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00:00海の中を自由に動き潜っていく四角いマシンその正体は水中ドローン推進機を使って水中ドローン。
00:29地上や船の上からの遠隔操作で撮影することができるんです。
00:39今そんな水中ドローンによって身近になったのが深海。
00:46水中ドローンの登場で水深200メートル以上の人間を寄せつけなかった深海の調査が大きく進んでいます。
00:57今回メガテンが水中ドローンで徹底調査。
01:02謎の生き物の宝庫深海へ。
01:08優雅に泳ぐ真紅の不思議な生き物が。
01:12真っ白いエビのような生き物などレアな深海生物を次々と撮影さらに専門家も大興奮700メートルを超える深海で超貴重な深海生物を見つけましたさらに水中ドローンは生き物を採集できるんです。
01:40本日のメガテンは見えない世界を見る水中ドローンの科学です。
01:47水中ドローン。
01:54空中じゃなくて水中にもあるんだね。
01:56腕にいろんなものが見つかったの。
01:58そうなんです。
01:59こちらが今回活躍した水深1000メートルまで潜れる水中ドローンです。
02:04この水深機を使って深く海を潜ることができるんです。
02:09さらにこの丸い部分ですね。こちらが4Kのカメラが入っていてとても鮮明な映像で深海生物の貴重な瞬間をたくさん撮影してきました。
02:22深海もさ、今までこういうの見たことないからさ、生物も驚くよな。
02:27なんだこいつってなりますね。
02:31座れてる方もいました。
02:32そうなんです。
02:33まずは水中ドローンが活躍している沖縄県のサンゴ礁の研究をご覧ください。
02:42沖縄県の女村で活躍しているのがこちらの水中ドローン。
02:50これを活用することで大きく進んだのがサンゴ礁の研究。
02:59これまでサンゴ礁の研究は主にダイビングで人が潜って行ってきました。
03:06そのため人が簡単には潜れない深いところ、水深30メートル以上にあるサンゴ礁についてはなかなか研究が進まなかったんです。
03:18そこに近年水中ドローンが導入され、新たな事実が明らかになっているそうで。
03:26研究を行う沖縄科学技術大学院大学の佐藤教授に伺うと。
03:33ドローンを使うことによって沖縄の今私たちの女村の海では大体35メーターから40メーターぐらいまでサンゴ礁がつながっていて、それから深いところはもう砂張りに変わっていきますよということが分かり出しているということです。
03:52使用した水中ドローンには海水を採取できるサンプラーが備えられており、
04:00水中ドローンがサンプラーの空気を押し出し海水を採取。
04:06その海水に含まれる環境DNAと呼ばれるものを分析します。
04:13環境DNAとはその環境中に含まれる生物由来のDNAのこと。
04:21サンゴは常に粘液を海中に分泌しているため、DNAを分析すればそこにどんな種類のサンゴがいるか特定できるんです。
04:34ドローンで30メーター40メーター潜っていって水を採るということだけで、そういう島全体のサンゴ礁のサンゴの成り立ちみたいなことが、
04:49だいたい把握できるということになってきましたので、
04:55これからこの方法が非常に使われて、サンゴ礁の研究が進むんじゃないかと思っております。
05:05すごいね。海水を採取してくるだけで、DNAサンプルで分かるんだ。そこにはどういうサンゴが種類があるか。
05:12すごい技術力ですね。
05:14水中ドローンと環境DNA分析を組み合わせることで、サンゴ礁の全体像も見えてきて、
05:21今後サンゴ礁の保全にもつなげられると先生おっしゃってました。
05:25素晴らしいですね。
05:26続いてはお待ち金鈴香さんの深海調査です。
05:29はい。こちらの水中ドローン、撮影だけではなくて、このホースが活躍しました。
05:37こちらはスラープガンと呼ばれるもので、ホースの先から掃除機のように生き物を吸い込んで、こちらの筒状の容器に収納されます。
05:50いや、その細いホースで吸えんの、本当に。
05:53吸えちゃうんです。
05:54本当に。
05:55今回の撮影で、いろいろなレアな生き物を採集できました。
06:00さらにその生き物が新江ノ島水族館に展示されたんです。
06:05展示されたんです。
06:06そうなんです。
06:07驚きの映像が満載です。
06:09やってきたのは、江ノ島が望める神奈川県の片瀬漁港。
06:16おはようございます。
06:17おはようございます。
06:18本日はよろしくお願いします。
06:20よろしくお願いします。
06:21よろしくお願いします。
06:22今回、メガテンで水中ドローンを使った深海調査をやりたいとお願いしたところ、専門家たちが同行してくれることに。
06:33水中ドローンの開発者で、日本各地で深海調査を行っているフルデプスの伊藤さん。
06:43そして伊藤さんと深海生物の共同研究をしている、新江ノ島水族館の杉村さんと山木さん。
06:52さらに日本屈指の深海研究者、久保寺先生。
06:58深海で生きたダイオウイカを世界で初めて撮影したすごい方。
07:05めっちゃすごいイカじゃないですか。
07:07こちらが調査に使用する水中ドローン。
07:11これは何メートルくらい潜れるんですか?
