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00:00メガテン始まるよー!
00:05サワー! メガテン!
00:102014年、人の手が入らず荒れていた里山に
00:17浦山から水を引き
00:21堆肥をすき込み、土壌を改良
00:25人が営みの中、整備することで
00:29多様な生き物が暮らす豊かな里山に生まれ変わりました
00:3411年目を迎え、さらに
00:37すごいねー!
00:40楽しく
00:42いたいたいたいたいたいたいた
00:45全力で里山再生を目指す
00:49長期実験企画、それが科学の里
00:54そんな科学の里の取り組みに共鳴したのが建築家の熊健吾さん
01:01うちが買いぶき行こうと思う
01:03買いぶき行く
01:052022年3月に始動したオモヤプロジェクトはついに
01:10去年8月から工事が開始
01:16ぴったし設計師大工さん科学者の知恵と技術が結集し組み上がった骨組みの上にかやぶき職人たちがかやを乗せるための下地を作りおよそ5,000束のかやで屋根を拭きましたその屋根のてっぺんに重しとして乗せるのが大きくなりました。
01:44屋根の頂上部分に土を乗せその土に野芝などの植物を植え根を張らせて土が流れたり飛ばされないようにする芝棟と呼ばれる方法バケツ70杯分の土を胸に乗せ準備が整いました。
02:06そして今回はついに!
02:12熊健吾さんのこだわりが詰まったオモヤ一番の特徴かやぶき屋根が完成しますかやぶき屋根の最後の仕上げ刈り込み作業特殊な円形の屋根にかやぶき職人たちが挑みます本日のメガ展はオモヤプロジェクトかやぶき屋根はかやを拭いて終わりじゃないよスペシャル!後編です!
02:40ついにかやぶき屋根が完成!
02:43素晴らしいね!見られるのね!
02:45熊健吾さんもこの2ヶ月間職人さんたちとそして僕ら2人でちょっとお手伝いさせていただいたかやぶき屋根最後の仕上げになります!
02:53あなたたちがいない方がうまくいくんじゃない?
02:56大丈夫?
02:57確かに!
02:58僕らも一部かなり頑張らせてもらいましたんで
03:01それでは科学の里オモヤプロジェクトかやぶき屋根最終工程です。こちらをどうぞ!
03:071月下旬オモヤのかやを吹き終え次に取り掛かるのがもう刈り込みしました刈り込み?おお!
03:18刈り込みとはかやぶき屋根の表面を美しく整えていく最後の仕上げ作業!
03:27組まれている足場をてっぺんから順に外しながら上から下へ刈り込んでいきます!
03:36確かによく見ると屋根の表面はボサボサな状態!まず刈る前にすることが!
03:44ここは高いんで結構付いちゃって
03:46ここら辺結構高いってことですよね?
03:48はぁ、ここら辺が
03:49このようにかやが飛び出している箇所をガギ棒という専用の棒で叩いて中に押し込みます!
03:57さらにかやが少ない部分には新たにかやを差し込んで隙間をなくし
04:14当然でも足すんだ
04:16はい
04:18形を整えたら
04:20で、ハサミ作ってもらえますよ
04:23え、ほんとっすか?
04:24うわっ、うわ、すげぇ
04:26かやの刈り込み専用の屋根バサミで
04:31こういう感じでこの…
04:34勾配がきついから…
04:35次側の…
04:37ここまで切ってほしいんですよ
04:39このぐらいの角度でそもっと根元まで
04:43この、もうちょいここまで
04:45楽しい楽しい今回形が四角いかやぶき屋根とは違い刈り方に注意が必要であんまり同じにしないでくださいまっすぐではないですまっすぐじゃないんだけどこういうこういうカーブじゃないですかたぶんここら辺が一番高いってことですよねこの下の感じだと円形の屋根のカーブに合わせ
05:14刈り込む高さを微妙に変えるそうで
05:20ああ、これはなかなか大変だ
05:24慣れない特殊な屋根の作業にかやぶき職人たちも
05:30わからないですねほんとただそうですね難しいですねはい
05:36ああ、まっすぐに
05:40四角い屋根の場合屋根の角度はどこも同じ決めた角度を守って平らに刈り込んでいけばいいのですが丸くて形も不規則なオモヤの屋根は場所によって刈る角度が変わるため屋根の全体像を頭に浮かべその場所に最適な角度で刈っていくのがいいですよ。
06:16剪定用の大きなバリカンでボサボサだったかやが見事美しく整いました順調に進んでいた刈り込みですが小倉さんにはある不安が。
06:44下に行くほど形状が複雑になっているおもやベテランの職人でもうまくできるか分からない最後の刈り込み作業は見栄えに影響し職人の腕の見せ所といわれるそうです。
07:14ポイントがないんですよそれが一番難しいっていうかどこが向かっていくかだいたいはわかるんですけどそうですね
07:26センスでやっていくしかないです。
07:30じゃなくてここはちょっと多分ここも丸いから職人さんたちは感覚を研ぎすまし全員でクマさんのデザインに近づけていきます。
07:48何度も何度もしゃがみ込んでは屋根の傾斜を確認そして細かく調整その作業を繰り返しついに!
