格安タクシー訴訟で国側の敗訴確定 2016年7月4日

  • 8 年前
格安タクシー訴訟で国側の敗訴確定

2016年7月4日(月)19時4分

タクシーの初乗り運賃を国が義務付けるのはおかしいと東大阪市のタクシー会社が国に運賃変更命令を出さないよう求めていた裁判で国の敗訴が確定しました。

判決が確定するのは全国で初めてです。

「正義は勝つということをまざまざと見せつけられた」(浦木山峰壽社長・壽タクシー社長)

語気を強めるのは東大阪市の「壽タクシー」の社長。こちらの初乗り運賃はなんと510円です。

これは国が定めた初乗り運賃より安いため国は運賃を変更するよう命じていました。

これに対し壽タクシーは「営業の自由の侵害だ」と訴えていて、先月、大阪高裁は「国が定めた運賃幅は合理性に欠く」として壽タクシー側の主張を認めました。

国が期限となる今月1日までに上告しなかったため、判決が確定しました。

「営業許可を取り消すといったのは脅迫ですわ。行政は料金に関して口出しするのではなくあたたかく見守ってほしい」(浦木山峰壽社長・壽タクシー社長)

同様の訴訟は全国で6件起こされていますが、国の敗訴が相次いでいて、国交省は近く全国11の地域で初乗り運賃幅の最低価格を引き下げる新運賃を公表するということです。

Category

🗞
News

お勧め