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00:30五年前の事件はある組織による犯行であり、あなたは冤罪であると。
00:37首の痣は事件後の怪我の処置中につけられ、犯人を追い込む病気も同時に植え付けられたものでしょう。
00:45このようなことができる組織は世界に一つだけ。
00:52エムケです!
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01:36入れ。
01:42マイロ様、先ほどウィンター様が予定通り入国されたとの報告が。
01:49さて、彼は喜んでくれるだろうか。
01:53私が送った絶望と恐怖を。
02:23♪♪♪
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04:15こいつらは我々が犯罪計画を授けたにも関わらず、警察に特定された。
04:23始末しろ、ウィンター。
04:26早々に奴に絶望を与える機会が来た。
04:34待っていろ、鴨の柱を。
04:56誤解するなよ、石木トトマル。
04:59現場に連れてきたのは人手が足りないからですよね。
05:03わかっていればいい。
05:05ご苦労様です。お待ちしておりました。
05:08こちらが第一発見者の警備会社の方です。
05:15それと、石木さんに面会したいという方がそちらに…
05:20毎度鴨の柱スイーツです。
05:23鴨王様、お久しぶりです。
05:25元気そうだね、天宮君。
05:28素敵なお仕事ですね。
05:31えっと、なんだっけ?
05:33忘れたのかい?
05:34おやつの宅配サービスだよ。
05:38月に4回仕事場に手作りおやつを届ける契約だろう?
05:42これを口実に現場に…
05:45ずるい!
05:46私も鴨王様の手作りおやつ食べたいのに!
05:50それなら、天宮君も契約するかい?
05:53あっ!
05:55泣きたいほど嬉しいのですが、仕事中でして…
05:59お客様枠はあと1名だから、契約するなら今だよ。
06:03うう…
06:04でも、私には何よりも優先すべき市民を守る義務が…
06:09君の言う通りだ。
06:11それじゃあ、現場まで歩く30秒を使おう。
06:14ええ…
06:22殺人事件なんだって。
06:24なんでそれを?
06:25ってか、どうしてここが?
06:26君のスマホのGPSと、
06:28シュピッツが君につけてる盗聴器から…
06:30両方ダメー!
06:35あれか…
06:44うう…
06:49何て殺し方…
06:51酷すぎる…
06:53都会のど真ん中でオブジェに串刺しと…
06:56まるで見せつけるかのように…
06:59人のすることじゃない…
07:10何かしらこのプレート…
07:13その時には…
07:15その時には…
07:17人々は死を求めても与えられず…
07:20死にたいと願っても…
07:23死は逃げてゆくのである…
07:29何かの死かしら?
07:31ヨハネの目視録だ。
07:34今までの殺人とはまるで違うよ、
07:37石木刑事。
07:43警察署
07:55被害者の死因は湿血し、
07:57犯人はアーチにロープを通して
07:59滑車の要領で被害者をオブジェに落としたと考えられます。
08:03しかし殺害後どうやってここから逃走したのかは不明です。
08:07と言いますと?
08:09昨晩この施設には誰も入れなかったはずなんです。
08:131階から3階まで商業施設で、
08:15屋上がこの公園なのですが…
08:18警備員の話では、
08:20閉館後に屋上から見回りを始めた時は異常はなく、
08:2330分ほどかけて全てのフロアを見終えた0時頃、
08:27夜間の人の出入りを探知する赤外線センサーをオンにして退勤したそうです。
08:33そして今朝、警備員が死体を見つけ、
08:36到着するまでセンサーは作動し続けていたのですが、
08:39一度も不審者の出入りを探知していません。
08:43犯人の逃走経路は不明ってことか。
08:46うん。
08:48犯人は警備員が屋上を見回っている間、
08:52被害者と共に下のフロアに隠れ、
08:55警備員が降りてくると同時に入れ違いで屋上へ行き殺害。
09:00センサーがオンになる0時前に逃走したとすれば、
09:03犯行は可能では?
09:05そうですと、死亡推定時刻が合わないんです。
09:08監視器によれば、被害者の死亡推定時刻は深夜の2時です。
09:12じゃ、犯人はどうやって犯行を…
09:15かなり体を鍛えているね。
09:19ちょっと、鎌尾さん!
09:21君は何かを強く握っていたのかい?
09:24手が握られた形で死後硬直しているし、
09:27手のひらに擦れた跡がある。
09:36ああ…
09:42君の無念を晴らすように。
09:45石木刑事、次回のおやつの相談をしよう。
09:48おい!こんな時に!?
09:57まだ犯人はわからないが、事件のトリックは解けたよ。
10:01えっ!?
10:05何?
