• last month
The World's Finest Assassin Gets Reincarnated in Another World as an Aristocrat
Sekai Saikou no Ansatsusha, Isekai Kizoku ni Tensei suru
Episode 1 - Episode 4

Category

📺
TV
Transcript
00:00:30私は
00:00:32私は
00:00:34私は
00:00:36私は
00:00:38私は
00:00:40私は
00:00:42私は
00:00:44私は
00:00:46私は
00:00:48私は
00:00:50私は
00:00:52私は
00:00:54私は
00:00:56私は
00:00:58せん Polizeisen
00:01:00いい
00:01:02おい
00:01:04いい
00:01:06
00:01:07
00:01:08
00:01:14
00:01:16私は
00:01:18私は
00:01:20私は
00:01:22私は
00:01:24私は
00:01:26I don't wanna waste this time
00:01:27Toxic Slide
00:01:56泣いたら綺麗にお化粧できませんよ
00:02:00そのほうが良い
00:02:02綺麗になんかしないで
00:02:21Democr Fake
00:02:26さあつぎは
00:02:53商品番号6番
00:02:55ツオイゲル出身
00:02:5713歳
00:02:58身長155センチ
00:03:00体重41キロ
00:03:02髪はブロンド
00:03:03目はグレー
00:03:04健康状態有料
00:03:06外傷なし
00:03:08300万より開始します
00:03:12400万
00:03:13500万
00:03:15600万が出ました
00:03:17650
00:03:20700万ありませんか
00:03:23700
00:03:25750万出ました
00:03:28ったく
00:03:29ケチ臭いわね
00:03:30景気よく張りなさいよ
00:03:33仕入れの経費はとうに超えております
00:03:36利益は十分に出ておりますよ
00:03:37コライド様
00:03:39経費も何も村を焼くだけでしょ
00:03:42あの子冗談だよ
00:03:44私が買っときたいぐらいなんだから
00:03:46安値で落としたら承知しないわよ
00:03:53お願い
00:03:54返して
00:03:56お母さんに会いたい
00:03:58それなら
00:03:59やっぱり綺麗にしておかないとね
00:04:03だって女の子だもの
00:04:06さて
00:04:08そろそろ出番かな
00:04:107番来い
00:04:17次は本日の目玉商品
00:04:20商品番号7番
00:04:23アルバン王国出身14歳
00:04:26身長145センチ
00:04:28体重38キロ
00:04:30髪は銀
00:04:31目は青
00:04:33健康状態優良
00:04:35外傷はなく
00:04:36虫歯なし
00:04:371000万より開始します
00:04:43こいつらが今回のターゲットってわけ
00:04:46見るから200人って感じ
00:04:49今まで何人の女の子を泣かせたのかな
00:04:53エッセイさんに
00:04:59さてと
00:05:00一切容赦しないから覚悟して
00:05:03エッセイさん同士
00:05:12何事だ
00:05:15この中に
00:05:16ホライド公爵の命令に仕方なく
00:05:18いやいやしたがっていた人はいますか
00:05:23よかった
00:05:24それじゃ心置きなくやっちゃいますね
00:05:42みんなと逃げて
00:05:53兵兵はまだなの
00:05:55ま、まもなくかと
00:05:58ホライド公爵
00:06:04こいつ罠くまち
00:06:12ヘイテル
00:06:23タルト
00:06:24延焼の時間を稼いで
00:06:25はい、リア様
00:06:45リアとタルトの合図だわ
00:06:48ルーグ兄さん
00:06:49やっぱりホライド公爵は黒よ
00:06:52ありがとう
00:06:53マーハの情報通りだったな
00:07:08リアとタルトの潜入捜査は正解だったな
00:07:12会員限定のオークションは
00:07:14尻尾を掴むのに時間がかかる
00:07:16その間に犠牲者が増えるのは望ましくない
00:07:19隣国の村まで襲ったのはやりすぎたな
00:07:23三族行為及び人身売買は重罪
00:07:26それを国境を越えて行い
00:07:28国際情勢を危険にさらした
00:07:32ターゲット確認
00:07:33ホライド公爵及び売買に関与した者は
00:07:37王家の命と暗殺貴族トゥアハーデの信念に基づき
00:07:42排除する
00:07:46命中
00:07:47次に排除するのは
00:07:49左20フィートのセランの前にマクドネル
00:07:54命中
00:07:55左30フィートにトミーとジェフリー
00:08:01命中
00:08:02右70フィートにユーチェ
00:08:05いけない
00:08:06バンの後ろに隠れたわ
00:08:07そっちを先に教えろ
00:08:14任務完了
00:08:16撤収する
00:08:17まだマフィアが残ってます
00:08:19今なら殲滅できます
00:08:22組織からの指令は指定された6人の暗殺だ
00:08:26それ以上余計なことはしない
00:08:28まだ重要人物が残ってますよ
00:08:31逃したらマフィアは活動を再開して
00:08:33勘違いするな
00:08:35我々は正義の味方ではない
00:08:38我々は組織の道具だ
00:08:40命令以外のことはしない
00:08:42でも
00:08:43マフィアの殲滅が目的なら
00:08:45組織は殲滅を命令している
00:08:48おそらく今回はマフィアの構成を残したまま
00:08:51上層部を入れ替えるのが目的だ
00:08:54あの中に組織の人間が潜入している可能性がある
00:08:58それを勝手に殺すわけにはいかない
00:09:01プラン通りだ
00:09:02撤収する
00:09:05はい
00:09:15どけ
00:09:16運転を変えろ
00:09:18一体何が
00:09:23逃げるぞ
00:09:25無人偵察機
00:09:26ドローンだ
00:09:27気づかれた
00:09:28ライトを消さないと
00:09:29見つかります
00:09:30カモアン
00:09:31銃を用意しろ
00:09:32どうするんですか
00:09:34私の言う通りにしろ
00:09:36国境警備隊が来る
00:09:45撤収する
00:09:50当該処理を発見
00:09:52確保せよ
00:09:54容疑者攻撃を始めました
00:09:56抗戦を許可する
00:10:11ドローンに見つかったら最後だ
00:10:13エンジンの熱が赤外線カメラで見えている
00:10:16ならばあえて目立つようにヘッドライトを付けたまま走る
00:10:22銃を天井から吊るし
00:10:25火金にワイヤーを通す
00:10:28悪路で銃が揺れれば自動的に発射する
00:10:33ドローンのカメラは優秀だ
00:10:35だがカメラは一つ
00:10:37目立つ目標を優先して追い続けるはずだ
00:10:41車を追っている隙に私たちは飛び降りる
00:10:48奴らは攻撃すれば必ず反撃する
00:10:52見逃したりはしない
00:10:54あとは遠くに引き離してくれればいい
00:10:57もし被弾して予備のガソリンが運良く引火してくれれば
00:11:03もうケモノだ
00:11:11爆発しました
00:11:13ああ プラン通りだ
00:11:15どうした
00:11:17飛び降りた時に
00:11:19見せろ 止血する
00:11:21すみません
00:11:26ドローンに見つかるとは
00:11:29マフィアがミスしたのか
00:11:32それとも
00:11:41国境警備隊はもう遠くに離れたみたいです
00:11:45そうか 夜が明けるまでここで待つ
00:11:48暗いうちに逃げないんですか
00:11:51地面との温度差でドローンの赤外線カメラに見つかりやすい
00:11:55夜が明けて地面の温度が人間の体温を超えてから移動する
00:11:59それまで休め
00:12:01はい
00:12:03はい
00:12:10あの
00:12:11なんだ
00:12:13どうして暗殺者になったのですか
00:12:16私は組織で生まれて組織で育った
00:12:20子供の頃から組織に暗殺の技術を教え込まれ
00:12:23暗殺するためだけに育った
00:12:26だから暗殺だけが私の生き方だ
00:12:29他に選択肢はない
00:12:32それで満足だったんですか
00:12:35満足
00:12:37そのそんな組織に束縛された生き方で
