上野三碑を韓国歴史研究者視察 2017年02月07日

  • 8 年前
上野三碑を韓国歴史研究者視察

7世紀から8世紀にかけて作られた高崎市にある石碑、「上野三碑」から当時の日本と朝鮮半島の関係を調査しようと、6日、韓国の歴史研究者が現地を訪れました。
高崎市にある「上野三碑」は、7世紀から8世紀にかけて作られた3つの石碑で、当時の社会制度を知ることができる貴重な史跡だとして、ユネスコの「世界の記憶」の登録を目指しています。
当時の社会制度などは、中国から朝鮮半島を経由して、日本に入ってきたと考えられていて、6日は当時の日本と朝鮮半島の関係を調査しようと、韓国の歴史研究者20人余りが上野三碑を訪れました。
このうち、多胡碑の前では日本の研究者から碑に刻まれた文字の一部が中国にはない漢字の異体字で、朝鮮半島に残されている碑にも同様の文字があったことなどが説明されました。
韓国の研究者からは「もともとこの場所にあったのか」とか、「当時から同じ形なのか」といった質問が出ていました。
韓国木簡学会の会長の李成市さんは「中国文化が朝鮮半島の文化を通じて、どのように当時の日本文化に影響を与えたのか、広い視野で考えていきたい」と話していました。
また、県文化振興課の代田英敏主幹は「海外の専門家などに当時の多国間のつながりを理解してもらい、『世界の記憶』の登録に向けて機運を作っていきたい」と話していました。
2017年02月07日 10時02分

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