10:07犯人は兵艦前に犯行に及んでいただと!?
10:10はい。そして深夜、犯行時刻をずらすトリックを使い、
10:14殺害したと思われます。
10:16説明しろ。
10:18犯人は、あのアーチから被害者を吊るしました。
10:22ただし、ただ吊るすだけではなく、
10:25剣の刃を刺すだけでなく、
10:28刺すだけでなく、
10:30刺すだけでなく、
10:32ただ吊るすだけではなく、
10:35剣のような角を持つユニコーンのオブジェの真上に、
10:39全体中を自分で支えるようにロープを握らせて、
10:43自分で!?
10:45被害者は必死に落ち舞いとロープを握りしめていましたが、
10:49いずれ自重を支えることができなくなり、
10:52では、死亡時刻の深夜2時と…
10:55被害者が力尽き、ロープを手放した時刻です。
11:00許せない…こんな残虐な殺し方…
11:04一体どんな奴が…
11:06ではこのプレートの文字の意味は、
11:08死ぬ以上の苦痛を与えるってことなの?
11:12失礼します。
11:14被害者の身元が判明しました。
11:16勝波良二、32歳。
11:18先日起こった暗号資産盗難事件の被疑者だった、
11:21ハッカーチームの一員です。
11:23組織内トラブルの線もあるのか…
11:26それと、胸にある特徴的なホクロが目印、
11:30との報告がありましたので、
11:32服をめくってみたところ、
11:34首筋のこのあたりに、
11:35薬瓶のようなものが押された跡がありました。
11:50ゼロット…十字…
11:52ロン!
11:57奴らだ。
11:58え?
12:01さっきのプレートの文は、
12:03僕が彼らにつけられた首の傷の番号と同じ、
12:07ヨハネの目視録、九章六節。
12:11さらに被害者につけられたこの傷の位置、
12:15間違いない…
12:17エムケだ。
12:20しかもこれは、
12:22僕への挑戦状だ。
12:27エムケの挑戦状
12:41この殺しが…
12:42エムケからの挑戦状?
12:44ああ、僕に向けられている。
12:50確かに、記号はロンの首の傷と同じ場所につけられているし、
12:54目視録、九章六節も傷の数字と同じだけど、
12:59偶然ってことは?
13:01それはない。
13:02僕を嘲笑っているからね。
13:04え?
13:05犯行の手口は不可解さ。
13:07それでエムケと言い切れるほど、
13:09僕は奴らのことをまだ知らない。
13:12だが、この犯行に感じる、
13:14血の実習事件と同じ僕へのあざけりだけは、
13:18はっきりとわからんだ。
13:20むかついて吐きそうなくらいのね。
13:25お前の挑戦だとしたら、
13:27あの暗号の謎を解けってことなのか?
13:30ああ、そう思う。
13:37ゼロの十字?
13:39何の暗号だ?
13:41誰かに向けられたものなのか?
13:43三人組で作業を働いていたハッカーですからね。
13:47チーム内で使っていた因果かもしれません。
13:50次の殺害予告だ!
13:53今、意識掲示が言っていたんだよ。
13:56この無業い殺し方には、
13:58犯人の怒りと深い恨みがこもっていると。
14:01被害者が最近犯した最大の失敗は、
14:04暗号通過の説得を摘発されたこと。
14:07もし説得による莫大な利益を見込んでいた誰かがいたとしたら、
14:11巨額の損失に怒り浸透だろう。
14:14その怒り、そのものの粛清は、
14:16失敗を犯した被害者のみならず、
14:19ハッカーチーム全員に向けられるんじゃないかとね。
14:22ではこの暗号は、
14:24残り二人のハッカーへ向けた殺害予告だと!
14:27なるほど。
14:29あ、ええ、おそらく。
14:31たか、十時は次の犯行時刻だとして、
14:34左端のゼロの意味は何だ?
14:38それは僕にもよく…
14:42十時まであと三十分しかない。
14:45至急応援を寄せ!
14:46このゼロの意味を調べさせろ!
14:48そこから想起される物や施設など、
14:50片っ端から当たれ!
14:52はいはいはい!
15:04忌々しいホームズの地名。
15:07絶望を味わえ、カモノハシロン。
15:12ゲーム開始だ。
15:19ロン、何か分かったか?
