• 5 年前
2019年12月20日公開決定『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』。

主人公すずと、すずが嫁ぎ先の町で初めて出逢う同世代の女性リンとの交流を描いた、昭和19年秋から昭和20年春にかけてのエピソードを中心に、約30分間の新規映像が加えられる新バージョン。新規シーンの絵コンテは通常のアニメ作品と同じように企画当初から存在はしていたものの、それらを見直しながら復活させ、更に新たなカットも加えている。

片渕監督は、原作にはまだまだ魅力的なエピソードがあり、それを描き足すことによって主人公のすずだけではない、「さらにいくつもの」人生を描き出したいと考え、この度の制作に至った。そして今作が制作できるのも、現行版を支えてくれた人々のおかげであると、感謝し続けている。

引き続き、主人公・すずをのんが演じる。今やアーティスト、ミュージシャンとしての活躍も目覚ましいのんは、2016年の公開以来、片渕監督と二人三脚で『この世界の片隅に』を世界中に届け続けてきた。また音楽を担当するのは、こちらも前回に引き続き、シンガー・ソング・ライターのコトリンゴ。今作でも本編楽曲も同様に担当し、新曲も制作予定。

戦中戦後の広島・呉の綿密なリサーチと時代考証を行い、こうの史代漫画の世界を色鮮やかに描き出した現行版に、新たなシーンを加えた長尺版『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』。すずはより前作より大人な印象になった。
2019年12月20日公開

お勧め