00:12:41ああ満足だと思う
00:12:43組織の中で生きてきた私にとっては組織が私のすべてだ
00:12:48組織にとって最高の道具となることが私の誇りだ
00:12:52そこに何も迷いはない
00:12:54あなたには人間の感情はないんですか
00:12:58暗殺者に感情など必要ない
00:13:01感情は判断を鈍らせる邪魔なだけだ
00:13:06だがそれもこの仕事で終わりだ
00:13:09人間年には勝てない
00:13:11引退するんですか
00:13:13ああ引退して日本にある組織の機関で新しい仕事に就く
00:13:18日本の暗殺機関って忍者ですか
00:13:22教育機関だ
00:13:24そこで新しい暗殺者を育てる
00:13:27今回の任務は新人教育の予行演習を兼ねていた
00:13:31そうでなければ私は素人を助手に使ったりしない
00:13:35そんな素人だなんて
00:13:38私も組織で教育を受けてます
00:13:40だが素人同然だ
00:13:42これでも主席ですよ
00:13:44なら動機はくずぞろいだな
00:13:46童貞の頃の私の方がまだ使える
00:13:49そんなこれでも私は一生懸命やって
00:13:57これはなんだ
00:13:59これはなんだと聞いている
00:14:02私の銃です
00:14:04なぜそれがお前を狙っている
00:14:07分かりません
00:14:09お前が私を信用しているからだ
00:14:12なぜ私がお前を殺さないと思っていた
00:14:16私は証拠を残さないために
00:14:18用が済んだらお前を殺す予定だった
00:14:21そう考えなかったのか
00:14:24はい
00:14:26新人教育は嘘だ
00:14:28逃げ切るまでは利用するつもりだったが
00:14:30かえって足で纏いだ
00:14:32予定より早いが
00:14:34ここで殺す
00:14:38こういう時どう習った
00:14:40どう習った
00:14:42銃を相手のホットサイドにかわしながら
00:14:46体をコールドサイドにひねって
00:14:48よけて
00:14:49なぜそうしない
00:14:50あなたに通用するとは思いません
00:14:53私の腕を信用するな
00:14:55だから素人だと言うな
00:14:57でも
00:14:58プロなら他人を信用するな
00:15:00すべてにおいてだ
00:15:02分かったか
00:15:07殺すと信じたのか
00:15:09信用するなと言ったばかりだろ
00:15:12分かったら寝ろ
00:15:21寝ろ
00:15:22撃ちます
00:15:23寝ろ
00:15:24撃ちますよ
00:15:25寝ろ
00:15:26私が撃たないと思ってるんですか
00:15:28いいから寝ろ
00:15:30撃たないって信用してるんですか
00:15:32プロは信用しないんじゃないんですか
00:15:34撃たないんじゃなくて撃てないんだ
00:15:37銃の重さで気づくべきだ
00:15:42いつの間に
00:15:43銃で脅した相手に弾の入った銃を返すと思うか
00:15:47信用しすぎにも程がある
00:15:51素人め
00:16:02私です
00:16:03おめでとう
00:16:04任務に成功したようだね
00:16:06ありがとうございます
00:16:08これで君もめでたく引退だな
00:16:10今までありがとう
00:16:12いいえ
00:16:13私には新しい任務があります
00:16:16新人を育てるという
00:16:18そうだったね
00:16:19君にしごかれる生徒に同情するよ
00:16:22必要なものはそこにある
00:16:24それに従って行動してくれたまえ
00:16:27パートナーは生きているかね
00:16:30はい
00:16:31よろしい
00:16:32彼女も必ず連れ帰ってくれ
00:16:34無事な帰還を期待する
00:16:36了解
00:16:39偽造パスポートだ
00:16:41今から君はミラマルティネスだそうだ
00:16:44どこにでもいる名前ですね
00:16:46目立たない名前がいいんだ
00:16:48今度の私はアラン・スミスか
00:16:51つまらない映画を撮りそうな名前だ
00:16:54日本行きの航空券が2枚
00:16:57忍者に会いに行くぞ
00:17:14これでもう到着まで何もすることはない
00:17:17これで全て終わった
00:17:19今回の任務も
00:17:21暗殺者としての人生も
00:17:28速報です
00:17:29AMA125便がハイジャックされたとの連絡を最後に
00:17:33通信を立ちました
00:17:34ハイジャック?
00:17:37何があったんですか
00:17:38報道が早すぎるな
00:17:40さすがは組織だ
00:17:41手回しがいいな
00:17:43どういうことですか
00:17:44ハイジャックは嘘だ
00:17:46あいつらはそれぐらいする
00:17:47続報が入りました
00:17:49AMA125便をハイジャックしたテロリストから
00:17:52重要施設に対当たりするという犯行予告がありました
00:17:56用済みの道具を口封じのために処分するのは理解できるが
00:18:01しかしたった一人を殺すためにここまでするかね
00:18:06それって
00:18:07組織は私を暗殺するつもりだ
00:18:10そして君はそのための道具だ
00:18:13そんな
00:18:17私がこの機に確実に乗るように足手まといをつけて
00:18:21逃亡に集中させたわけか
00:18:24国境警備隊に密告し
00:18:26ドローンが現れたのも私を追い込むため
00:18:30お客様そこは立ち入り禁止です
00:18:39景気版のなり退陣じゃない
00:18:42この機に乗せたかったのはこれが理由か
00:18:45操縦官は生きているか
00:18:53今まで散々誰かの命を終わらせてきた
00:18:56いつかは私の番が来るとは思っていたが
00:19:00ここまで豪華な看護器が用意されるとはな
00:19:09参ってしまうよ
00:19:15どうして
00:19:33なぜだ
00:19:35私は組織を信頼し命令に従ってきた
00:19:40死ねと命令されればそれにすら従う忠誠心があるというのに
00:19:45私は裏切られた
00:19:47なぜだ
00:19:49なぜだ
00:19:51なぜだ
00:19:53悔しい
00:19:55悔しい
00:19:57殺していた感情が蘇る
00:20:05そう
00:20:08悔しい
00:20:21ここは夢か
00:20:26いいえ違います
00:20:28あなたは世界最高の暗殺者でありながら
00:20:32間抜けにも自分が暗殺されたのです
00:20:37いろいろと説明してもらっていいかね
00:20:40死んだあなたの魂を招きました
00:20:43ちなみに私は女神です
00:20:47私を呼んだ理由を聞かせてもらえるかな
00:20:50あなたには選択肢があります
00:20:53一つ魂を漂白されて見知らぬ誰かに生まれ変わること
00:20:59記憶も全て消えて別人になる
00:21:02つまり今の私は死ぬということだな
00:21:05もう死んでますけどね
00:21:07そしてもう一つ
00:21:09私の依頼を受けて別世界に転生すること
00:21:12その代わり今の記憶は
00:21:14キープ
00:21:16知識と経験を残して新たな人生をレッツエンジョイ
00:21:21それはある意味この人生が続くということと同義だな
00:21:25魅力的な提案だと思わない
00:21:28うん
00:21:29それで依頼の件なら誰を殺してほしいのかね
00:21:34おやどうしてわかったのですか
00:21:38私を選んだのなら依頼はそれしか考えられない
00:21:42話が早くて助かります
00:21:44さすがはこの私が見込んだ魂
00:21:48世界最高の暗殺者ですね
00:21:51あなたには剣と魔法のファンタジー世界に転生していただきます
00:21:56剣と魔法の世界
00:21:58はいそこであなたは勇者を暗殺してください
00:22:18輪廻転生か
00:22:20にわかには信じがたいな
00:22:22普通なら死んだ人間の魂はさっさと染み付いたものを漂白してリサイクルします
00:22:29それまで積み上げた人生は全部チャラ
00:22:42本来使徒はそういうものだと思っていた
00:22:46たとえ生まれ変わるとしても記憶が消えれば前の人格は無駄
00:22:51なので前世の記憶と人格を残したまま別世界に転生なんて超ラッキー
00:22:58例えるならクリアした時の経験値そのままで次のRPGをプレイするって感じ
00:23:05断るなんてもったいないですよ
00:23:10それでは暗殺するターゲットについて教えてくれ
00:23:13依頼を受けていただけるということですか
00:23:17死んでいる私にもリスクはないだろう
00:23:20それに感情を思い出した
00:23:24感情?