08:42上がりの図とかは分かってるんですけどもやっぱ近づいちゃうと全然その凸凹具合も感じられないこの刈り込み作業これで終わりじゃないんですよね?
08:50三浦さんはいそうなんですこの壁の外側をこの軒というんですがこの軒先先の部分からこの軒裏のこの部分を刈るのが最後に作業に残ってましてこの作業が本当にもうこの一番見える部分なんでこの見栄えを作業する一番大事な作業です。
09:08そんな職人さんたちも苦労した軒先の刈り込みの作業の前に加賀くんの里に設計した熊健吾さんが訪れてました。こちらをどうぞ。
09:20刈り込みで最も重要なのが残る軒先と軒裏の部分。やってきたのは熊事務所の平林さん。実はこの6日前。
09:36熊健吾さんが早吹き屋根の経過を見るため里を訪れていました。
09:46もう周りに馴染みすぎてるな。
09:51屋根やらせてもらった小倉と申します。
09:53どうもどうも。素晴らしいです。
09:56そうですか。よかったです。
09:59360度。あらゆる角度からおもやを見て。
10:05ビタビタです。
10:07上がきれい。これすごいな。
10:09あれみたいな感じ。
10:11熊さんが来た目的は2つ。
10:151つは屋根の完成後、始まる内装の打ち合わせ。
10:21これ厚み何ミリだったっけ。
10:2315。あ、12だ。
10:2512でこれ30。最後の30ミリはこれだけで持つっていう。
10:29持つよね。
10:31じゃあそうしよう。
10:34そしてもう一つが軒先と軒裏の仕上げ方について。
10:39通常は軒先と軒裏が地面と平行になるよう、まっすぐ刈り込むことが多いんですが、
10:46円形で形も不規則なおもやの軒。
10:51場所によって軒先の高さも角度も変わり、それに合った仕上げにする必要があります。
10:58この後、軒にも熊さんのこだわりが。
11:05不規則な形のおもやの軒。その刈り込み方に熊さんのこだわりが。
11:12そこもうちょっとこう立っててっていうか。
11:15立ってるようにしたいってこと。
11:18全体がガラス面になる、開口部前方から玄関までの軒先と軒裏は、水平ではなく、少しめくれ上がるようにしたい。
11:29やっぱりこれ完全に水平だと、少し中が暗くなっちゃうから、少しめくり上げて、こう迎え入れる感じがあって。
11:39ただめくり上げすぎると品が悪くなっちゃうから。
11:42なるほど。
11:44今切ってもらったのすごいいい感じだな。
11:48屋根が人を迎え入れるイメージに、他にも細かく小倉さんにビジョンを伝えました。
11:56やっぱりかやぶきでも、ここまで形に変化つけてる曲線ってなかなか出しに出さないんだけど、
12:03やっぱりそれは小倉さんが頑張ってくれて、優しい形に吹いてくれたから、すごく楽しみですね。
12:14クマさんがイメージする軒の形に沿って平林さんと具体的なラインを決めていきますつまりこの赤いひもが軒先の先っぽになるんですね
12:33もうちょっと揚げてもらえれば結構注意が。
12:37ぐるりと一周、微調整しながらひもを貼り、軒先の先端のラインが決まったら、実際にラインに沿って買っていきます。
12:52なるほどこう平らになるようになるようになる。
12:59はい。
13:01アベさんも作業に参加。
13:08こんなとこにあるの?
13:10はい。
13:11気持ちいい感触が、オモヤの前髪を切ってる感じ。
13:16人の前髪と同じく刈り込みすぎると修正が難しいので慎重に。
13:31最後に整えればラインどおり軒先の先端がきれいに刈り込まれましたついに仕上げの最終段階軒裏の刈り込み。
13:52大きな方が。
14:03いい感じ?
14:04はい。
14:05なるべく大量になるように。
14:07こう刈り込まないですか?
14:09こうえぐって刈ると、全部ひっぱい直さなくちゃいけない。
14:12あっ、なるほど。
14:14違う、違う。
14:15失敗が許されない作業に、アベさんは。
14:18下からいきましょう。
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15:14斜めになっている軒先に合わせ軒裏も斜めに買って美しく仕上げます。
15:20水平に刈るのに慣れた職人さんたちも、通常とは違う斜め刈りに苦戦。何度も下から確認し、軒裏を作っていきます。
15:36仕上げの最終局面。みんな集中モードです。
15:46そして軒裏の刈り込みも終わりました。
16:03軒裏の層は5層でできていて1層目はアサガラ2層目は里で育てたお米の稲わら3層目4層目はメガテンメンバーが集めたススキも使われ5層目は水切りヶ谷というきれいに整えた蚊屋でできています。
16:26すごい!入ったこれ。終わりですか?終わりです。終わりですか?ありがとうございます。ありがとうございました。ありがとうございました。やりました!