07:14この機体はですね、水深1000メートルまで行きます。
07:21そもそも深海とは、水深200メートルより深い海のこと。
07:27まさに深海生物の調査に特化した水中ドローンなんです。
07:34ということで、貴重な深海生物を求めて出航。
07:41調査を行うのは、深いところで水深1000メートル以上になる相模湾。
07:48出航して1時間。
07:51調査するポイントに到着。
07:55早速、水中ドローンを海に入れる準備を開始します。
08:01実は、空中ドローンと違い、水中ドローンは有線式。
08:07中に光ファイバーと、あとは防弾チョキとかに使われる繊維が入っていて、
08:13細いんですけど、なかなか切れないケーブル。
08:16150キロくらいまで。
08:18そんなに、やっぱ太いとちょっと支障があったりするんですか?
08:22そうですね。あんまり太いと、このケーブル自体が塩。
08:27持っていかれてしまうので。
08:30ケーブルが細くて強いため、有線でも優れた機動力を発揮します。
08:37ケーブルを使って船上から操作。
08:40リアルタイムで深海の映像を見ることができます。
08:45この後、貴重な深海生物が次々と登場。
08:52水中ドローンの準備が完了し。
08:55始めますね。はい、じゃあ一回下ろして。
08:58はい、せーの。
09:00おー、いった。
09:02いよいよ、調査開始。
09:09水中ドローンがゆっくり深海へと潜っていきます。
09:15そして、10分ほどで。
09:21200mです。
09:23200mです。
09:24200m、すごい。
09:25ここからは深海です。
09:26深海、わー。
09:27深海に到達。
09:30やっぱこの水中ドローンができたおかげで、
09:34深海生物の調査とかっていうのは進むようになったんですか?
09:39私が前に大きな潜水艇っていうのを乗って、
09:43小笠原で600m、700mぐらいに潜って、
09:47大遊観の写真を撮ったことがあるんです。
09:49へー。
09:50それは本当に大掛かりで、
09:51うんと大きな船で、
09:53いっぱいの人がオペレーションしないと、
09:55そういう風に潜れるんです。
09:56あ、そっか。
09:57これは本当に簡単に、
09:583年ぐらいですぐ、
10:00それで1000mぐらいまでちゃんと行けるよね。
10:02ある想いができたことによって、
10:05深海がより身近になったって言った方がいいかな。
10:10あー。
10:11すると。
10:13すると。
10:15あっ。
10:16あっ。
10:17クラゲ。
10:18それきれいだから、ちょっと。
10:19へー。
10:22現れたのは、クシクラゲの仲間。
10:26へー。
10:27光ってるでしょ。
10:28光ってます。
10:29緑に。
10:30それがね、専門っていうと、 すごい短い帯みたいに、
10:34それが反射すると、 ああいう風に色が出てくる。
10:36へー。
10:37クシクラゲの最大の特徴は、
10:41クシイタと呼ばれる細かい毛の束。
10:46幻想的な輝きは、
10:48このクシイタにライトの光が反射しているんです。
10:54すると。
10:55イカが来てます。
10:57あ、本当だ。
10:58こっち?
10:59ああ、イカが来てる。
11:01泳いできてる。
11:02うん。
11:03かわいい。
11:04奥の方から泳いできたのは、 ちっちゃなイカ。
11:07パタパタしてる。
11:08パタパタしてる。
11:09イカの子供だね。
11:11イカがヒレを使って泳いでる。
11:13ちっちゃいね。
11:142セッチくらいしかないんじゃない?
11:17ホタルイカもどきかっぽいですか?
11:18うん。
11:19学校から行って、 ホタルイカもどきの仲間で。
11:21ホタルイカもどき?
11:22ホタルイカじゃない感じ。
11:24色々、イカも種類があるんで。
11:26あ、そうなんですね。
11:28さらに不思議な生き物が。
11:31えー、なにこれ。
11:33ホロラククラゲの何かも。
11:36不思議な生き物の正体は、 なんとクラゲ?
