コチニール

「食物アレルギーの新常識　“口”からではなく“◯◯”で始まる！？」

もともと食物アレルギーは、口から食物を摂ることで発症する『経口感作』が原因として考えられることが多かったが、研究が進む中、近年になって手や肌などの皮膚が食べ物に触れて発症する『経皮感作』でアレルギーを発症することがわかってきたと、藤田医科大学ばんたね病院教授で、日本アレルギー学会理事の矢上晶子氏が解説する。

最近の例では、マカロンを食べて炎症を起こした患者がいたそうで、この場合のアレルギー源は赤い色素『コチニール色素』。この色素は食べ物以外にも化粧品に多く使用されていて、日常的に皮膚から摂取され、微細なアレルギー症状を起こしていたものが、口から大量に入って大きな症状を引き起こしたのだという。