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  • 2 days ago

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00:00身分をわきまえなさいこの学園はあなたのような平民が軽々しく足を踏み入れて良い場所でなくってよ
00:12お今のゲームは画面が綺麗だなぁ
00:16でしょ
00:16マジカル学園ラブ&ビースト
00:20邪系にイケメンが勢ぞろいってことはいわゆる乙女ゲームか
00:26これをリビングでプレイできるとは立派なお宅に育ったなぁ稲子
00:31父さんと母さんの子だからね
00:34でこのタテロールのお嬢さんは
00:37この子はね主人公の前に立ちはだかってめっちゃ邪魔してくる子 いわゆる悪役霊嬢ってキャラだよ
00:45悪役霊嬢か
00:48昭和の昔からライバルお嬢様はタテロールが相場だもんな
00:53ガラスの亀ぴー姫川あゆぴーやエースを狙ぴーのお嬢富士ぴー
00:59そして悪役といえばキャンディキャンピーのイライぴーだな
01:04ごめんお父さん古すぎてわかんない
01:07この時に見たこととグレイスの知識を照らし合わせるとこの世界は乙女ゲーム
01:13マジカル学園ラブアンドビーストとほぼ同じで間違いない
01:19今の私は悪役霊嬢グレイスオーベルナ
01:21今日からこの王立魔法学園の生徒になるのだ
01:25そして彼女
01:27希望に満ちた顔で肛門をくぐる次の瞬間
01:39盛大に転ぶユーザーに共感されるドジっ子
01:43間違いない彼女こそがこの乙女ゲーム世界の主人公
01:47アンナどうだ
01:49とまあつまずきながらも意気揚々と学園の初日を迎えるアンナなんだけど
01:55そこに立ちはだかるのが悪役霊嬢グレイス
01:59この学園の生徒はほぼ全員が貴族で平民の入学は例外なのね
02:04まず身分の違いをくどくどと説教して
02:07ついには大好きな家族のことまで侮辱され悔し涙を流すアンナ
02:12そしてアンナは魔法の勉強頑張って見返してやろうっていう決意を固めるわけ
02:19ずっと考えているが未だにわからない
02:22なぜこの乙女ゲーム世界に52歳の公務員である私
02:27富田林健三郎が転生してきたのか
02:31そこのあなたお待ちなさい
02:34あれはグレイス・オーベルヌ様よ
02:37オーベルヌ公爵の
02:39わが国で王家に次ぐ権力を持つと言われるあの
02:44話は聞いていますが
02:46あなた平民の身分でありながら
02:49ここの入所を主席で合格なさったそうですわね
02:53ではこの学園は本来貴族の生まれでなければ入れない場所
02:58ということはご存知なのかしら
03:01はい
03:03分かっていてここにいるということは
03:08あなたさぞかし
03:11さぞかし見識のある親御さんに大切に育てられたのでしょうね
03:17うーん
03:19はぁ
03:20はぁ
03:21しまった
03:22つい悪役の立場を忘れて
03:24こう持つ親としての本音が出てしまった
03:27はぁ
03:29はい
03:30へぇー
03:32そ、そなんです
03:34まさかそんな貴族の方にそんなことを言っていただけるなんて
03:40えっ
03:41えって
03:43あの平民の娘
03:45泣き出しましたわ
03:46嬉しさがいいよほどきつく言われたのね
03:49いい気味ですよ
03:50えっ
03:51えー
03:53ま、場所を変えますわよ
03:55はぁ
03:56いらっしゃい
03:57は、はい
03:58落ち着いたかしら
04:04はいすみません取り乱してしまって
04:08そうねこの学園は貴族の紳士淑女が集う学びや
04:12あまり感情を激しく表に出すものではなくてよ
04:16はい気を付けます
04:18ただ私の家は決して裕福ではありませんが
04:22私に魔法の素質があることが分かってから
04:25ものすごく働いたお金を貯めて
04:28こうして私に魔法を学ぶ機会を作ってくれたんです
04:33その両親を褒めていただいたことが私
04:36本当に嬉しくて
04:37そうそれならばそのご両親に報いるために
04:41ご自分がこの学園で何をすべきかもお分かりですわね
04:46はい
04:47もちろん一生懸命勉強していいお仕事に就いて
04:51家族にもっと裕福な暮らしをしてもらうことです
04:54ご立派ですわ
04:56でも
04:57私の考えは少し違いますわね
05:01あなたがご自身の素養を十分に飛ばし
05:05あなた自身が幸福な人生を送ること
05:08それがあなたのご両親が本当に望んでおられることではなくて
05:12我の身体でしょう
05:32その顔では入学式に出られませんことよ
05:34I can't go to school.
05:36No, I can't go to school.
05:38What?
05:40Is there Grace?
05:43Is there anyone else in school?
05:48Are you there?
05:50Hmm?
