北海道 病院勤務労災認定で遺族・国争う 2017年2月3日

  • 7 年前
病院勤務労災認定で遺族・国争う
2017年02月03日 21時06分
看護師の女性がうつ病を発症したあと自殺したのは病院の過酷な勤務が原因だとして、遺族が労災を認めるよう国に求めている裁判の第1回口頭弁論が開かれ、国側は争う姿勢を示しました。
この裁判は、札幌市豊平区にあるKKR札幌医療センターの看護師として勤務していた杉本綾さんが(当時23歳)、5年前にうつ病を発症したあと自宅のアパートで自殺したのは、毎月60時間から90時間に上る時間外勤務を強いられるなど過酷な勤務が原因だったとして、母親が綾さんの自殺を労災と認めなかった札幌東労働基準監督署の処分を取り消すよう国に求めているものです。
札幌地方裁判所で3日、第1回口頭弁論が開かれ、母親は「娘は症状の重い患者を看病する『急性期病棟』を担当し必死に格闘していた。
労災を認められなかった主な理由が時間外勤務が月100時間に満たないとされたことだったが、デスクワークの100時間の残業と常にコール対応に追われて走り回る看護師の100時間の残業では同じ残業でもまったく違う」と意見を述べました。
一方、被告の国は争う姿勢を示し、今後の裁判で具体的な主張を行う方針を明らかにしました。

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