2024年の「土用の丑の日」は7月24日、8月5日の2日ありますが、近年うなぎが高騰しています。そこで、今回は安くて美味しいうなぎ屋さんを探しました。
■「高級店のうなぎと同じうなぎ」 狙いは“問屋さんの直営店”
南波雅俊キャスター:
まずは東京・神田の「久保田」です。創業120年を超える老舗です。
特上のうな重が4600円だそうですが、同じうなぎを使用した「うな丼」が1700円で提供されています。月曜から土曜までの11時からで、完売次第終了だそうです。
なぜ安く提供できるのか、4000食以上のうな重を食べてきたという専門家に聞きました。
うなぎ愛好家の高城久さんによると、安さの秘密は3つあるそうです。
ちなみに高城さんは「久保田」の関係者ではありません。
1つ目は問屋さんの直営店で、中間マージンがかからないという点です。2つ目は家族経営なので、人件費も抑えられている。3つ目は持ち家だそうで、「久保田」に取材したところ「同じような物件を神田で借りると、月100万円はくだらないのでは」と話していました。
ただ、持ち家や家族経営か否かは、なかなかわかりません。
うなぎ愛好家の高城久さんによると、狙いは問屋さんの直営店だそうです。ホームページなどを調べると、出てくるところもあるそうです。
高城さんによると、「高級店のうなぎと同じうなぎが提供される」ということなんです。
高城さんのおすすめは、東京・池袋の「うなぎのまんまる」だそうです。ここは、埼玉・さいたま市の川魚専門卸し「鯉平」(うなぎ問屋)が卸しているそうです。
「うなぎのまんまる」(池袋に2店舗)では、ランチ限定で「うな丼」が2000円です。7月からは2300円になるそうです。
うなぎ愛好家 高城久さん
「普通に食べると、1.5倍~2倍の値段になると思います」
■9割以上をメスに 値下げに期待も
どこに行っても高いうなぎが安くなるかもしれないという現場を取材しました。
うなぎの町・愛知県西尾市一色町には、大量のうなぎがいました。
しかも、通常のうなぎと比べると、太さや長さが約1.5倍です。
特別に焼いてもらうと、炭から炎が上がるほどに脂が多く、出来上がりの大きさも違います。
特別に試食したお客
「大味じゃなくてふっくらして弾力がある感じ」
この特大うなぎは、一匹から2杯のうな丼が作れるほど大きいものもあり、値下げが期待されています。
巨大化の秘密は、白い粉です。
兼光淡水魚 牛田貴仁さん
「こちらは、うなぎをメス化させる新技術となる、大豆イソフラボンです」
うなぎは稚魚のときにオス・メスが決まっていません。
養殖のうなぎは高密度によるストレスなどから、9割以上がオスになります。
大豆イソフラボンによって、メスが9割以上になることを愛知県水産試験場が発見したのです。
メスのうなぎは、オスに比べ大きくなりやすく、身が柔らかいため、うなぎのメス化が待ち望まれていました。
兼光淡水魚 牛田貴仁さん
「我々にとっては『うなぎ業界の未来の宝』」
■「秋には関東でも食べられるのでは」 全国から問い合わせが殺到
南波キャスター:
皆さんが普段食べているうなぎは、ほぼオスです。オスも当然大きくなるそうですが、大きくなればなるほど、皮が厚くて身が硬くなってしまうといいます。
メスは大きくなっても、皮が薄くて身がふっくらとしやすいので、いま求められているということです。
全国から問い合わせが殺到し、「秋には関東でも食べられるのでは」と言っていました。
日比麻音子キャスター:
私も大好きなんですが、「理由がないと食べられない高級なもの」という感じなので、流通したらありがたいですね。
東京大学准教授 斎藤幸平さん:
うなぎは天然の数が少なくなってるので、食べないようにしてるんですが、すごく食べたくなり、どうしようかと思いました。
日比キャスター:
自然のために、うなぎを我慢されている?