11:43しかも。
11:44これもすっごく面白いクラゲでね。
11:47なんか不思議な形してましたよね。
11:49そう。
11:50これがね、1個体じゃないの。
11:52分体っていって、 1つ1つの個体がくっついて、 ああいうような格好性。
11:57複数の個体が集まって、 1つの生き物に見える、 群体で泳ぐヨウラククラゲ。
12:07前にある栄章部を使って泳ぎ、 後ろにある栄養部で栄養をとります。
12:14それぞれ役割を持った個体が集まって、 1つの生き物になっているんです。
12:22すごい、水中ドローン楽しいですね。
12:24ありがとうございます。
12:26すごい。
12:27つい見えちゃう。
12:28はい。
12:30そして。
12:33着点しました。
12:36水深705メートルの海底に到着。
12:41海底を進んでいくと。
12:44なんですか、これは。
12:47現れたのは、銀色に輝く深海魚。
12:51そこだらの仲間です。
12:53体が後ろへ向かうほど細くなるのが特徴です。
13:00さらに調査を続けると。
13:03あっ、コシオリーはこれ。
13:05あ、いいですね。
13:07現れたのは、深海コシオリエビの仲間。
13:12ハサミが2本、歩くための足が6本あるヤドカリの仲間です。
13:17これはレアなんですか。
13:19これはレアなんですか。
13:20フレアですね。
13:21あまり見ないですよね。
13:22あまり見ないですね。
13:23多分、この調査では初めてじゃない。
13:25貴重な相模湾産の深海コシオリエビ。
13:30ぜひ、水族館に展示したいとのことで、最終に挑戦。
13:37スラープガンの狙いを定めて。
13:44スラープガンの狙いを定めて。
13:46見事、深海コシオリエビの最終に成功。
13:521回目の調査を終えようとしたところ。
13:56ちょっと待ってください。
13:59伊藤さん、何か発見したようです。
14:03いた、鏡持ちウニだ。
14:04ええ。
14:05言いました?
14:06鏡持ちウニですね。
14:07あ、映像欲しいです、それ。
14:11ウニの仲間、鏡持ちウニを見つけました。
14:16メスの上にオスが鏡持ちのように重なるという、不思議な習性からその名がつきました。
14:22かわいらしい見た目で人気だという鏡持ちウニも最終に挑戦。
14:30狙いを定めて。
14:33鏡持ちウニの最終に成功。
14:40水中ドローンを引き上げ、採集した生き物を確認します。
14:49入ってる、入ってる。
14:53無事に採集できていました。
14:57採集した生き物は環境の変化で弱らないよう、深海と同じ水温に保たれたクーラーボックスに移します。
15:051回目の調査では28種類の生き物を撮影できました。
15:12この後、2回目の調査開始。
15:14深海生物の貴重な瞬間を捉えました。
15:19深海生物の貴重な瞬間を捉えました。
15:25さらなる貴重な深海生物を求めて、次なる調査ポイントへ。
15:312回目の調査開始。
15:33せーの、よいしょ。
15:37はい、入った。
15:38いってらっしゃい。
15:40すると…
15:43キレイ。
15:45これは本当にキレイなんですよ。
15:46すごい。
15:47水深522メートルに現れたのは、発光する触手を持つ虹クラゲの仲間。
15:57敵に襲われた時には、触手を自ら切り捨て、目くらましにして逃げると考えられています。
16:08そして、1回目より深い、水深758メートルの海底に到着。
16:14すると…
16:18おー、いた。
16:20イカがいた。
16:21おー、いた、いた、いた。
16:22おー、すごい。
16:23おー、大きい。
16:24現れたのは、イカ。
16:27ムチイカっていう。
16:28ムチイカ。
16:29ムチイカ。
16:30あの腕が長いでしょ。
16:31あれがそこは似てるんだけど、 あれが棒状になっていて、ムチみたいに見える。
16:36ムチイカ。
16:37ムチイカ。
16:38すごい小さいヒューがいっぱい付いてて、そこに付いた遊戯物やなんかをご覧ください。
16:43大きなものを捕まえるんじゃなくて。
16:46イカの専門家、久保寺先生も面白い映像が撮れたとおっしゃっていました。
16:52さらに驚きの生き物が。
16:58あ、夢ナマコだ。
17:00えっ、これですか?
17:02美しい真紅のナマコの仲間、夢ナマコ。
17:07よかったね。それを見れると、ラッキーだよって。
17:12これラッキーですか?
