• 4 年前
映画『ムヒカ世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』予告編
2012年、リオデジャネイロで開かれた国連会議にて、現代の消費社会を痛烈に批判し、人類にとっての幸せとは何かを問うたウ
ルグアイ大統領のホセ・ムヒカ。その感動的なスピーチ動画が瞬く間に世界中で話題になったことで、田部井監督は当時ディレクターを務めていたテレビ番組で彼を取り上げることに。ウルグアイへ渡った田部井監督は一度も日本に訪れたことのないムヒカが、日本の歴史や文化にとても詳しく、尊敬していることに驚かされる。なぜ、ムヒカは日本のことをよく知っているのか? その後、田部井監督はその疑問の答えを突き止める為に何度もウルグアイへと渡り、大統領退任後のムヒカへの取材を重ねる。そして、ムヒカの言葉に心を動かされた田部井監督は多くの日本人にムヒカの言葉を聞いてほしいと願うようになり、ムヒカも訪日を熱望。絵本の出版社の協力を得て、彼の来日が実現する。

2010年から5年間、南米の小国ウルグアイの大統領を務めたムヒカは、収入の大半を寄付。公邸に住むことを拒み、愛妻と愛犬と共に小さな農場で質素な暮らしを続け、いつしか世界でいちばん貧しい大統領と呼ばれるようになった。2012年にブラジル・リオデジャネイロで開かれた国連会議でムヒカは先進国の大量消費社会を強く、しかし優しい口調で批判。その名スピーチは、たくさんの言葉に翻訳され、世界中の多くの人々に影響を与え、日本では「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」(汐文社)という絵本としても出版された。 本作は、テレビ番組の取材でムヒカにインタビューした田部井監督が、その後も取材を重ね、彼の生き方や言葉に触れながら、ムヒカと日本の知られざる関係を紐解いていく感動のドキュメンタリーです。

この予告編は、「君が何かを買うとき お金で買っているのではない お金を得るために費やした 人生の時間で買っているんだ」というムヒカの言葉と共に、トラクターに乗って農作業をするムヒカの姿から始まる。日本の取材チームによるアポ無し突撃取材にも気さくに対応し笑顔を見せるムヒカ。そこから始まる、日本人若手監督とムヒカの交流は、ムヒカと日本の知られざる関係を明らかにしていく…。その後、来日したムヒカは何を思い、わたしたち日本人に何を語りかけたのかが気になる作りとなっている。

昨年大きな話題を呼んだ映画『万引き家族』(是枝裕和監督)にて日本アカデミー賞主演女優賞に輝いた女優・安藤サクラが本作にてドキュメンタリー映画でのナレーションに初挑戦!その力強くも温かい声はこちらの予告編が初のお披露目となる。

安藤サクラよりコメント
愛おしい日々のなかにあった'仕事と子育ての両立'という言葉に対する違和感がスッと晴れ、日常も仕事も大切なものが輝いてみえました。

昨年大ヒットしたアニメーション映画『天気の子』(新海誠監督)にてRADWIMPSの野田洋次郎にボーカルとして大抜擢された三浦透子が、今回はシンガーソングライターの森山直太朗が作曲・編曲を手掛けた「uzu」にて主題歌を担当。透明感あふれるハミングを聞くことが出来る。

三浦透子よりコメント
生き物のような不思議な曲が完成しました。足さず、飾らず、ありのまま、自由に、小さな些細な声の変化を大切にしながら直太朗さんと一緒につくりました。歌詞がない分、声や呼吸の音が細部まで楽しめる、身体によく響く素敵な曲になったと思います。皆様に聴いていただくのがとても楽しみです。

森山直太朗よりコメント
まず田部井さんが5年の歳月をかけて映し出したムヒカ元大統領の生き様に優しさと悲哀、そして猛烈なカルマを見ました。84歳を過ぎた今も尚、問い掛け続ける彼に対して応えるような思いで作ってみました。透子ちゃんの声は芯が太く、それでいて柔和で。初めて歌った瞬間から、もう歌の景色の中で寝転がっていて、みんなを手招きしていました。飾らない寝顔のような彼女の歌声が光みたいに全てを飲み込んでくれるような、そんな作品です。

田部井一真監督より主題歌についてコメント
エンディングで「水」のような曲を聴きたい。生命の根源でありながら、身近な存在。何者でもないようで、何者かでもある無色透明の不思議さ。そこで思い浮かんだのが、三浦透子さんの歌声でした。三浦さんの無垢な歌声を届けるために「歌詞がない曲を作ってほしい」とかなり無謀なことを思っていたところ、なんと、森山直太朗さんが快諾。直太朗さんは、私が気づいてなかった無意識の部分まで降りてきて作品を理解し、曲を生み出してくれました。ムヒカの言葉と相まって、懐かしい景色・抱えていた心情・誰かと過ごした時間…忘れかけていた「uzu」のような想いを、体の中から思い出させてくれるような楽曲です。映画本編と共に、是非、劇場でお聴きください。


4月10日よりシネマスイッチ銀座ほか全国順次公開。

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