16:44ついに出来上がりましたね。活躍してたじゃないですか。ありがとうございました。
16:51気持ちいいね、こういうの見ると。そうですね。
16:53うん、すごい気持ちいい。
16:54任されてもドキドキするよな。
16:56いや、絶対失敗できないじゃないですか。
16:58小倉さんにもお聞きしたんですけど、方針としてどんどん若手にも手伝わせようということだそうで、なんでできそうなところはもう阿部さん、三浦さんにもどんどんと作業に参加してもらった。
17:09ありがとうございます。
17:11私を育てよって。やっぱりリーダーはすごいよ。素晴らしい。嬉しかったです。
17:16はい。
17:17実はあと1つだけ残っている作業があるんですよね、阿部さん。
17:19そうなんです。屋根の頂上、胸にですね、植物を植えて、植物の根で胸を固定するという、芝胸作りという作業が。
17:28このあと最後の作業ついにかやぶき屋根が完成芝胸を作るため土を胸にのせましたが大事なのがここに何を植えるのかお聞きしたのがかやぶきに精通している安藤邦弘先生芝胸に植えるものとして何がふさわしいんでしょうか?
17:57まず根が張ることは最低の条件。それからあんまり大きいと自分で倒されちゃって折れちゃうから小型の多年層で花がとても愛らしいものを植える。
18:12科学の殺到はこれがいいみたいなのってあるんですか?
18:16それも一発だ。
18:17あ、一発。
18:18はい。
18:19一発とはアヤメカの植物。根が太くて乾燥にも強く、直射日光が当たる屋根の上でもしっかりと育つそうです。
18:29関東全体で一発使ってるし、東北にも一番多い。
18:33あ、そうなんです。一発が一番多いぐらい。
18:35はい。
18:36じゃあ地域的にももちろん適してる。
18:38そう。間違いない。丈夫であることも間違いない。
18:40間違いないし。
18:41うん。
18:42茨城県にある科学の里に立つオモヤの芝棟には一発がふさわしいことが分かりました。普通は9月ごろに植え5月に咲くものだそうで2月にはなかなか手に入らなかったんですがそんな一発を準備してくれたのがいつも里の畑の苗を用意してくださる小田金さん。
19:09ありがとうございます。
19:10ありがとうございます。
19:11ありがとうございます。
19:12あ、あれですか?
19:13そうです。
19:14あれがイチャツ。
19:15そうなんです。
19:16えっ、あ、あの火の用心なんですよ。
19:20火の用心。
19:21はい。
19:22花言葉も。
19:23花言葉が。
19:24そうですね。
19:25花言葉が。
19:26花言葉の日が一番ダメなんですね。
19:28ですよね。
19:29花言葉もかやぶき屋根にぴったりですね。
19:34土を固定するその根っこも。
19:37すごいな。
19:38えー。
19:39えー。
19:40カッチカチなんで。
19:41雨にも風にも負けない芝棟ができそうです。
19:46いってきます。
19:49全部で48株。
19:53かやぶき屋根はこれを終えたら完成です。
20:03かやの下にある土を掘り起こして一発を植えていきます。
20:08きれいですよ花咲くと。
20:14植えるのは遅かったのですがうまくいけば5月青紫の花を咲かせてくれるはず。そして。
20:24うわーこれで終わり?
20:26終わりですねー。
20:27終わって。
20:28はい。
20:29おしなさんこれで?
20:32はい。
20:33おっけですか小倉さん。
20:34うわー。
20:35うわー。
20:36うわー。
20:37屋根。
20:38完成ー!
20:40やったー!
20:44かやぶきはかやぶき行こうと思う。
20:46かやぶき行こうと思う。
20:47かやぶき行こう。
20:48かやぶき行く。
20:49クマさんのかやぶき宣言からおよそ2年9か月。
20:54骨組みが出来上がり、大工さんからかやぶき職人へバトンが渡され、ついに完成したこだわりのかやぶき屋根。
21:05ご覧ください。
21:12おー。
21:13すげえ。
21:19すごいなこれ。
21:44風に吹かれたような自然な曲線そして人を迎え入れる柔らかな軒のカーブ職人さんの技術とクマさんのこだわりがたっぷり詰まったかやぶき屋根です。
22:07いや、まあ、うまく出来るんだなと思いました。
22:14本当に綺麗な曲線までって。
22:17大勢の人たちが力を合わせ素晴らしいかやぶき屋根が完成しました。
22:54こちらがクマさんの設計図から起こしたCGです。
22:57こちらが実際に完成したおもやの写真です。
23:01素晴らしいね。
23:02はい。
23:03もう同じだね。
23:04いや、ほんま。
23:05はい。
23:06実際の方が臨場感あるねんでもね。
23:08あ、そうなんですね。
23:10うーん。
23:11もともと大工さんとかさ、細かいところがちゃんと出来てるんで、上まで行けるわけです。
23:16すごいのが出来ましたね、これ。
23:20ご苦労さまでした。
23:21ありがとうございます。
23:22感動いたしました。
23:23さあ、次回なんでしょうか。
23:24次回はみりんの科学です。
23:26料理に少し足すことで旨味やコクがグッとアップ。
23:30その驚きの調理効果とは、さらに簡単で美味しいみりんスイーツもご紹介します。
23:37なんですって。
23:39じゃあ、みりんの全てが分かるんですね。
23:40はい。お楽しみに。
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