05:51This guy is in the memory of Grace.
05:54He is one of one of the main characters with the main character.
05:59At the moment, I am Grace.
06:02The name of the king of this country.
06:05The name is...
06:07What was the name?
06:11I'm sorry,殿下.
06:14I've only been friends with this guy.
06:18I was just like that.
06:20I was like that.
06:21Let's explain.
06:22Brother, it doesn't seem to come out of the name of people.
06:26But it doesn't seem to be forgotten.
06:28You can't choose the names before.
06:30You can't choose the names.
06:31You can't choose the names.
06:34Well, first of all.
06:36My name is Anna Dool.
06:39Good job, Anna.
06:41Dool?
06:43You're a new kid?
06:45I'm listening to the story.
06:47I was born and born.
06:49I was born and born and born.
06:53Yes.
06:54I'm going to ask you.
06:55Please.
06:56You're a king.
06:57You're a king.
06:58But Grace's knowledge is not the only one who doesn't name it.
07:02You're a king.
07:04You're a king.
07:05You're a king.
07:06You're a king.
07:07You're a king.
07:08You're a king.
07:09You're a king.
07:10You're a king.
07:11How is it?
07:12So, Anna, I'm Grace Ovel.
07:16You're welcome.
07:17And I have a name.
07:19I've got a name.
07:21You're a king.
07:23It's the king.
07:24The king is the king of the world.
07:26Ah, that's the king.
07:27The king is the king.
07:29So, that's it.
07:31That's right, you know, Anna.
07:34That's right, I don't know the people of this country who don't know the name of this country.
07:40That's right, I'm not going to go back to school.
07:43Yes, I'm sorry,殿下.
07:45What? I've heard of this event.
07:48In the scenario, Grace was attacked by a girl who was attacked by a girl who was in the middle of the village.
07:57This is the first flag of the王子.
08:01Anna, what do you think about your story?
08:05She's a great person, isn't it?
08:09The flag was attacked.
08:11That's right, that's right.
08:13I was very happy to introduce my friends with my friend.
08:20Can I ask you, Grace?
08:26Yes, I love you.
08:31Then let's go, Anna.
08:33Yes, Grace!
08:3530年の社会人生活で培ったスキル、危険で危機を乗り切ったものの、乙女ゲームってこういうのでよかったっけ?と若干の不安を覚える、グレイス・ケン・ザブローであった。
08:53広いですね。
08:55ええ。
08:56この公爵霊場の中身が、おじさんであるという違和感。
09:01まだ周囲には与えていないようだな。
09:04グレイス・オーベルヌ。
09:06いよいよ入学だね。
09:09王立魔法学園へようこそ。
09:12グレイスの記憶によれば、この老人は学園長だな。
09:16名前はちょっとと忘れしたが、グレイスを知る人物が相手であろうと、臆することはない。
09:23なぜならば、これは学園長先生。いつもお世話になっております。
09:29長い社会人生活で身についた対応を、私が取ると。
09:36学園長に置かれましても、ご機嫌うるわしゅう。
09:42ふーん。
09:44このように、私の動作はすべて上流階級のレディにふさわしい一所さえ、自動的に変換されるのである。
09:52名付けて、エレガントチート。
09:57まあ、異世界転生ってそういうもんだしな。
10:03こうして、グレイスイコール私は、新入生代表として入学式を終えた。
10:09それが教科書です。これから3年間大切に使ってください。
10:15ここまでは、ゲームの冒頭で見た通りだな。
10:19魔法を学べるというのは正直楽しみだ。
10:22ただ、問題があるとすれば。
10:25すごいです、グレイス様。こんなに綺麗な方を貰えるなんて。
10:29このゲームの主人公であるアンナに、悪役霊嬢の私が懐かれているということかな。
10:35こんなに綺麗な方を貰える日が来るなんて、両親に感謝して申し切れません。
10:41アンナ。まだ先生のお話は終わってませんわ。
10:45はしゃぐのは、ご自分のお部屋へ帰ってからになさいます。
10:49は、はい。すみません。私たら…
10:53今のはちょっと悪役っぽくできたがな。
10:56こんな素直な子に辛く当たるのは心苦しいが、このグレイスに転生した以上、できる限り悪役らしく振る舞わなければ。
11:06グレイス様って、なんて優しい方なんだろう。
11:11会ったばかりの平民である私の至らないところを、こうして叱ってくださるし。
11:16何より、グレイス様ご自身が上流階級での振る舞いのお手本そのもの。
11:22私をお友達と言ってくれたグレイス様に恥を欠かせないよう、この方からもっと真剣に学園での振る舞いを学ばないと。
11:30あっ…なんて真剣な表情…
11:37それに、教科書と教団へ交互に視線を移して…
11:42これは実際の授業が始まった時のことを思い描いていらっしゃるのね!