00:23:26私は生まれた時から人を殺す道具として生きてきた
00:23:30自分の感情を殺し完璧な道具として生きることを誇りに思っていた
00:23:37人生の最後の最後に後悔をしてしまった
00:23:41そして悔しいと思った
00:23:43ずっと忘れていた感情を思い出したんだ
00:23:47次の人生があるなら他人の道具としてではなく
00:23:51自分自身の人生を歩みたい
00:23:54いいですよ
00:23:55こちらは依頼さえこなしてくだされば他のことは気にしません
00:24:00では改めて依頼を説明します
00:24:04あなたは剣と魔法のファンタジー世界に転生して勇者を暗殺してください
00:24:10起源はあなたが生まれて18年後までに
00:24:15これが世界の仕組み
00:24:18魔法というものの定義
00:24:20その時代の文化、技術水準、勇者についての知識です
00:24:25私の生きていた世界とは別物だ
00:24:29文明は中世と近世の間くらいか
00:24:32大きく異なるのは魔法が存在すること
00:24:36そして一部の人間は我々を遥かに凌駕する身体能力を持っている
00:24:45なるほど新しい世界は理解した
00:24:49勇者というのは英雄のようだがなぜ殺す必要がある
00:24:54あなたが転生して16年の後
00:24:57勇者は魔王を倒して世界を救います
00:25:00でもその後勇者の力を使って世界を大混乱に落とし入れちゃうんです
00:25:06そして18年後には世界が滅びちゃいます
00:25:10ですのでサクッと勇者を殺しちゃってください
00:25:14今もらった知識によると人間の性能には限界がある
00:25:19しかし勇者だけは特別で人間を遥かに超えた性能を持っている
00:25:25つまり私は規格外の化け物を規格内の性能で殺さないといけないということか
00:25:33暗殺者を選んだわけは
00:25:35私は人という枠内で勇者を殺せるのは
00:25:39戦士でも騎士でも魔術師でもなく
00:25:42暗殺者だけだからですよ
00:25:44いいだろう殺すだけならできる
00:25:47さすがは世界最高の暗殺者すごい自信ですね
00:25:52ただし私の性能を規格内の上限にしてくれ
00:25:57ええ人間における理論上最強のスペックを上げましょう
00:26:04これが異世界に存在する人間のスキルです
00:26:08生まれるときに最大5つのスキルをランダムで与えられます
00:26:13これを5つ全部しかもご自分で選ばせてあげます
00:26:17それに加えて属性も自由に選んでいいですよ
00:26:22いくつか聞かせてほしい
00:26:25なんなりと
00:26:26女神は世界に過度な干渉ができないようだが
00:26:30別世界から私を転生させるのはそれに当たらないのかね
00:26:35それは政府です
00:26:37たまたま魂不足でよその世界から補充して
00:26:41たまたま魂の漂白が甘くて記憶と知識が残っちゃって
00:26:46たまたま高性能の体でたまたま強いスキルを引けちゃっただけです
00:26:51なるほど18年以内に殺せということだがね
00:26:56準備が整い次第始末していいのかね
00:26:59あーそれダメです
00:27:01勇者が魔王を殺すまで待ってください
00:27:04魔王は勇者でないと殺せないので先に勇者を殺したら世界が滅びちゃいます
00:27:11最後の質問だ
00:27:13あなたは世界を救ってほしいのか
00:27:16それとも勇者を殺してほしいのか
00:27:19もし勇者を殺さずに世界を救えるならそれでもいいはずだ
00:27:24もちろん世界を救ってほしいのです
00:27:27勇者を殺さなくても救えるならそれもいいですね
00:27:31もしできるものなら
00:27:34わかったこの依頼引き受けよう
00:27:37ありがとうございます
00:27:39ではスキルカードを選んでください
00:27:44スキルの数は全部で12万3851種類
00:27:49それぞれのランクから一つずつ合計5つの好きなスキルを選んでよい
00:27:55勇者は30個のスキルを持って生まれる
00:27:58そのうち少なくとも5つはSランク残りもAランクだという
00:28:03それに対してたった5つのスキルで立ち向かうには
00:28:09Sランクは本来なら1億分の1の確率で与えられるという
00:28:14この中で選ぶのは
00:28:17超回復体力魔力自己治癒力その他ありとあらゆる回復力が上昇する
00:28:24熟練度により回復率が上昇
00:28:27これしかない
00:28:31Aランクは100万分の1の確率で与えられる
00:28:35選ぶのは
00:28:37四季を織るもの
00:28:39新しい魔法を作り出すスキルだ
00:28:42魔法は100種類ほどしかない中で
00:28:44このスキルは無限の可能性が手に入る
00:28:48Bランクは1万分の1の確率
00:28:52さて
00:28:54成長限界突破
00:28:56文字通りのスキルだ
00:28:58Sランクの超回復と組み合わせて
00:29:01無人像の体力で修練を行えば
00:29:04短期間であらゆる能力を伸ばせる
00:29:07Cランクは100分の1
00:29:10この中から選ぶのは
00:29:12対術だ
00:29:14暗殺者は特定武器に依存しない戦闘スキルが必要だ
00:29:19最後にDランクは1分の1
00:29:22つまり誰もが一つ持っている
00:29:26おや?
00:29:27このスキルがDランクなのか
00:29:29神は見る目がないのではないかね
00:29:33次に決めるのは属性か
00:29:36地・火・風・水も基本4属性に加え
00:29:41光・闇の希少2属性
00:29:44合計6つ
00:29:46通常はそのうち1つを持って生まれてくる
00:29:50ならば上達速度が半分となるが
00:29:53基本4属性すべてを選ぼう
00:29:56私には超回復がある
00:29:592倍修練すればいい
00:30:01これで決まりだ
00:30:06満足がいく組み合わせが見つかったようですね
00:30:10うん、プランは決まった
00:30:12これ以上の組み合わせは見つからない
00:30:16Sランクとしては地味な超回復
00:30:19Aランクも四季を追うものと
00:30:22他もパッとしないですね
00:30:24ほんと、人間って面白いです
00:30:27闇かね
00:30:28褒めているんですよ
00:30:30普通に分かりやすい強いスキルを重ねるだけじゃ
00:30:34勇者のようにスキルを30も重ねた化け物には勝てないですしね
00:30:40いいでしょう
00:30:41では転生です
00:30:43覚悟はいいですか?
00:30:45ああ、何もためがうものはない
00:30:48転生先は暗殺をなりわいとする貴族
00:30:52トゥアハーデダンシャク家です
00:30:54お母さんは美人ですけど
00:30:57おっぱいを吸うとき
00:30:59いやらしい顔とかしたらダメですからね
00:31:01それじゃあ、お願いしまーす
00:31:14自分自身の人生を歩みたい
00:31:17そう思った矢先にまた暗殺の道具になるとは
00:31:22しかし、たった一つの任務で新しい人生が得られるなら文句はない
00:31:29今度こそ自分の意思で生きて
00:31:32幸せというものを手に入れよう
00:31:43お子様もお母さんも
00:31:48生まれましたよ、お父様、旦那様
00:31:52元気な男の子です
00:31:54よくやったエスリー、生まれたか
00:31:57はい、男の子です
00:32:09男の子か
00:32:11では、ルーグと名付けよう
00:32:15ルーグ、いい名前です
00:32:18ルーグ・トゥアハーデ、私の後継者だ
00:32:23キアン、この子もトゥアハーデにしてしまうの?
