• 5 months ago
事件で犠牲となった天才アニメーターが30年以上前に描いた絵本。

残された仲間たちは、この絵本をアニメ化することで、その遺志を受け継いでいます


カンテレ「newsランナー」2024年7月18日放送

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≪カンテレ「newsランナー」月〜金・夕方4時45分から放送≫

メインキャスター:吉原功兼
情報キャスター:竹上萌奈・谷元星奈・橋本和花子
フィールドキャスター:坂元龍斗
気象予報士:片平敦

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Transcript
00:00こちらをご覧ください
00:02これは事件で犠牲となった天才アニメーターが30年以上前に描いた絵本です
00:10残された仲間たちはこの絵本をアニメ化することでその意思を受け継いでいます
00:17ジャム、お前は魔法使いだったな
00:21じゃあお前の魔法で俺の夢を叶えてみろ
00:27今月6日、東京都内でアニメの上映会が行われました
00:34原作となった絵本は小さなジャムとゴブリンのオップ
00:41この絵本は魔法使いの見習いジャムが怪物オップとの関わりを通して
00:48魔法使いとして成長していく物語です
00:53この本は35年前、エクラニュアルにいた木上義司さんというスタッフが残した絵本です
01:01そして彼は残念なことに5年前7月18日、凶悪に事件で命を亡くされました
01:10手がけたのは京都アニメーション放火殺人事件で犠牲となった木上義司さん
01:18木上さんはアキラやホタルの墓など多くの有名作品に関わり
01:24凶悪にでは若手を育てた凶悪にの師匠とも言われる人でした
01:32木上さんが凶悪にに所属する前、アニメーター駆け出しの頃にいたのが
01:37今回アニメ化を手がけた東京の製作会社です
01:44かつて同僚だった本田さんは、才能にあふれた木上さんの姿を振り返ります
01:52昔のやっぱり見ても、さっきみんなが言ったように
01:57丁寧に絵作りしているという感じは感じますし
02:02色も豊かだし、ひぼんなものを感じますね
02:09当時周りの人間も木上に描けない絵はないなんていう
02:13裏で言っているくらい絵も上手だしいろいろできる人だったんですね
02:18しかも子供向けから大人向けから何でも描けちゃうと
02:23若かりし頃の木上さんが描いたこの絵本は
02:26キャラクターの可愛らしさに加えて
02:29ちょっぴり哲学的で子供たちに考えさせるストーリー
02:35本田さんは多くの子供たちに見せたいと自ら監督を務め
02:41この絵本をアニメ化しようと立ち上がりました
02:47パソコンでの作業が主流となる中、このアニメは一つ一つすべて手描き
02:55数々の人気アニメを手掛けてきたアニメーターたちによって
03:00主人公のジャムやオップの表情に魂が込められていきます
03:10作品というのは作った本人の手を離れて一人歩きするものなんですよ
03:14だから彼の思いというのは別になくなったわけじゃなくて
03:18それを我々が受け継げばいいと思っているんです
03:21やっぱり元を作ったのは手紙くん自身だし
03:24それをむしろ広めてやるのはそれを知っている自分たちの役割かなと思っています
03:34長い構想期間を経て去年アニメ化へ本格始動
03:41今年3月にようやく完成しました
03:52そして今月アニメが完成してから初めて
03:56製作会社がある西東京市の地元の人たちに公開されました
04:21魔法が使えるんじゃ
04:25色々考えたけどちょっとも何も起きないや
04:30僕には勇気がないのかな
04:32勇気って一体何なんだろう
04:36なんかすごいほのものっていうかして温かい話だなと思いました
04:42可愛らしい絵柄でメッセージも素敵で
04:48勇気を持つってことは何なのかって深く考えさせられました
04:54木上さんはアニメ化を見越してか
04:57この絵本の他にも8話分のストーリーを残しています
05:04木上さんが亡くなって5年
05:08木上さんが残した作品は仲間たちの手によって
05:12新たな命が吹き込まれ生き続けています
05:17やっぱり一緒にやってた仲間が急にいなくなって
05:22非常にショックが大きいですし
05:24そういう意味では5年前も今もそんなに変わりはないです
05:28ただ変わったところといえば作品一本作ったことによって
05:32次にどういう風にやろうかみたいなことを今考えていると
05:36木上くんが書いたシナリオがあるんで
05:39それはとりあえず全部やりたいなと思っています
05:42木上さんの作品を広く世に出したいという
05:46かつての仲間たちの思いがそこにはありましたね
05:50ある人が亡くなった時にそれを悲しむ人の悲しみの気持ちは
05:56みんな平等で尊いものを失ったというのはみんな同じだと思うんですけど
06:01こういう方たちっていうのはやっぱり
06:03こういうみんなに愛される作品を残されたということで
06:07やはりご遺族なりの思いというのは
06:11やっぱりこういうものを見るときに
06:14また亡くなった方の生きた証をそこに見出すというか
06:18特別な思いがあると思うんですよね
06:20やはりああやって日にファンの方が来たりとかいうことを見ると
06:25やっぱりご遺族の方も亡くなった方を
06:28たぶん心の底から誇りに思われていることだろうなと思いますね
06:32作品にかけたアニメーターの皆さんの思いというのは
06:35これからもずっと受け継がれていきます

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