• 8 年前
<日本生命セパ交流戦:楽天3-5阪神>◇1日◇コボスタ宮城

 止まらない。楽天ドラフト1位のオコエ瑠偉外野手(18)が、プロ初安打の翌日はプロ初タイムリーと波に乗りまくった。4回2死二塁、相手は阪神の変則サイドスロー青柳。2ストライクから左足のステップをやめた。両足をつけたまま外角低めスライダーを拾った。緩いライナーが中前を転がる間に二塁走者が生還。自身は一気に二塁を陥れた。「追い込まれていたし、タイミングが合っていなかったのでノーステップに。ファームでDeNAの久保さんに抑えられてから練習したことを出せました」。手応えがにじんだ。

 1球、ワンプレーにこだわり成長を続ける。前日の1安打、凡打2つ全てで一塁をオーバーラン。「相手の外野手が全部同じだと思っている中、行きました」。常に先の塁を狙う姿勢を見せた上で、打球の勢い、相手守備の動きを判断。中堅高山の送球にカットが入ると読んだ上で、迷いなく一塁を回った。

 「相手のセンターと勝負するのではなく、隙を突きました。いつも意識している部分です」。短い時間で立て直す修正力と、状況に応じた判断力。梨田監督は「足を上げずにうまく打ったし、走塁がすばらしい。次の塁を狙う意識は今のチームに必要なもの」とたたえた。ワンプレーにゴールデンルーキーの真骨頂が詰まっていた。【松本岳志】

出典:http://www.nikkansports.com/

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