00:32:27この国にはトゥアハーデが必要だ
00:32:31暗殺でなければ取り除けない病相がある
00:32:34私は嫌です
00:32:36この子までルフのように失うのが怖い
00:32:40過ちは繰り返さない
00:32:43私とて二度も我が子を失いたくない
00:32:47約束する、ルーンは死なせない
00:32:50そのためにこの子を強く育てよう
00:32:54キアン
00:32:59私は父、キアン・トゥアハーデ
00:33:02母、エスリー・トゥアハーデの間に生まれ
00:33:05ルーグと名付けられた
00:33:08私はアルバン王国の暗殺貴族
00:33:11トゥアハーデ団職家に転生した
00:33:29アルテウサギの糞だ
00:33:32まだ新しい
00:33:34今日の訓練はこいつにしよう
00:33:39転生して7年になるが
00:33:41俺はまだ魔法が使えない
00:33:44魔法は勇者を殺す鍵になるが
00:33:47師匠がいなければ学べない
00:33:49だが、魔力の訓練なら
00:33:52こうして今でもできる
00:33:54獲物が走って逃げると
00:33:56体温の上昇で肉の味が落ちる
00:33:59また、内臓を傷つけると
00:34:02肉に臭みが出る
00:34:04うまい肉を取るには
00:34:07ヘッドショットの一撃で動きを止めるといい
00:34:12ルーグちゃん、今日はお母さんにお料理させて
00:34:16獲物を取った日は僕が料理する約束だよ
00:34:19母上は座っていて
00:34:22任せればいいじゃないか、エスリー
00:34:24今までも変なものは作らなかっただろ
00:34:27ルーグちゃんが料理上手なのは誇らしいのですが
00:34:31次々と素敵なアイディアを出されると
00:34:33母親のめんぼこがないです
00:34:36母上、それは褒めすぎだよ
00:34:38僕の料理はまだまだ母上にはかないません
00:34:42ルーグは料理だけでなく政治の才能もあるか
00:34:45キアンたらひどいです
00:34:48俺は勇者と戦う強い体を作らなければいけない
00:34:53アスリートのように栄養学に基づいた食事が必要だ
00:34:58定期的に自分で料理を作り
00:35:01不足している栄養を摂取する
00:35:03筋肉と骨を育てるタンパク質とカルシウム
00:35:07そして体組織の剛性を促すビタミンとミネラル
00:35:11ノウサギの肉は低脂肪高タンパクで理想的だが
00:35:15癖が強い
00:35:17香味野菜と自家製干しキノコにコンサイを加えて
00:35:20ハーブと一緒に圧力鍋で煮込む
00:35:24ルーグちゃんが作ってくれたお鍋は便利ですよね
00:35:27なんでもあっという間に煮えちゃうなんて魔法です
00:35:30圧力鍋は魔法じゃないよ
00:35:32書斎にあった本を読んで思いついたことを試しただけだから
00:35:36でも私から見たら魔法ですよ
00:35:39やはりルーグは頭がいい
00:35:41気圧と沸点の関係は知っているが
00:35:44それを料理に生かす発想は持っていなかった
00:35:47柔軟な発想は暗殺者に必要なものだ
00:35:50実に誇らしい
00:35:52そんな父上も褒めすぎですよ
00:35:56料理は前世で習得した
00:35:59暗殺するターゲットがいるパーティー会場に潜入するとき
00:36:03料理人を装うのは有効だからだ
00:36:06ヤギのミルクとそれを使ったバターのブールマニアで作った
00:36:10ベシャメルソースを
00:36:12圧力鍋で煮たうさぎ肉と野菜に加えれば
00:36:15クリームシチューが出来上がる
00:36:18肉体の成長に必要な栄養素を一式摂取できる
00:36:22完璧なメニューだ
00:36:25父上母上
00:36:27昼食にしましょう
00:36:34ローグちゃんの特製シチューは絶品です
00:36:37こんなの思いつくなんてローグちゃんは天才かもしれません
00:36:41私もそう思うよ
00:36:43このシチューは都でも見ることはない
00:36:46店で出せば儲かるぞ
00:36:48父上も母上も大げさです
00:36:50そんなに凝ったものではありませんし
00:36:52ローグちゃんは謙遜しすぎです
00:36:54そうだ!
00:36:55今年の収穫祭で良民に振る舞いましょう
00:36:58きっとみんな喜びますよ
00:37:00うん、賛成だ
00:37:02このクリームシチューを
00:37:03我がトゥアハーデリオの名物としよう
00:37:06ええ、そうしましょう
00:37:08母はいつも明るいし
00:37:10父も表の顔では柔らかい表情を見せる
00:37:14幸せな家族の風景
00:37:16前世ではついぞ経験しなかった生活
00:37:20生前に俺が作っていた料理の方が
00:37:23味はずっと上だ
00:37:26材料も道具も洗練されていた
00:37:29でもなぜか今日の方がうまい気がする
00:37:33ルーグ
00:37:35食事が終わったら練習場に来なさい
00:37:38はい、父上
00:37:46父には裏の顔がある
00:37:54参りました、父上
00:37:56よろしい、脱ぎなさい
00:37:58はい
00:38:10一の方
00:38:11はい
00:38:23二の方
00:38:24はい
00:38:32三の方
00:38:33はい
00:38:34父は週に一度
00:38:36俺の身体の成長を検査する
00:38:39筋肉のつき方、伸び方、骨格など
00:38:43身体の成長を検査する
00:38:45三の方
00:38:46はい
00:38:47父は週に一度
00:38:49筋肉のつき方、伸び方、骨格の成長、関節の稼働域
00:38:56それによって次の訓練メニューを決める
00:39:00アルバン王国一の医術における名家
00:39:03トゥアハーデ・ダンシャク
00:39:05その裏の顔は王族からの依頼で動く暗殺者だ
00:39:10貴族の病を治療する裏で
00:39:13悪事を働き国に害を及ぼす者を
00:39:16秘かに処分する
00:39:18生と死、両方を操り、国を支える
00:39:23暗殺貴族
00:39:25想像以上に闇が深い
00:39:27俺はその父から
00:39:29医療技術と暗殺技術を教え込まれていた
00:39:32暗殺貴族の後継者になるために
00:39:35俺にとっては都合がいい家系だ
00:39:38勇者を暗殺するために
00:39:40自分を鍛えるのに利用できる
00:39:42プラン通りだ
00:39:45よろしい、服を着なさい
00:39:47はい
00:39:49ルーグは成長が早い
00:39:51回復力も高い
00:39:53素晴らしい資質を持っている
00:39:55ありがとうございます
00:39:57年齢的には少し早いが
00:39:59ここまで育ったのならいいだろう
00:40:01施術に耐える体力はあるはずだ
00:40:04それでは
00:40:05ルーグ、トゥアハーデの魔眼を授ける
00:40:09トゥアハーデの魔眼
00:40:11トゥアハーデ家に伝わる秘伝
00:40:13魔力を使った手術により
00:40:15視力が強化され
00:40:17魔力を見ることもできる
00:40:19多くの死刑囚を使った
00:40:21人体実験の末に完成した
00:40:23特別な手術
00:40:25遠くを見ることだけでなく
00:40:27胴体視力や心視力
00:40:29暗視力も強化される
00:40:31暗殺者にとって
00:40:33この上ない武器だ
00:40:35絶対に欲しい
00:40:37怖いか?
00:40:39いえ
00:40:40父上の腕を信用しています
00:40:42よろしい
00:40:43確実な成功を約束しよう
00:40:50アーン
00:40:51アーン
00:40:52ルーグちゃんかわいい
00:40:54母親
00:40:55これくらい自分で
00:40:56いいえ
00:40:57これは母親の仕事です
00:40:59絶対にルーグちゃんには渡しません
00:41:01大きくなってだんだん
00:41:02私を頼らなくなってきたルーグちゃんを
00:41:05こうしてまた世話をする日が来るなんて
00:41:07まるで赤ちゃんの頃に戻ったみたい
00:41:10そうだ
00:41:11久しぶりにおっぱい飲んでみません?
00:41:14え?
00:41:15ほら遠慮しないで
00:41:16ルーグちゃんも赤ちゃんに戻った気分で
00:41:19はい
00:41:20母親
00:41:22いやそれ
00:41:25楽しそうだな
00:41:27パラキア
00:41:28ルーグちゃんからすっごくかわいいんですよ
00:41:32父上
00:41:33助けてください
00:41:38ルーグ
00:41:39具合を見せなさい
00:41:41そろそろ傷も癒えてる頃だ
00:41:43はい
00:41:44え?
00:41:45見えるの?
00:41:46見えなくても
00:41:47自分の住んでる屋敷の空間くらい覚えてますよ
00:41:51声と音で正確な位置の補正もできます
00:41:54さすがはルーグだ
00:41:56療養中にも暗殺者としての技術を
00:41:59次々と学んでいるとは
00:42:01父として嬉しいよ
00:42:08あなたはハーデリオ
00:42:10改めて見る
00:42:12俺の住む世界
00:42:38父上
00:42:39よく見えます
00:42:40よかった
00:42:41安心したよ
00:42:42施術は成功だ
00:42:46父上の魔力
00:42:49これがドゥアハーデの魔眼
00:42:52いずれこの施術も教えよう
00:42:55いつかルーグが自らの子供を
00:42:57見つけたときに
00:42:59その魔眼を見つけたらいいのか
00:43:02そう
00:43:03この施術も教えよう
00:43:05いつかルーグが自らの子供に
00:43:07行うのだから
00:43:08はい
00:43:09必ず受け継ぎます
00:43:11それと朗報がある
00:43:13朗報?
