• 8 年前
●「大震災は天罰」「津波で我欲洗い落とせ」石原都知事
2011年3月14日19時34分
節電の要請に訪れた蓮舫・節電啓発担当相と会談した石原都知事。
会談後に「震災への日本国民の対応をどう評価するか」と質問したところ、石原さんは「日本人のアイデンティティーは我欲。この津波をうまく利用して我欲を1回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う」と述べました。

http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103140356.html
 石原慎太郎・東京都知事は14日、東日本大震災に関して、「日本人のアイデンティティーは我欲。この津波をうまく利用して我欲を1回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う」と述べた。都内で報道陣に、大震災への国民の対応について感想を問われて答えた。

 発言の中で石原知事は「アメリカのアイデンティティーは自由。フランスは自由と博愛と平等。日本はそんなものはない。我欲だよ。物欲、金銭欲」と指摘した上で、「我欲に縛られて政治もポピュリズムでやっている。それを(津波で)一気に押し流す必要がある。積年たまった日本人の心のあかを」と話した。一方で「被災者の方々はかわいそうですよ」とも述べた。

 石原知事は最近、日本人の「我欲」が横行しているとの批判を繰り返している。

■知事の「天罰」発言、「謝って済む話ではない」と批判が殺到
 石原慎太郎知事は3月15日の記者会見で、「添える言葉が足らず、被災者、国民、都民の皆様を深く傷つけたことから、発言を撤回し、深くおわびします」と謝罪し前言を撤回したが、都民からは「被災者への配慮が足りず、怒りを感じる」「謝って済む話ではない」などの抗議の電話やメールが殺到した。24日の都知事選公示直前の「暴言」だけに、選挙戦に影響が出る可能性もある。(略)15日の謝罪会見は、都知事選を前に「火種を消そう」と素早く撤回の姿勢に転じた形だ。(朝日新聞 2011年3月16日 朝刊) 
 この非常識な暴言に比べ、国連の潘基文事務総長は、3月16日夜、菅直人首相と電話で協議。東日本大震災の地震・津波に加えて、福島・原発事故についても「国連として、いかなる支援も惜しまない。国連は日本と共にある」と述べ、国連関係機関からの多方面の支援を申し入れた。
(朝日新聞 2011年3月17日 朝刊)

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