20230520「泉と房穂 やさしい明石の言王」ザ・ドキュメント

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地方政治に巨石を投じた泉房穂の素顔とは?
『ザ・ドキュメント 泉と房穂 やさしい明石の暴言王』
2023.05.20

今年の4月末に12年間の任期を終えた前明石市長・泉房穂に密着した『ザ・ドキュメント 泉と房穂 やさしい明石の暴言王』を19日(金)深夜1時25分からカンテレで放送する。語りは、講談師の玉田玉秀斎が務める。

2011年の初当選から12年間、明石市長を務めた泉房穂は、2度目の暴言に対する責任を取り、政治家を引退することを表明した。

2019年に職員への暴言で明石市長を一度辞職している泉は、5000通の署名を受けて市長選に再出馬。対立候補の3倍の票を得て圧勝した。子どもに対する“5つの無料化”や全国初の施策を連発し、10年連続の人口増を達成するなど、”やさしい明石“の立役者となったが、その一方で、市政の進め方を巡る議会との対立や暴言問題が度々報じられた。

去年10月に問題となった記念式典前に議員たちへ放った暴言が引き金となり、政治家引退を表明した泉。11月には市議会議員を公募すると発表し、“明石市民の会”を立ち上げた。明石をより良い街にしていくためには、議会を変えるべきだと言う。結果、市長、県議会議員、市議会議員に送り出した7人全員を、凄まじい得票数で当選させた。

子どもの頃、目の当たりにした冷たい社会に対して、復讐を誓った人間“房穂”と、愛する故郷のためにがむしゃらに突き進む政治家“泉”。胸にあるのは“復讐心”と“愛”という相反する感情だ。今回は4年前『ザ・ドキュメント 舌禍~「暴言」市長は圧勝した』を制作したディレクターが再取材。選挙で議会を変えようとする泉とその渦に巻き込まれた人々の半年間を追った。

 語りを担当する講談師の玉田玉秀斎は本ドキュメンタリーについて「講談というは、人の人生を語る、人生の選択の瞬間を描くのですが、まさにこの泉前市長の人生の選択が見えて、楽しかったですね。心を動かすのが芸能の基本なので、そういう意味では非常に興味深い方でした。講談になる人生だなと思いました。もし戦国時代に生まれていたらすごい武将になっていたかもしれませんね」と話し「市民からしたら、とてつもなく良い市長だったのが、議会の人から見たら、とてつもなくたまらない人。昔の仲間からしても、まるで裏切られたかのように思う。同じ人なのかと思いますよね。でも、多分それが世の中で、僕たちって結果的に一面しか見れないんだな。多面的には、人というものは見れないし、世界を見れないんだなっていうことを、この番組を見て、感じていただきたいですね」と番組の見どころをアピールした。

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