00:43:14お前がずっと望んでいたことを
00:43:17ようやく叶えてやれそうだ
00:43:19もしかして
00:43:20魔法の師匠が見つかったのですか
00:43:23うん
00:43:24来週には先生が来る
00:43:26エスリについて
00:43:28出迎えの準備に専念しなさい
00:43:30先生に失礼のないように
00:43:33かわいい
00:43:36この服ルーグちゃんに似合うと思ってたんです
00:43:39これ女の子が着る服だと思うんだけど
00:43:42でも似合ってますよ
00:43:44女物だってことは認めるんだね
00:43:48それじゃ画家さんを呼んできますね
00:43:50かわいい服を着たルーグちゃんも
00:43:52絵にして残さないと
00:43:54そこまで許してないから
00:43:57今日は魔法の先生が来る日なんだから
00:44:00待たせるわけにはいかないよ
00:44:02それもそうでしたね
00:44:04残念
00:44:05そろそろ着替えるよ
00:44:07師匠出迎えないと
00:44:08何を言っているんですか
00:44:10それで行くんですよ
00:44:12そのために縫った服ですから
00:44:14正気か
00:44:16お待ちしておりました
00:44:18この人が
00:44:20魔法の師匠
00:44:23子供
00:44:24お忙しいところ
00:44:26足を運んでいただき申し訳ない
00:44:28気にしないで
00:44:30ヴィコーネからしたら
00:44:31トゥアハーデは恩人だもん
00:44:33お客さんのために
00:44:35お客さんのために
00:44:37お客さんのために
00:44:39お客さんのために
00:44:41お客さんのために
00:44:43お客さんのために
00:44:44トゥアハーデは恩人だもん
00:44:45その子が私の弟子になるわけだね
00:44:48男の子と聞いてたけど
00:44:50僕は男であっていますよ
00:44:52僕は男であっていますよ
00:44:53この服は妻の趣味です
00:44:55昔からあの人は
00:44:57昔からあの人は
00:44:58それはそれとして
00:44:59魔法を覚えるには
00:45:00この子は幼すぎると思うよ
00:45:02ルーグは特別です
00:45:04ディア様と同じく天才です
00:45:07んんん?
00:45:09んん〜
00:45:10me あなた今私の方こそまだ子供だろうって思ったでしょ
00:45:184番目や
00:45:29スウォイゲル王国でも5本の指に入る魔法使いだよ
00:45:35私の名前はリアービーコーネ よろしくね
00:45:50改めて自己紹介します ルーグ2ハーデ7歳です
00:45:55ご指導ご便達のほどをお願いしますディア様 ゲームはいいよ年も3つ違いだし
00:46:03明日から2週間魔法の天才の私がきっちり教え込んであげる
00:46:16これはファール石っていうの魔力をためる性質があるんだ 魔力をためる
00:46:23まずルーグの魔力量を知らないとね あなたの魔力を全部そのファール石に込めてみて
00:46:33うーんやるじゃない大人でもそれだけの魔力を出せる人はそんなにいないよ
00:46:41超回復と成長限界突破によって俺の魔力量は1000倍ほどに成長しているからだ
00:46:50なんだ まだ魔力が出せるっておかしいよ
00:46:54まだまだ余力はある
00:46:57いくらなんでもその量はおかしいよ あるものはあるでも放出はこれが限界だ
00:47:04しかしこれでは勇者は倒せない
00:47:11身体強化
00:47:19me
00:47:32me ルーグ
00:47:36父へ母へルーグちゃん大丈夫 はいディア様今の
00:47:43ごめんなさい魔力を測定しようとして つまり今のはルーがやったと
00:47:50私のせいだよそういうことを聞いているのではありません ルーグが引き起こしたのかと聞いているのです
00:47:58そうだけど でもルーグのせいじゃなくてなに
00:48:02それはすごい s 利きいたかはいさすがは私たちの息子です
00:48:09こんな魔法を使うなんて
00:48:12えっ ルーグちゃんの初魔法とっても素敵です
00:48:17ディア様にお任せしてよかったですしかしこれは戦争向きだなぁ ディア様次は暗殺向きの魔法を教えてやってください
00:48:29では引き続きよろしくお願いします
00:48:35あの怒らないのああいうを嫌なんだ
00:48:41それよりディアファール石が欲しいどうすれば手に入るんだ ダメだよ
00:48:47ファール石は私の領地美光音の秘蔵品 タリオ地の人には譲れないの
00:48:53今下打ちしたいやなぁディア何かな ファール石本当にダメか
00:49:01ああああああ
00:49:06変わった師匠だがまあいい
00:49:12それよりファール石だ あれは勇者の暗殺に必要だ
00:49:17問題はどうやって大量に手に入れるかだ
00:49:22ルーグまだ起きてる? ああ
00:49:26ダメじゃない子供が遅くまで起きてちゃう早く寝なさい うん
00:49:32あ、ああ
00:49:35え? 今日はお姉ちゃんが一緒に寝てあげるね
00:49:39いつから俺は弟になった? ああディア様隠してるんだ
00:49:46隠してる? 何を?
00:49:49とにかく師匠命令でルーグは弟だよ
00:49:55分かったよ 師匠の命令には従おう
00:50:00素直でよろしい おやすみルーグ おやすみ
00:50:11はい今日は属性を確かめるね それに少しだけ魔力を込めてみて
00:50:18これでいいか? うんまずは火から試すよ
00:50:25ルーグの適性は火だね 二重属性の可能性もあるから調べてみるね
00:50:35あ、すごい!水の適性もあるよ! 二重属性の子って私以外は初めて見た!超レアだよ!
00:50:44他はどうだ? 三重属性なんて見たことないけど
00:50:52え?土の適性も?
00:50:56風の適性まで!? 全属性魔術師!?
00:51:00そうみたいだな 信じられないことばかりだよ
00:51:04でも魔力量と属性は分かったからきっちりと教えてあげるよ!
00:51:09ああ頼む
00:51:14魔法を使うには魔力を属性変換する必要があるんだ
00:51:22初めての属性変換は強烈な体験となり記憶に残る だから下手な師匠が手引きすると変な癖がついちゃう
00:51:32リアは下手な師匠じゃないんだろ?
00:51:36誰よりも素敵な初体験を約束するよ 集中して
00:51:42最初は土 私の得意な属性
00:51:46魔力の変化を肌で感じて 心に刻んで
00:51:57これが属性変換
00:52:02魔力に色がついていく リアに導かれて
00:52:08無色透明だった力が 意味を持って
00:52:14生まれ変わる
00:52:26素敵な初体験をありがとう じゃあやってみて
00:52:38うんいい感じ! 手本がいいからだ
00:52:47頭の中に文字のような記憶が 魔法を覚えたんだね
00:52:52これが魔法? 属性魔力を帯びると神から啓示を受けて魔法を覚えるんだよ
00:52:59使えば使うほど新しい魔法を授けてくれる どうやって使うんだ?
00:53:04頭に浮かんだ術式を栄章するの
00:53:11この文字 読めない
00:53:14見てて エスエスオウム
00:53:20同性性 土属性で最初に浮かぶ魔法だよ
00:53:26こうか? エスエスオウム
00:53:32どうして一度聞いただけで覚えられるの? 記憶力には自信がある
00:53:38まだ舌が追いついていないけど 魔法は発音が命
00:53:42発音の正しさが影響するんだよ そういうことか
00:53:47リア 俺にもっと教えてくれ 特訓開始だね
00:53:54ついに魔法を覚えた だがまだ初歩の段階だ
00:54:00いずれは勇者を暗殺できる 強い魔法を手に入れなければ
00:54:12ドアハーデはご飯が美味しいよね グラタンって初めて
00:54:16あまり豪華なものが出せなくて悪いな グラタンとっても優しい味がして大好きだよ
00:54:24喜んでもらえて嬉しいよ なんでルーグってそこまでできるの?
00:54:30白色だし年下なのに私より頭いいし 料理も上手
00:54:36両親の教育の賜物だ 明日の夕食はとっておきを出す
00:54:41楽しみにしてくれ おやすみルーグ
00:54:46おやすみ
00:54:55エセソード
00:54:57上手い上手い 上達早いよ
00:55:00これが魔法か 楽しいな
00:55:03私も初めての時は興奮したよ 使えば使うほど新しい魔法が頭に浮かぶから
00:55:11それ頭の中の魔法でなくても 誰かに書き写してもらったものじゃダメなのか?
00:55:17神の啓示なしに?
00:55:20試してみたい
00:55:24今度は鉄を試してみよう
00:55:27はい
00:55:33嘘!本当にできちゃったよ!