11:47さすがグレイス様だわ。
11:50指先が滑り、つい舐めてしまう。
11:54老眼のため、近くが見えない。
11:57ピントの調節に時間がかかる。
12:02滑らない。小さな字も読める。
12:06手元も教団もすぐ見える。
12:10快適。
12:15魔術の本くらい見慣れてるはずのグレイス様が、あんな嬉しそうに…
12:20なんて向上心!私も見習わなくちゃ!
12:24それでは皆さん、教科書は行き渡りましたね。
12:31今日一番大事なものを、これから皆さんにお渡しします。
12:37名前を呼ばれた生徒は、一人ずつこちらに来てください。
12:43一人ずつ、こちらに来てください。
12:46ノース、ビル。
12:57オーギスト、ノックはドアを開ける前にするものだよ。
13:01固いこと言うなよ。
13:03王子様、俺とお前の仲じゃねえか。
13:07入学式が無事に終わって、ほっとしたところなんだ。
13:11それで、ビルジールは。
13:13生徒会にスカウトする新入生は決まったのか?
13:16そうだね。我が校の生徒会メンバーは、成績と家柄、人格で選抜される。
13:23まず、入試成績トップのアンナ・ドール。
13:27彼女には参加してもらいたいね。
13:29それから、成績と嫌がらで順当に選ぶなら、グレイス・オーベルル。
13:34な、ああ、グレイスか。
13:37いや、悪い奴じゃないんだが、何しろ性格がきついからな。
13:42平民のアンナ・ドールとうまくやっていけるかが心配だな。
13:46そうだね。実は私もそこを案じていたのだけど、
13:50最近彼女は少し変わってきたようにも思えるんだ。
13:54しばらく様子を見て、決定するのはそれからにしようと考えているよ。
14:00ようこそ、ここが我が学園の学生食堂です。
14:06新入生の皆さんは、今日から早速利用できます。
14:11お腹も空いているでしょう。どうぞ、召し上がれ。
14:14わあ、これ、好きなだけ食べていいんですか?
14:19バイキングか、豪華だなあ。
14:23ビュッフェスタイルなのね。いいじゃない。
14:27すごいなあ。家に持って帰って、家族に食べさせてあげたいです。
14:33気持ちはわかるけど、アンナ。
14:35ここは学園。食堂もまた学び屋。
14:38食事の時間も、マナーを学ぶための実践の場と心得なさい。
14:43あ、はい。
14:45今の説教はなかなか悪役っぽかったんじゃないかな。
14:49説得力が違う。さすが、グレイス様。
14:53何ですって?それ本気?
14:56ん?
14:57私たち悪釈家の娘に、食事を自分でテーブルまで運べておっしゃるの?
15:03はい。皆様の使用人は学園の中までは入れません。
15:07生活の中の自助独立を身につける。我が校の教育方針です。
15:13大坊よ。拝膳なんて使用人の仕事でしょ?
15:17規則ですので。
15:19なるほど。貴族の礼状にはああいう反応もありなのか。
15:24とはいえ、あれでは悪役礼状というより、ただのだだっこだな。
15:29この公爵礼状、グレイス・オーベルヌが取るべき態度ではありませんわね。
15:35行きますわよ、アンナ。
15:37はっ、はっ、はい。
15:40さすが公爵家の御礼状はわきまえていらっしゃるようですね。
15:57いただきましょう。
15:59はい、グレイス様。
16:02これは、なかなかのものですわ。
16:12はい、とってもおいしいです。
16:16わ、わたくしたちもいただきましょう。
16:20そ、そうですわね。
16:22さすがは乙女ゲームの世界。
16:26文明は全体的に19世紀あたりのヨーロッパ風なのに、料理や清潔さの水準は現代の日本並。
16:34やはりここは、現実世界のどこかではないんだな。
16:38しかし、この世界にいる生徒や教師、すべての人々は確かに生きている。
16:44ならば、わたしは彼らに対して、人としての礼儀をもって接するべきであろう。
16:49もっとも、庶民のわたしは最低限の作法しか持ち合わせていないけれど。
16:55残さず食べる。
17:00ごちそうさま。
17:02大将、おいしかったよ。
17:05はい、ありがとうね。
17:08一言お礼。
17:15器はこちらへお詐欺してよろしいのかしら。
17:18はい、ありがとうございます。
17:20それでは、ひとつお願いしたいのですけれど。
17:24シェフにお伝え願いますかしら。
17:28とても良いお味でした、と。
17:31はっ、たしかに受けたまわりました。
17:34はっ、あの、わたくしもシェフにひと言お礼を。
17:41わ、わたくしもシェフに、わたくしもですわ。
17:45さすがです、グレイン様。
17:47これは後の学園の伝統になったという。
17:52かくして52歳の公務員、富田林健三郎の、波乱万丈な異世界ライフが始まったのである。

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