次郎は「次郎という仕事」をしている～重度知的障害者が歩く豊かで優しい世界

障害者殺傷事件から半年。重度の知的障害がある次郎さん２２歳。IQは18、語意は10語程度。
よく一人で買い物に行く。食べたいものを考え、自分で商品を選ぶ。
複雑な計算はできないが、金額は感覚的にわかる。
「一人で買い物に出して、親として批難を受けないか恐れを感じていたが、本人、いたって楽しそうだ。次郎が歩く健常者の世界は、豊で優しい世界なのだと思う。
一生障害者と出あう機会がない人はけっこういると思う。
障害者と健常者の間にある重い扉を開けるのが、次郎と私の仕事」
（母 佳子さん）
次郎は今日も「次郎という仕事」をしている

「障がい者殺傷事件から半年のこの日、『外に出るのが怖くなった』「人が信じられなくなった」という声も多いなか、重度の障がいのある次郎が、地域で暮らす日常に密着していただきました。

私が次郎のIQが18だと殊更言うのには、理由があります。障がい者殺傷事件を起こした犯人の後ろ盾になっている優生思想では、IQ20以下は、『いなくていい存在』なのです（命に優劣をつける線引きに基準はいろいろかもしれませんが）。

IQ18の障がい者が、ささやかな幸せを感じながら、生き生きと、ケラケラと笑いながら生きている様子を見てもらうことは、優生思想の間違いに気づいてもらうことでもあると思っています。

そしてなにより、障がいがあろうとなかろうと、
『自分は ”自分は自分という仕事” をしている」と胸を張れる社会になってほしいと願っています。」

◎字幕書き起こし　ハートネットＴＶ　障害者殺傷事件から半年「次郎は“次郎という仕事”をしている」 2017.01.26
http://kakiokoshi.hatenablog.com/entry/2017/01/27/011944

◎私と次郎さんとマーマさんと －『次郎は「次郎という仕事」をしている』ロケ後記
https://www.nhk.or.jp/hearttv-blog/1700/261563.html

◎次郎とマーマの　なんじゃこりゃ日記
https://ameblo.jp/shiraiwa824/entry-12304441871.html
https://ameblo.jp/shiraiwa824/entry-12237682448.html
https://ameblo.jp/shiraiwa824/entry-12251714029.html