00:55:36どうして今まで誰も気づかなかったんだろう
00:55:40この世界は神から与えられた術式を使うことしか 考えられない仕組みになっているのか
00:55:47銅と鉄の魔法 術式はほとんど同じだな
00:55:51うん 言葉の意味はわからないけど ここの部分だけが違うの
00:55:56リア 知っている術式をすべて書き出してほしい
00:56:00え?それすっごく大変だよ
00:56:03このわずかな違いで 生み出す金属が変化するなら
00:56:07ここを変えれば新しい魔法を作れるかもしれない
00:56:11どの文字が何を意味しているか 調べるにはサンプルが必要だ
00:56:15例は何でもする 頼む
00:56:18わかったわ
00:56:22魔法文字は36通り 銅と鉄の違いは数字だと思う
00:56:28ここが数字だとしたら辻褄が合うから
00:56:32ルーグ ちゃんと聞いてる?
00:56:35おう 聞いている
00:56:37多分銅は8.9、1083、63.546 鉄の方は7.9、1540、55.8かな
00:56:48本当か?よく気づいてくれた
00:56:51数字と魔法文字の変換表は?
00:56:54はい
00:56:55よし
00:57:00できた この数字は金属を指定するパラメータだったんだ
00:57:05もう少し分かりやすく言ってよ
00:57:073つの数字は比重、有点、原子量だ
00:57:11パラメータを銀に変えれば銀を生み出せる
00:57:15余計分からないよ
00:57:17リア 金を生み出してみたくないか?
00:57:20金のパラメータなら分かる
00:57:22本当?やりたい!
00:57:24いいか?
00:57:26うん
00:57:27比重19.32、有点1064、原子量196.966
00:57:35原子量…
00:57:37できた!
00:57:43大丈夫か?ティア
00:57:45うん、大丈夫
00:57:47急にすごく頭が痛くなって
00:57:50どういうことだ?
00:57:52何か間違ったかな?
00:57:55俺が試そう
00:57:56SSに!
00:58:00できた!金だよこれ!すごいよルーブ!
00:58:05これがAランクの式を折るもの
00:58:08スキルを持たない者は自分で作った術式を使えないということか
00:58:15何してるの?
00:58:17同じ術式を書き写している
00:58:19リア、こいつを読み上げてほしい
00:58:22嫌なら断ってもいい
00:58:24新たな魔法を生み出す条件を探るために必要なんだ
00:58:28その言い方はずるいよ
00:58:30そう言われたら好奇心が抑えきれないもん
00:58:34見てて!SSに!
00:58:41やった!金作れたよ!
00:58:44これで私が新しい魔法を作って
00:58:47ルーブに術式を書き記してもらったら使えるってことだよね?
00:58:51そういうことになるな
00:58:53これはもういいのよ
00:58:55もっとすごい魔法が作れるな
00:58:58一緒に新魔法を作ろう!
00:59:15ここなら安全だ
00:59:17誰にも見つからない
00:59:19秘密ってワクワクするよね
00:59:22それじゃあ行くぞ
00:59:28タングステンの弾丸を火炎魔法で押し出し
00:59:31発射する
00:59:36やった!成功だね!
00:59:38この魔法を銃撃と呼ぼう
00:59:40最高だね!
00:59:42じゃあ私も!
00:59:50私もできたよ!
00:59:52これで前世と同様に狙撃ができる
00:59:55だが勇者を相手にするにはまだまだ火力が足りない
00:59:59少しアレンジしよう
01:00:02ヘーセンスにしとう!
01:00:04何なのそれ!?
01:00:07リア、耳を塞げ
01:00:09耳!?
01:00:10ヘイヒルド!
01:00:20一体何を撃つつもりで作ったの!?
01:00:23明らかにやりすぎだよ!
01:00:30かなり分厚くしたのに
01:00:34一発でひびが入った
01:00:36分子構造をマルテンサイト層にしてみるか
01:00:40めちゃくちゃだよルーグ
01:00:42でもこういうの撃てたら気持ちよさそうだよね
01:00:45この魔法を砲撃と呼ぼう
01:00:47英書してみるか?
01:00:49悔しいけど無理
01:00:51ルーグみたいな馬鹿魔力が必要だもん
01:00:53私は銃撃でいい
01:00:55少し練習するか
01:00:57うん!
01:01:04もう2週間だね
01:01:06そうだな
01:01:08もうお別れだね
01:01:10そうだな
01:01:12ずっとこうしていたいね
01:01:34ルーグ?
01:01:42ベータチタニウム合金
01:01:44高度は鉄の約2倍
01:01:46重さは約半分
01:01:48粘りがあり
01:01:49折りにくく錆びにくい
01:01:51これが俺たちの魔法の成果だ
01:01:57綺麗
01:02:04なんて綺麗味
01:02:09それはお礼だ
01:02:11ありがとう
01:02:12リアが師匠じゃなかったら
01:02:14俺は魔法を使えるようにならなかった
01:02:17私こそルーグと会えなかったら
01:02:20魔法を作るなんて発想絶対浮かばなかった
01:02:23今までよりずっと魔法が好きになれたよ
01:02:26俺もだ
01:02:28私帰っても新しい魔法をいっぱい作る
01:02:31今度会った時ルーグが完成させてね
01:02:34ああ
01:02:35すっごくワクワクする
01:02:37ルーグと出会って一生分ワクワクしたかも
01:02:40ルーグ
01:02:46これ受け取って
01:02:50ファール石いいのか
01:02:52うんその代わり
01:02:55前にお礼は何でもするって言ったよね
01:02:59ああ
01:03:00もし私がルーグにどうしてもどうしても会いたいって思った時
01:03:05絶対に駆けつけて
01:03:07約束する
01:03:08必ず駆けつける
01:03:23リア様
01:03:25息子をここまで育てていただき感謝します
01:03:28ルーグは天才だからほとんど勝手に育ったよ
01:03:31私初めて嫉妬した
01:03:33ルーグちゃんがそんなにすごいなんて
01:03:36さすが私たちの息子だ
01:03:38鼻が高い
01:03:39じゃあねルーグ
01:03:43とっても楽しかった
01:03:44絶対また来るから
01:03:46ああ
01:03:47俺も待ってる
01:03:53優秀な息子を持って私は実に嬉しい
01:03:57光栄です父上
01:03:59もう十分に成長したようだな
01:04:02今日からトゥアハーデの真実を教えるとしよう
01:04:06トゥアハーデの真実
01:04:11トゥアハーデの覚悟を言ってみなさい
01:04:13トゥアハーデの技はアルバン王国の繁栄のためだけに
01:04:17トゥアハーデの医療技術は
01:04:19優れた者の命をつなぐためです
01:04:22トゥアハーデの暗殺術は何のためだ
01:04:25国の病を切除し被害を抑えるためです
01:04:29よろしい
01:04:30ではそれらの技を磨く秘密を教えよう
01:04:33見なさい
01:04:35あれは
01:04:36刑務所だ
01:04:41ここにいるのは国中から集められた死刑集だ
01:04:45医術の実験
01:04:46殺しの練習にも使えますね
01:04:48それだけの知性と論理的な思考を持つとは将来が楽しみだ
01:04:53人は人を殺す時ひどく抵抗を覚える
01:04:56そのためらいで命を落とす者も多い
01:04:59そうならないよう殺しの練習をしてもらう
01:05:02質問があります
01:05:04許そう
01:05:05ではなぜ
01:05:06僕が人殺しをためらうよう育てたのですか
01:05:09暗殺の道具として
01:05:11感情を殺す育て方もできたはずです
01:05:14良い質問だ
01:05:15その答えは
01:05:17我々は道具ではなく人間だからだ
01:05:21命じられたまま殺すのではなく
01:05:24国のためになると判断し理解し殺す
01:05:28心を持ったまま成すべきことを成すのだ
01:05:32人の心を読むには人の価値観を持っていなければならない
01:05:36人間らしさは暗殺に必要な武器だ
01:05:40半分分かって半分分かりません
01:05:43今は構わない考え続けなさい
01:05:48ではルーブ
01:05:49最初の殺しだ
01:06:05お願い助けて死にたくない
01:06:08マーガレット19歳
01:06:10罪状 強盗殺人および放火
01:06:13アキスの最中 帰宅した老夫婦に目撃され
01:06:16それを殺害
01:06:23証拠隠滅を図って火をつけ逃亡
01:06:30余罪も多数あり 極刑に処す
01:06:34ルーブ 好きなように殺しなさい
01:06:42大丈夫だよ お姉さん