17:13結構いっぱいいるんだけど、これ綺麗な。
17:16まあ、ザ深海生物ですよね。
17:19こんな綺麗なナマコいるんですね。
17:22ナマコ類の多くは海底を這いずり生活していますが、
17:28夢ナマコは前後2枚の穂を使って優雅に泳ぐんです。
17:47するとって夢ナマコが噴霧する貴重な瞬間の撮影に成功ナマコは海底の砂や泥を食べて中の小さな生き物や有機物を消化きれいな砂や泥にして出していますナマコは海のお掃除屋さんでもあるんです
18:16掃除してるんだ。
18:19さらに。
18:20お、食べてる。
18:21掴まれてる。
18:22何か食べてる。
18:23食べてるね。
18:24本当だ。
18:25何か加えてる。
18:26本当だ。
18:28オラアナゴの仲間が魚を食べているところを発見。
18:31すごいね。
18:33いや、これ結構すごい貴重ですよね。
18:36こんな食べてるところなんて。
18:39深海で魚が魚を捕食する貴重な映像を収めることができました。
18:48そして今回最大の発見が。
18:52何それ。
18:55何それ。
18:56大口小屋ですね。
18:57大口小屋ですね。
18:58うん。
18:59あ、ほんとだ。
19:01開いてない。
19:02これはいいですね。
19:03いいですね。
19:04以前、ホヤの科学の貝でも紹介した、深海生物の中でも屈指の人気を誇る大口小屋。
19:13なんと、相模湾のこの海域では初めての発見。
19:21大口小屋の最大の特徴といえば、エサとなるプランクトンを取り込むために口を大きく開くこと。
19:31しばらく観察していると。
19:34開く瞬間が開いてきた開いてきた野生の大口小屋が口を開く貴重な瞬間の撮影に成功すると後ろに魚が泳いできて触って閉じるんじゃない?
19:56魚がぶつかったことが刺激になったのか口を閉じてしまいましたそしてこれまで相模湾産の大口小屋は展示したことがないとのことで最終に挑戦!
20:19スラープガンの口をかぶせて初めて相模湾産の大口小屋の最終に成功深海生物の貴重な瞬間にたくさん出会えた今回の調査1日でなんと46種類もの深海生物を撮影することができました。
20:47魚が触れただけでも閉じる大口小屋ですよそれを吸っちゃった時あいつらえぇって思うだろうね嘘でしょ何事?と思うだろうねたくさん撮れたねいやもうほんとにこんなにたくさん撮れましただって夢なの子なんて4階じゃんそうなんです海外では頭のない鶏に見えることからヘッドレスチキンモンスターって言われているみたいですそうなんです。
21:14しかもモンスターがなんとウンチを出しましたってすごい映像でしたね。
21:19ちっちゃいのが出てくるかと思ったら思ったよりも長くてそれどうでもいいじゃん。
21:24みんなびっくりしていました。
21:27そしてなんといってもこちらです。大口小屋の採集に成功しました。
21:33こちら採集した大口小屋が新江ノ島水族館で展示されたんです。
21:39これ展示されてるの?
21:40そうなんです。展示されてます。
21:41なんと大口小屋の展示は14年ぶり。
21:46相模湾さんのものは初めての展示です。
21:49調査から1週間後の新江ノ島水族館。大口小屋がいる水槽の解説パネルにはメガテンの名前が。
22:04そしてこちらが展示された大口小屋。
22:09元気そうに大きな口を開いています。
22:14同じ水槽に同時に採集した深海コシオリエビの仲間屋。
22:21鏡持ちウニの姿もありました。
22:26メガテンの調査で採集した大口小屋の水槽を多くのお客さんが興味深そうに観察していました。
22:34今回の大口小屋の展示について調査に同行してくれた杉村さんは。
22:41やっぱり相模湾さんの目の前の水道館としてはすごく意味があって私個人的にも嬉しくて初めての飼育になるのでできるだけ長く飼育をして過去の飼育記録を抜くぐらいの勢いで頑張りたいなと思います。
23:02それはお客さんも嬉しいよね。
23:04はい。
23:05今そこの海にあったものだからね。
23:08そうなんです。
23:09すごいね。
23:11まだまだ我々が知らないことがいっぱいありますね。
23:13はい。
23:14ご苦労さまです。
23:15ありがとうございました。
23:16はい。
23:17次回は科学の里です。
23:1820日間かけてかやを吹き終えた里の重屋。
23:22しかしかや吹き屋根はこれで終わりじゃありません。
23:27屋根に載せているのは土?一体どんな屋根に?お楽しみに。