映画『台湾、街かどの人形劇』

  • 5 年前
台湾で「知らない人間はいない」と言われるほど、子供から大人まで楽しまれてきた人形演劇『布袋劇』の人形師であり、侯孝賢監督映画の常連俳優で布袋戯の巨匠・李天禄(リ・ティエンルー)を父に持つ陳錫煌(チェン・シーホワン)の姿を追ったドキュメンタリー映画。

映画『戯夢人生』(93)など候孝賢映画の名脇役にして、布袋戯の大家である李天禄。長男・陳錫煌は、母の姓を継いだ事で父との間に深い葛藤が生まれ、自身が80歳を超えた今も、そのわだかまりは消える事はない。13歳から布袋戯の人形師として芸を磨き、家を継ぐこと、名前を継ぐこと、芸を継ぐこと、親子でありながらも師弟であるが故の深く抜け出しがたい感情。どの時代にも共通する、親子のそして師弟の葛藤と、天命を知る者ゆえの闘いの記録が描きだされる

2019年11月30日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開