• 7 年前
落語の「元犬」です。うp主はこのビデオ以外でこの噺を聞いたことがありません。
桂九雀さんは枝雀師のお弟子さんです。米朝一門に所属ですが、個人事務所を設立して本名の室屋聖名義で演劇活動も盛んになさっていました。今は個人事務所は清算したようです。
一般的に、噺家に帽子・ヒゲ・眼鏡は好ましくないとされます。帽子は人前では取るものですので当然ですが、ヒゲ・眼鏡は「えらそうに見える」というのが簡単な理由なようです。
同じ一門で、以前にうpしました雀松さん(現「文ノ介」さん)は普段は眼鏡をかけていますが落語をするときは外します。ですがこの映像を見ていただくとわかるように九雀さんはつけたままです。この辺はだいぶ廃れてきた習慣ということになるのでしょうか。
噺の内容的にもかなり新しい噺と思われますが、いつごろ誰の作なのかはわかりません。

2017年1月4日追記
この噺が米朝師匠の全集に載ってました。九雀さんのこの下げは元々全く関係ない小咄の下げで、オリジナルは犬から転生した男が大の字になって寝ている、その男の左肩あたりに枕があってちょうど「犬」の字に見えるという考え落ちだったそうです。

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