東京大学准教授 斎藤幸平さん:
絶滅危惧種みたいに感じます。これが解決策になるかなと期待したいです。
山内あゆキャスター:
生態がまだわかっていないうなぎが、こんなことになってるとは、と驚きました。
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#ニュース #news #TBS #newsdig
■「高級店のうなぎと同じうなぎ」 狙いは“問屋さんの直営店”
南波雅俊キャスター:
まずは東京・神田の「久保田」です。創業120年を超える老舗です。
特上のうな重が4600円だそうですが、同じうなぎを使用した「うな丼」が1700円で提供されています。月曜から土曜までの11時からで、完売次第終了だそうです。
なぜ安く提供できるのか、4000食以上のうな重を食べてきたという専門家に聞きました。
うなぎ愛好家の高城久さんによると、安さの秘密は3つあるそうです。
ちなみに高城さんは「久保田」の関係者ではありません。
1つ目は問屋さんの直営店で、中間マージンがかからないという点です。2つ目は家族経営なので、人件費も抑えられている。3つ目は持ち家だそうで、「久保田」に取材したところ「同じような物件を神田で借りると、月100万円はくだらないのでは」と話していました。
ただ、持ち家や家族経営か否かは、なかなかわかりません。
うなぎ愛好家の高城久さんによると、狙いは問屋さんの直営店だそうです。ホームページなどを調べると、出てくるところもあるそうです。
高城さんによると、「高級店のうなぎと同じうなぎが提供される」ということなんです。
高城さんのおすすめは、東京・池袋の「うなぎのまんまる」だそうです。ここは、埼玉・さいたま市の川魚専門卸し「鯉平」(うなぎ問屋)が卸しているそうです。
「うなぎのまんまる」(池袋に2店舗)では、ランチ限定で「うな丼」が2000円です。7月からは2300円になるそうです。
うなぎ愛好家 高城久さん
「普通に食べると、1.5倍~2倍の値段になると思います」
■9割以上をメスに 値下げに期待も
どこに行っても高いうなぎが安くなるかもしれないという現場を取材しました。
うなぎの町・愛知県西尾市一色町には、大量のうなぎがいました。
しかも、通常のうなぎと比べると、太さや長さが約1.5倍です。
特別に焼いてもらうと、炭から炎が上がるほどに脂が多く、出来上がりの大きさも違います。
特別に試食したお客
「大味じゃなくてふっくらして弾力がある感じ」
この特大うなぎは、一匹から2杯のうな丼が作れるほど大きいものもあり、値下げが期待されています。
巨大化の秘密は、白い粉です。
兼光淡水魚 牛田貴仁さん
「こちらは、うなぎをメス化させる新技術となる、大豆イソフラボンです」
うなぎは稚魚のときにオス・メスが決まっていません。
養殖のうなぎは高密度によるストレスなどから、9割以上がオスになります。
大豆イソフラボンによって、メスが9割以上になることを愛知県水産試験場が発見したのです。
メスのうなぎは、オスに比べ大きくなりやすく、身が柔らかいため、うなぎのメス化が待ち望まれていました。
兼光淡水魚 牛田貴仁さん
「我々にとっては『うなぎ業界の未来の宝』」
■「秋には関東でも食べられるのでは」 全国から問い合わせが殺到
南波キャスター:
皆さんが普段食べているうなぎは、ほぼオスです。オスも当然大きくなるそうですが、大きくなればなるほど、皮が厚くて身が硬くなってしまうといいます。
メスは大きくなっても、皮が薄くて身がふっくらとしやすいので、いま求められているということです。
全国から問い合わせが殺到し、「秋には関東でも食べられるのでは」と言っていました。
日比麻音子キャスター:
私も大好きなんですが、「理由がないと食べられない高級なもの」という感じなので、流通したらありがたいですね。
東京大学准教授 斎藤幸平さん:
うなぎは天然の数が少なくなってるので、食べないようにしてるんですが、すごく食べたくなり、どうしようかと思いました。
日比キャスター:
自然のために、うなぎを我慢されている?
東京大学准教授 斎藤幸平さん:
絶滅危惧種みたいに感じます。これが解決策になるかなと期待したいです。
山内あゆキャスター:
生態がまだわかっていないうなぎが、こんなことになってるとは、と驚きました。
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00:00今年の夏は土曜の牛の日が2日あるため、ぜひうなぎを楽しみたい。
00:10しかし、近年、高騰するうなぎ。
00:14豊洲市場のうなぎの卸売平均価格を見ると、4月は去年と比べ223円高く、夏に向けさらに上昇する見込み。
00:27うなぎにいくら出せるか、街で聞いてみると。
00:312000円台だったら割と気軽に食べれるかな。
00:363000円はするかなというイメージです。
00:391000円台で食べれたらちょっとハッピー。
00:42ということで、お得に食べられるうなぎを探してきました。
00:47まず、全国に180店舗以上を展開するうなぎチェーンのナルセ。
00:54こちらでは、高級店でも提供している日本うなぎを使ったうなじゅうが2600円と、通常のお店と比べ半額程度の価格設定なんです。
01:07安さの秘密は、徹底したコストカット。
01:11従業員を少人数にし、うなぎも店内で蒸して焼くだけと、職人いらずで運営することで、良質なうなぎを安く提供します。
01:23職人いらずはこちらも。
01:26全国に86店舗を展開する名台うなとと。
01:37ベトナム出身のフェさんが使用するのは、閉じたり開いたりできるうなぎ専用の焼き網。
01:45事前に指定工場で蒸し焼きがされているため、店内では最後の仕上げだけ。
01:52わずか3分で1100円のうな丼ダブルが完成するんです。
01:59そして、下町の心意気でうなぎを安く提供しているのが、明治30年から続く老舗うなぎ久保田です。
02:10皆さんが食べているのは、お昼限定20食のうな丼。このボリュームで…。
02:19全国のうなぎの産地から、その日一番おいしい洋食うなぎを取り寄せ、
02:25ベテランの職人たちが焼くさばきたてのうなぎはまさに絶品。
02:31老舗うなぎの店長は「より多くの方に召し上がっていただけるように、
02:37儲けというよりもおいしさを味わってもらいたい」と話します。
02:43老舗の久保田が安く提供できる秘密は他にもあるということで、スタジオで解説します。
03:14なぜ安く提供できるのか?
