を目指す安倍内閣の決意は揺るぎません。本年6月に策定した「子育て安心プラン」を前倒しし、2020年度までに32万人分の受け皿整備を進めます。

どんなに貧しい家庭に育っても、意欲さえあれば、高校、高専にも、専修学校、大学にも行くことができる。そういう日本に皆さん、していこうではありませんか。真に必要な子どもたちには、高等教育を無償化します。

いくつになっても、誰にでも、学び直しと新しいチャレンジの機会を確保する。そのためのリカレント教育を抜本的に拡充します。

こうしたニーズに応え「人づくり革命」を牽引する拠点として、大学改革を進めてまいります。

2020年代初頭までに50万人分の介護の受け皿を整備する。その大きな目標に向かって、介護人材確保への取組を強化します。他の産業との賃金格差をなくしていくため、更なる処遇改善を進めていきます。

子育て、介護など現役世代が抱える大きな不安を解消し、我が国の社会保障制度を、お年寄りも若者も安心できる「全世代型」へと、大きく改革してまいります。女性が輝く社会、お年寄りも若者も、障害や難病のある方も、誰もが生きがいを感じられる「一億総活躍社会」を創り上げます。

再来年10月に引上げが予定される消費税の使い道を見直し、子育て世代、子どもたちに大胆に投資していく。消費税による財源を、子育て世代への投資と社会保障の安定化とに、バランス良く充当することで、財政健全化も確実に実現してまいります。

少子高齢化を乗り越え、我が国が力強く成長する道筋を、皆さん共に、描いていこうではありませんか。

インドの広大な大地を、日本が誇る新幹線が駆け抜ける。この9月、高速鉄道の建設がスタートしました。

200回を超えるトップセールスが実を結び、インフラ輸出額は、5年間で10兆円増加しました。我が国の高い技術やノウハウを世界に展開することで、少子高齢化の中でも、大きく成長できるチャンスが広がります。

自由で公正なルールに基づく経済圏を世界に拡大していく。11か国によるTPP協定の早期発効を目指します。あわせて、RCEPが野心的な協定となるよう、交渉をリードしてまいります。

EUとの経済連携協定が、4年以上に及ぶ粘り強い交渉の末、大枠合意に達しました。人口6億人、世界のGDPの3割を占める巨大な経済圏。アベノミクスの「新しいエンジン」です。

農家の皆さんの不安や懸念にもしっかり向き合い、安心して再生産できるよう、十分な対策を講じてまいります。水田のフル活用を図り、我が国の豊かな中山間地域、美しい故郷を守り抜いてまいります。

世界への挑戦は、手間暇かけてこしらえた質の高い日本の農林水産物にとって、大きなチャンスです。農林水産物の輸出は、本年も、5年連続で過去最高を更新するペースで伸びています。40代以下の新規若手就農者は、調査開始以来、初めて、3年連続で2万人を超えました。

農政改革は地方創生の大きな切り札です。年内に、生産性向上に向けた、抜本的な林業改革、水産業改革のプランを取りまとめます。

農林水産業全体にわたって改革を展開し、若者が将来に夢や希望を持てる「農林水産新時代」を切り拓いてまいります。

東北の被災地では、農地の8割以上が作付け可能となり、全ての漁港が復旧しました。原発事故で大きな被害を受けた福島では、帰還困難区域を除き、ほぼ全ての避難指示が解除されたことに続き、先月から中間貯蔵施設が稼働しました。除染土壌の搬入を進め、2020年には身近な場所から仮置き場をなくします。

被災地の復興を一層加速するため、今後とも、生業(なりわい)の復興、心の復興を力強く支援してまいります。

本年も、全国各地で自然災害が相次ぎました。激甚災害の速やかな指定が可能となるよう、その運用を見直します。事前防災・減災対策に徹底して取り組み、国土強靭化を進めてまいります。

自由民主党と公明党が野党として過ごした、あの3年3か月。

私たちは、なぜ政権を失ったのか、痛切に反省し、国民の皆様の声に、耳を傾けるところからスタートしました。全国各地でミニ集会を行い、国民の皆様からの厳しい声を糧に「政策」を鍛え上げました。

そして、その「政策」の実行に、この5年間、私たちは全力を尽くしてまいりました。

日本の未来をしっかりと見据えながら、今何を為すべきか。与野党の枠を超えて、建設的な政策論議を行い、共に前に進んでいこうではありませんか。

互いに知恵を出し合いながら、共に困難な課題に答えを出していく。そうした努力の中で、憲法改正の議論も前に進むことができる。そう確信しています。

政策の実行、実行、そして実行あるのみです。我が国が直面する困難な課題に、真正面から立ち向かい、共に日本の未来を切り拓いていこうではありませんか。
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安倍首相 所信表明 防衛力強化や幼児教育無償化加速へ: http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171117/k10011226711000.html

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