15:22いや、だが次の犯行現場は間違いなくこの近くだ。
15:27えっ、なんで分かるんだよ。
15:29奴らは僕に挑戦状を叩きつけているんだ。
15:32僕が三十分以内で行ける範囲じゃないと、
15:35意味がないからね。
15:37なるほど。
15:41残る二人のハッカーの写真が来たよ。
15:45昨日の朝、警察が三人の家をガサ入れしたら、
15:48物気の殻だったそうだ。
15:50M家が先回りして逃がしたのさ。
15:52警察に捕まる前に、
15:54自らの手で殺すためにね。
15:58それと、警察が天命に、
16:00Zeroのつく都内の店全てに配備されるって、
16:03これは俺も考えてたんだよ。
16:05Zeroが場所を示しているのには同意だが、
16:08M家がそんな簡単に解かせてくれるとは思わない。
16:12そう言われたらそうだけど、
16:14簡単に思いつかない場所ってどこだ?
16:16こんにちは。
16:18一式刑事とカモキューさん。
16:20週刊ライムの?
16:22モンキチコリです。
16:24一式刑事の苦悶に満ちた素敵なお顔は、
16:27渋谷モールパークの殺人事件ですね。
16:30私も取材できたところなんです。
16:32でもどうしてカフェ店員のカモキューさんが?
16:35それは…えっと…
16:37グッドライトさんが…
16:40えっと…
16:42偶然あってね。
16:44ここら辺の地理について質問があるって言うんで、
16:46聞いてたんだ。
16:49そうだ、この辺りに
16:51Zeroのつく場所を知らないかな。
16:53Zero?
16:55捜査の関係ですか?
16:57うん、緊急事態なんだ。
16:59誰でも思いつくような意見はいらないよ、チコリ君。
17:03相変わらずカモキューさん、
17:05何様って感じですね。
17:07刑事じゃないのに。
17:08まあ。
17:09ああ、そういえば、
17:11こんなところにZeroがあるのって思ったことが最近ありました。
17:17なんと渋谷駅のバス乗り場には
17:19Zero番乗り場があるんです!
17:21本当に!?
17:22すごい!
17:23それだよ!
17:24この辺りならではの情報だし、
17:26そんなの普通思いつかない!
17:27ありがとう!
17:28いえ!
17:29申し訳ないんだけど、
17:30案内してもらえるかな?
17:32ぜひ!
17:33じゃあ、急ごう!
17:38どうしたんだ、カモキューさん?
17:40確かに十字のZeroにも斜線があるし、
17:43左端の記号は数字のZeroに似ている。
17:47が、その四隅が欠けているのがどうも引っかかる。
17:51うまく傷がつけられなかっただけだろ?
17:54それより、今向かわなきゃ間に合わない!
17:57俺は行くぞ!
18:02ああ、わかった。行ってくれ。
18:09五分前。何とか間に合った。
18:12ここで何が起こるんですか?
18:17意識停止?
18:25ありがとうございました。
18:27あなたは?
18:28あなたは?
18:29あなたは?
18:30あなたは?
18:31あなたは?
18:32あなたは?
18:33あなたは?
18:34あなたは?
18:35あなたは?
18:36あなたは?
18:37ありがとうございました。
18:38ありがとうございました。
18:39何名様で?
18:40二人です。とりあえずロンチャー二つ。
18:43おい、まだ二つ。
18:46大将、この焼き鳥ベトベトだ。
18:49持ち手のところはタレ避けてくれないと。
18:52ああ、ごめんなさいね。
18:57避ける?
18:58避ける?
19:06四隅を避ける。
19:09四隅には欠けない。
19:12そうか。
19:20もしもし、ロンか?何?
19:22場所がわかったぞ、トト。
19:24えっ?
19:26あの記号は数字じゃない。
19:28あの記号は交差点だ。
19:31四隅の欠片は横断歩道が塗られていない場所だったんだ。
19:35そうか。
19:36時間がないぞ、トト。
19:38分かった。
19:39スクランブル交差点で。
19:56ギリギリ間に合った。
20:00僕もだ。
20:14どこだ?どこで犯行が?
20:26どこだ?
20:39何ですか、これ?
20:41天幕!
20:50何も見えない!
20:56逃げてきたな。
21:07人が!
21:08嫌だ!
21:09どこから?
21:10危険だ!チコリちゃんは離れて!
21:12は、はい!
21:13ロン!
21:15この男、ハッカーチームの一員だ。
21:18心臓をひとつき、これでは命は…
21:21そんな…
21:22でもどうやってあの煙幕の中、矢を命中させたんだ?
21:26わからない。
21:28嘘だよ…
21:30君の悪い…
21:33あれは…
21:34ハッカーチームの…
21:38あの男を捕まえてくれ!
21:40被害者は頼む!
21:41わかった!
21:46クソ…
21:47記号の謎は解けていたのに…
21:50僕の目の前で見せつけるように!
21:58まだ…
21:59この事件は続くのか…
22:50逆さまに…
23:20未完成のラビリンスを行く