03:18うなぎの専門家に聞きました。
03:23これまで食べたうなじゅうは4000食以上。
03:28うなぎの取材なども行っています。
03:33愛好家・高城ひさしさんです。
03:38高城さんは久保田の関係者ではありませんが、取材をしてこの3つをつきとめそうです。
03:48まず、当院屋さんの直営店。
03:53家族経営で人件費も抑えられる。
03:59久保田さんに取材をしたところ、
04:02同じような物件を神田で借りると100万円は下らないのではないかと。
04:12持ち家なのか家族経営なのかわからない。
04:15何を狙っていけばいいのか?
04:18狙うは当院屋さんの直営店。
04:23ホームページを調べていくと出てくるところもあるそうです。
04:28高城さんによると、高級店に卸しているうなぎと同じ品質のうなぎが安く提供される可能性が高いということです。
04:37久保田以外にも調べたところ、
04:41高城さんに聞いたところ、ここをお勧めされました。
04:45川魚の卸のコイヘイといううなぎ丼屋が卸している直営店のうなぎのまんまる池袋なんです。
04:57こちらランチ限定2000円。池袋に2店舗あるんですが、普通に食べると1.5倍から2倍くらいでもおかしくないということです。
05:12ただ、とはいえなかなかうなぎ、いろいろ高いじゃないですか。どこに行っても。
05:18そんなうなぎが安くなるかもしれない。
05:21そんな現場を取材してきています。ご覧ください。
05:27Nスタがやってきたのはうなぎの町、愛知県西雄市石器町。
05:33そこにいたのは大量のうなぎ。
05:37しかも、
05:48通常のうなぎに比べると太さや長さがおよそ1.5倍。
05:57特別に焼いてもらうと、炭から炎が上がるほどの油の多さ。
06:05出来上がりの大きさもその差は歴然。
06:09大味じゃなくて、ふっくらして弾力がある感じです。
06:14この特大うなぎ。1匹から2杯のうな丼が作れるほど大きいものもあり、値下げが期待されているんです。
06:24巨大化の秘密はこの白い粉。
06:30こちらがうなぎをメス化させる新技術となる大豆イソフラボンになります。
06:36うなぎは稚魚の時にオス・メスが決まっていません。
06:41養殖のうなぎは高密度によるストレスなどから9割以上がオスに。
06:47大豆イソフラボンによってメスが9割以上になることを愛知県水産試験場が発見したのです。
06:56メスのうなぎはオスに比べ大きくなりやすく身が柔らかいため、
07:01うなぎのメス化がこれまで待ち望まれていたのです。
07:11皆さんが普段食べているうなぎはほぼオスです。
07:17オスも当然大きくはなるんですけど、大きくなればなるほど皮が厚くて身が硬くなっちゃうそうなんです。
07:23メスは大きくなっても皮が薄くて身がふっくらとしやすいので今求められているということで、
07:28これ今全国から問い合わせ殺到してまして、秋には関東でも食べられるのではというふうにおっしゃってました。
07:34うなぎ私も大好きなんですけど、理由がないと食べられない高級なものっていう感じなんです。
07:41これ斎藤さんこれ流通したらありがたいですね。
07:44ただ僕つまんない人間なんでちょっとやっぱり自然、ちょっと数少なくなってるんでうなぎ食べないようにしてるんですけど、
07:50これ見たらすげー食べたくなってどうしようかなと思って。
07:53うなぎは自然のために我慢されて食べるんですか?
07:56そう、絶滅危惧種みたいになってる。
07:58でもまあこれが解決策にちょっとはなるかなと期待したいですね。
08:03家庭で食べられるようになったら。
08:05それはちょっとって思ってましたけど、でもその生態がまだわかってないうなぎ。