01:06:45動かないで
01:06:51お姉さん
01:06:52お姉さん
01:06:53お姉さん
01:06:54お姉さん
01:06:55お姉さん
01:06:56お姉さん
01:06:57お姉さん
01:06:58お姉さん
01:06:59お姉さん
01:07:00お姉さん
01:07:02お姉さん
01:07:05切れ味のいい刃物だし アドレナリンで痛みは少ない
01:07:10苦痛を感じる前に 湿血で意識を失う
01:07:14静かに死ねるよ
01:07:16このクソガキ
01:07:18騙したのてめえ
01:07:20泣きを刺せば助かるって言ったのに
01:07:22なんだよこれ
01:07:24許さねえぞクソガキ
01:07:26ぶっ殺してやる
01:07:28あのババアみたいに焼き殺してやる
01:07:30死ね 死んじまえ
01:07:32地獄の鬼に喰われてしまえ
01:07:35そうだね
01:07:37それもいいかもしれないな
01:07:42次に死んだ時にはね
01:08:01私は捨てられた
01:08:04うちはずっと貧乏で
01:08:07ご飯がちょっとしか食べられなかった
01:08:11ご飯が足りないから食べる人を減らすしかない
01:08:16だから私は捨てられた
01:08:20私は要らない子だから
01:08:23要らない子
01:08:25要らない子
01:08:27要らない子
01:08:29要らない子
01:08:32寒い
01:08:34お腹すいた
01:08:36帰りたい
01:08:38でも
01:08:40帰ってもまた捨てられる
01:08:43みんなお腹すいてるんだ
01:08:45私と同じ
01:08:47やだ
01:08:49そんなの
01:08:51やだ
01:09:14今年も
01:09:16トゥアハーでは豊作のようだ
01:09:18ええ
01:09:19みなさんが頑張ってくれたおかげですね
01:09:22クッキーいかがですか
01:09:24わあ
01:09:25おいしそうなクッキー
01:09:27ルーグちゃん
01:09:28これ食べたいでしょ
01:09:29買ってあげるから
01:09:30一緒に食べませんか
01:09:32母上が食べたいだけでしょ
01:09:35僕はもう10歳ですよ
01:09:37いつまでも子供扱いしないでください
01:09:40ええ
01:09:41ルーグちゃんは私の子供なんだから
01:09:43子供扱いするのは当然です
01:09:45ルーグちゃんが白髪のおじいちゃんになっても
01:09:48子供扱いしますからね
01:09:50それはやめて
01:09:52もしかして反抗期
01:09:53反抗期なんですか
01:09:55ルーグちゃんがこんなに擦れてしまうなんて
01:10:00擦れてません
01:10:02わかりました一緒に食べましょう
01:10:05はい
01:10:06どっちが子供なのやら
01:10:09ごらんルーグ
01:10:11クリームシチューが人気のようだ
01:10:14ルーグの発案が良民に愛されているな
01:10:17光栄ですシチュー
01:10:19畜産も良好のようだ
01:10:21肉製品の価格が落ち着いている
01:10:24餌の豊富な夏に育て
01:10:27冬になる前にベーコンなどの保存食にする
01:10:30餌の少ない冬は糖数を減らし
01:10:33春に小豚を産ませる
01:10:35ここの食文化だ
01:10:37街も活気に溢れている
01:10:40収穫祭が楽しみだ
01:10:42この人でなら
01:10:44見つかるかもしれない
01:10:47来た
01:10:49はずれだな
01:10:51はいおあたり
01:10:53お店の人がルーグちゃんに言って
01:10:55大サービスしてくれました
01:10:57ダメですよ
01:10:59良民に負担をかけちゃう
01:11:01大丈夫ですよ
01:11:02ほらルーグちゃんのファンなんですって
01:11:05この子のルーグちゃんの女殺し
01:11:17なかなか魔力持ちはいないな
01:11:23俺は今10歳
01:11:25あと8年以内に勇者を暗殺しなくてはならない
01:11:29そのために優秀な魔力を持った女子を手に入れたい
01:11:34だが大抵の魔力持ちは貴族かその分化筋
01:11:38使うとは難しい
01:11:40一般人の魔力持ちは稀だ
01:11:44根気よく探すしかない
01:11:55こんな寒い日に狩りに行くの
01:11:58雪が積もる前に狩りをしておかないと
01:12:00冬の食卓が寂しくなるからね
01:12:03行ってきます
01:12:05行ってらっしゃいルーグちゃん
01:12:15今年は早いな
01:12:18雪深くなる前にディアに会いに行かないとな
01:12:24狼か
01:12:26獲物を群れで襲うところか
01:12:29ちょうどいい
01:12:30そいつを横取りさせてもらおう
01:12:34人間
01:12:48ルージュか
01:12:50はい
01:12:51そこでじっとしていろ
01:12:53訓練対抗
01:12:55
01:12:565
01:12:57状況開始
01:12:59エスコーディ
01:13:09石銭切断
01:13:11即死
01:13:13エスコーディ
01:13:15エスコーディ
01:13:17エスコーディ
01:13:19エスコーディ
01:13:21エスコーディ
01:13:22即死
01:13:25脳幹裂傷
01:13:27即死
01:13:30脳心頭
01:13:32致命傷に打たれず
01:13:46頭蓋骨陥没
01:13:48即死
01:13:49
01:13:50全滅
01:13:51状況終了
01:13:53何者だ
01:13:55
01:13:56どうしてこんな森の奥にいる
01:13:58
01:13:59あの
01:14:00
01:14:01何も悪いことしません
01:14:03だから
01:14:04ひどいことしないで
01:14:06まだ質問に答えていない
01:14:08どうしてここにいる
01:14:10貧乏で
01:14:12くちべらしで
01:14:14くちべらし
01:14:15冬は食べ物が少ないから
01:14:18その前に
01:14:19ベーコンと同じか
01:14:21
01:14:22いや続けろ
01:14:23山を越えた
01:14:25トゥアハーデリオはお金持ちだって
01:14:27旅の人が言ってたから
01:14:50パンが湯だ
01:14:51食べるか
01:14:52
01:14:53はい
01:14:54ただし
01:14:55条件がある
01:14:57できるだけゆっくり食べろ
01:14:59言うことを聞いたらもう一杯やる
01:15:01急いで食べたら次は無しだ
01:15:04いいか
01:15:05
01:15:06はい
01:15:07よし
01:15:09
01:15:10早かったですか
01:15:12いいや
01:15:13もう一杯食べるか
01:15:14はい
01:15:15じゃあ
01:15:16
01:15:17いただきます
01:15:18
01:15:19うん
01:15:20
01:15:21
01:15:22はい
01:15:23どうしましょう
01:15:24
01:15:25ああ
01:15:26
01:15:27うん
01:15:28早く早く
01:15:29早く早く
01:15:30早く早く
01:15:31早く早く
01:15:32早く早く
01:15:33早く
01:15:34早く
01:15:35早く
01:15:36早く
01:15:37ゆっくりですかああ 急いで食べると胃が拒絶反応を起こして吐いてしまう
01:15:45体も冷えている消化がいいように温かいパンが湯にした ゆっくり食べろ
01:15:51はい 隣の漁師は無能な上に強欲
01:15:56崩壊な重税に両民は苦しんでいると聞いたが ここまで酷いとはな
01:16:03トゥアハーデに向かっていると言ったの
01:16:06俺はトゥアハーデ漁師の息子だ 本当ですか
01:16:11その すごい神様は本物だったんだ
01:16:15神様 夢で神様が運命の出会いがあるって
01:16:21そうか 俺についてくる気はあるか
01:16:25ついてくれば食事は困らない 凍える生活もしなくていい
01:16:30いいんですか ああ一緒に来てほしい俺は君が必要なんだ
01:16:36ああ 私のことが必要
01:16:41嫌か
01:16:45嬉しいんです 必要なんて言われたの初めてで
01:16:51俺をいい人だと思うか はいいい人です
01:16:55秘密を守れるか
01:16:58俺は人を殺した
01:17:02俺はこれからもたくさんの人を殺す それが俺に与えられた使命
01:17:08俺の仕事だ もう一度聞く
01:17:11俺はいい人だと思うか
01:17:17いい人です 私にとっては
01:17:20いい答えだ ただしついてくるには条件がある
01:17:24俺の仕事を手伝え
01:17:27できないならこの話はなしだ どうする
01:17:34できます 何でもします
01:17:37私を必要だって言ってくれる人だから 一緒に行けます
01:17:44俺はルーグ ルーグツアーハーデだ
01:17:50私はタルト ようこそタルト
01:17:54我がツアーハーデ
01:17:59魔力持ちをやっと見つけた タルトは夢で神様に導かれたといった
01:18:05おそらく女神が俺のところに向かわせたのだ
01:18:09狼を倒し 俺が力を持っていることを見せ
01:18:14同情し食べ物を与え守ってくれる人間だと思わせた
01:18:19その上で俺に従った時はさらに利があると条件付けをした
01:18:25俺にとって必要だと言って唯一の存在意義を得られる相手だと思わせ
01:18:31人を殺したと秘密を明かす 秘密の共有は信頼させるいい方法だ
01:18:38思い秘密ほど効果がある 最後は自分に決断させる
01:18:44そうすることで間違いを認めたくないため後で裏切らない
01:18:49洗脳完了
01:18:53私ルーグ様についていきます
01:18:56プラン通りだ
01:19:09うっ
01:19:13ここは
01:19:15死んだあなたの魂を招きました
01:19:18あなたは世界最高の特殊部隊隊員でありながら戦死したのです
01:19:23どういうことだ
01:19:26試験的に様々な可能性を模索しています
01:19:29ちなみに私は女神です
01:19:33あなたには剣と魔法のファンタジー世界に転生していただきます
01:19:38そこであなたは
01:19:40勇者を殺してください
01:19:43つまり運よく最強レベルで観光の旅をしたり
01:19:47防御力全開で痛くない美少女に転生するということか
01:19:51それは無理ですが任務を果たしていただけるなら多少融通は効かせますよ
01:19:57よしわかったその任務引き受けよう
01:20:05さて40年前に転生した283号の進捗はと
01:20:15明日から本気出せ
01:20:17ニート化してますね
01:20:19戦ったら負けかなと思ってる
01:20:22戦えないんじゃない戦わないんだ
01:20:26大丈夫迷惑かけてるのは女神だ
01:20:34最強からニートに転生した
01:20:46ルーグ様朝ですよ起きてください
01:20:52起きないといたずらしちゃいますよ
01:20:56おはようタルト
01:20:59おはようございますルーグ様
01:21:01寝坊なんて珍しいですね
01:21:04昨日は少し無理してね
01:21:06回復が追いつかなかった
01:21:08朝ごはんできています
01:21:10今朝は地震作です
01:21:12それは楽しみだ行こう
01:21:14はいお着替えお手伝いします
01:21:20さっき夢を見たよ
01:21:23さっき夢を見たよ
01:21:25夢?
01:21:26ああ2年前タルトに出会った時のな
01:21:29ちょっと恥ずかしいです
01:21:32私すごい格好してましたし
01:21:34痩せこけてて
01:21:36そうだな出会った時はこんなに美人になるとは思わなかった
01:21:44朝ごはんのヨーグルトにフルーツ
01:21:47入れておきますね
01:21:52はい
01:22:03タルト使用人業もほどほどでいいんだぞ
01:22:06側にいるための工実なんだから
01:22:09いいえルーグ様の快適な暮らしのため日々努力です
01:22:13ルーグ様の専属使用人なんですから
01:22:15タルトちゃん偉いわ
01:22:17料理もあっという間に上達して
01:22:19勉強熱心よね
01:22:21ありがとうございます奥様
01:22:23さすがはルーグが見込んだ人材だ
01:22:26使用人としてだけでなく
01:22:28本業の方もルーグを満足させているそうではないか
01:22:32ありがとうございます旦那様
01:22:35ルーグ様に拾っていただかなければ死んでいました
01:22:39だから心も体も命もすべてルーグ様のものです
01:22:44タルトちゃんが来てからうちが明るくなったわ
01:22:47ルーグちゃんが反抗期になっちゃって
01:22:50私の作った服を着てくれなくて
01:22:53それ反抗期と関係ないですから
01:22:56これからもルーグちゃんもお願いね
01:22:58はいずっとお使いします
01:23:01タルト食後に練習場に来てくれるかな
01:23:04はいルーグ様
01:23:13参りましたルーグ様
01:23:16タルト脱いで
01:23:18はい
01:23:351の方
01:23:36はい
01:23:39次2の方
01:23:41はい
01:23:453の方
01:23:47はい
01:23:49暗殺の助手としてタルトを専属使用人にした
01:23:54彼女を育てる上で父は2つの条件を出した
01:23:581つ俺が彼女を指導する
01:24:012つ
01:24:03万が一裏切ったとき責任を持って殺すこと
01:24:07タルトはたった2年で暗殺者にふさわしい肉体と
01:24:11貴族の使用人にふさわしい教養を身につけた
01:24:15前世では教官を務める予定だったが
01:24:19こんな形で暗殺者を育てることになるとはな
01:24:23いいだろう服を着て
01:24:26はい
01:24:28どうかしましたかルーグ様
01:24:31うん
01:24:32肉体的には全く問題ないむしろ理想的なくらいだ
01:24:36それじゃあ
01:24:37問題はセンスかな
01:24:39おいで
01:24:40はい
01:24:501の方
01:24:51はい
01:24:53これでタルトは死んだ
01:24:56申し訳ありません
01:24:58ご期待に沿えなくて
01:25:01いいよ
01:25:02訓練を積もう
01:25:05槍なら得意なんですけどね
01:25:13タルトさんこれお願いね
01:25:15
01:25:16これ
01:25:17これ
01:25:18これ
01:25:19これ
01:25:20これ
01:25:22これ
01:25:23これ
01:25:24お願いね
01:25:25あはい
01:25:26タルトは才能があるわけではない
01:25:29ただどこまでも努力家ですなお
01:25:32だから彼女は伸びるし信頼できる
01:25:36しかし戦闘技術だけは上達が遅い
01:25:39唯一得意なのは槍の扱いだけか
01:25:43槍のスキル持ちの可能性がある
01:25:46だが隠し持てない武器は暗殺には向かない
01:25:50ナイフ戦のメニューを作成するか
01:25:55やっ
01:26:05もっと端子を立てろ
01:26:07ルーグ様
01:26:08すみません勝手にここに入って
01:26:11ルーグ様のお役に立ちたいのにこのままでは何も
01:26:16もういい
01:26:17そんな私を必要だと言ってくれる方に出会ったんです
01:26:22だからご期待に応えたいんです
01:26:24もう少し時間を
01:26:26いや考え方を変えよう
01:26:33折り畳めば隠し持てる槍だ
01:26:36試してみろ
01:26:38はい
01:26:47はい
01:27:03ルーグ様
01:27:06それがタルトに必要なものだ
01:27:08俺にとってタルトが必要なようにね
01:27:13はい
01:27:18ルーグ様朝ですよ
01:27:21起きてください
01:27:23ルーグ様起きないと
01:27:26いたずらしちゃいますよ
01:27:30なぜタルトがここに
01:27:32お忘れですか
01:27:33ルーグ様寂しくなったら一緒に寝てもいいって
01:27:37それはずいぶん懐かしい話だ
01:27:40一晩中槍の訓練でお疲れと思いまして
01:27:43アーブティーをお持ちしたところルーグ様お休みになられてたので
01:27:48ちょっと寝顔を拝見しようと思いまして
01:27:51添い寝してたらそのまま私も寝ちゃいました
01:27:55タルトも疲れていたのだろう
01:27:57得意な槍の訓練だったからな
01:27:59ありがとうございます
01:28:01私やっと本当にルーグ様にとって必要なものになれる気がします
01:28:07そうか
01:28:08よかったなタルト
01:28:09はい
01:28:10これも全て俺のプラン通り
01:28:12ルーグ様
01:28:16のはずだ
01:28:18多分
01:28:42私はためゆたしてると
01:28:46あなたの名前をつぶやいてしまいそう
01:28:52会いたいよ
01:28:55今すぐに唱えるたび
01:28:59切ないだろう
01:29:04話したいことがたくさんあるよ
01:29:09どんな話でも聞きたいよ
01:29:15ほんの数秒も宝物で魔法になる
01:29:25寂しさはきっとあなたを求め
01:29:30切なさはきっとここにある
01:29:36願いを叶えるための
01:29:41二人の約束

Recommended