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教育
トランスクリプション
00:00政治の関与はあったのか
00:04森友学園問題の最新報告です
00:07私や妻が関係していたということになれば
00:10これはもう間違いない
00:12総理大臣も国会議員もやめる
00:13国有地を8億円余り値引きして
00:18売却していたことが発覚し
00:19さまざまな疑惑が指摘された
00:21森友学園問題
00:23今月財務省は2000ページを超える内部文書を開示
00:29そこには異例ともいえる国の対応が詳細に記されていました
00:35巨額の値引きはどのように決められたのか今回国との交渉の場に同席していた建設会社がその内幕を証言しました
00:53嘘をまた嘘で塗り固めたようなことで
00:58どんどん問題が大きくなってきたので
01:00最後は全部正直に
01:04今も多くの謎が残されたままの森友学園問題
01:09徹底検証です
01:12森友学園問題は保守的な教育方針を掲げていた籠池康則前理事長が小学校の建設用地として大阪豊中市の国有地を取得する取引をめぐっておきました
01:32この小学校の名誉校長を安倍元総理大臣の妻昭恵氏が勤めていたことなどから政治が関与した不当な値引きではないかと疑われ国会で激しい論戦となりました
01:468億円の値引きが明るみになったのが2017年の2月
01:53その翌年財務省が決裁文書から昭恵氏や国会議員の名前が記された部分などを削除する改ざんを行っていたことが発覚しました
02:06この改ざんに関与させられたことを苦に近畿財務局の赤木敏夫さんが自殺
02:13妻の雅子さんは真相を知りたいと関連する文書の開示を国に求め裁判を続けてきましたそしてこちら今月財務省が開示したのが2255ページに及ぶ内部文書です
02:32国有地の取り引きは誰がどのように進めていったのかこれまでその詳細は謎とされてきましたがこの文書を詳しく分析すると新たな事実が見えてきました。
02:46森友学園に関する文書の開示を求めてきた赤木敏夫さんの妻雅子さんです夫はなぜ自殺しなければならなかったのかその真相を知りたいと裁判を続けてきました
03:06私もこれを出すために3年半ぐらい裁判を戦った情報開示ってもともとこれは国家公務員の人が作ったこの文書は誰でも見れるような状況にあるべきやのにそれをずっと隠し通して時間がたてば忘れるだろう忘れてほしいっていう気持ちをすごく感じました。
03:28今月4日に財務省が開示したのは2013年6月から2016年6月までの内部文書森友学園側が国有地について問い合わせを始めてから8億円余り値引きされて売却されるまでの記録です。
03:58国有地売却の窓口となっているのは財務省の出先機関である各地の財務局です。
04:07国はこれまで近畿財務局と学園側とのやり取りの記録を主に公表してきました。
04:17しかし今回財務省本省との間で交わされたメールや電話の内容が初めて明らかになりました。
04:27国有地をめぐる異例の取引は国の内部でどう議論され進められたのか詳細が見えてきたのです。
04:40当初学園側は国有地の貸し付けを求めていました。
04:47それに対して本省と近畿財務局が電話で対応を協議した2014年3月24日の記録では、学園側の要望に否定的な考えを持っていたことがわかります。
05:02森友学園側は適当な資料を提出し、なぜこれでダメなんだと噛み合わない議論に終始すると予想されます。
05:15お断りするという整理はできないでしょうか。
05:203週間後の4月15日、近畿財務局は学園側に対し、貸し付けの契約はできないと直接伝えていました。
05:37ところがその2ヶ月後、対応は一変します。
05:43ご要望の貸し付けについては、財務本省にも相談した結果、ご協力するとの結論が出ている。
05:56なぜ近畿財務局の対応は大きく変わったのか。
06:05当初は難色を示していた近畿財務局に対し、財務省本省が取引を進めるよう主導していた実態が今回開示された文書で見えてきました。
06:202014年12月8日、本省との電話での近畿財務局側の発言。
06:29そもそも本県は国有地の購入が難しいとの話があった際、近畿財務局としては断る考えであったものを、無限に断るのではなく、定期借地の活用を検討したらどうかとの本省の示唆に共感し、種々検討を重ね、今日に至っているものである。
06:54取引を早く進めるよう促す本省側の発言も。
07:01本省が主導した案であること等も聞いているが、本省理財局から行かれた総務部長、関財部長がおられるのだから、厳しく指導しているものと思っていた。
07:18この電話の半年後、2015年5月29日、学園側が将来的に買い取る条件で国有地を貸し付ける契約が結ばれます。
07:33貸し付け期間は原則とされる3年を大幅に超える10年かつてこの国有地の担当だったことがある近畿財務局の元職員が取材に応じました。
07:57これは本当に異例中の異例だなと。
08:03売り払いが前提というのが一つあるのに、これをわざわざ相手方の都合に合わせて、要望に合わせて10年認めるという。
08:12相手がもうできないということであればもうキャンセルして一般の入札した方が高く売れますんでね。
08:22財政収入はその方がいいわけですから、なんでこんなことを東京いうか本省の方から指示があるんだっていう。こういうことで非常に異例だったと。
08:37赤木雅子さんの弁護団の一人、坂口徳夫弁護士です。
08:46本省の主導を裏付けるこれらの文書がもっと早く開示されていれば、問題の検証のあり方が変わっていたはずだといいます。
08:57こういう文書があらかじめ最初に出てきてたら、これはもう本省だということを明らかにして、本省の誰が主導したんだと。
09:06おそらく国会でも追及されたですし、情報公開もそれに沿って、そのことを被疑者にして告発していくということができたんですけども。
09:17もうね、なんでこんなことが隠しされてきたのかっていうのは、本省の方が、財務省の理財局がちゃんと国民に対して説明すべきですよね。
09:31財務省本省はなぜ異例の取引を主導したのか。
09:36貸し付けを断られたあと、森友学園の理事長、籠池氏が、神風が吹いたと表現した出来事がありました。
09:502014年4月28日、籠池氏が近畿財務局を訪れた日です。
09:57財務局の担当者に、小学校の名誉校長となる昭恵氏と、国有地の前で撮影したスリーショットの写真を見せた籠池氏。
10:11昭恵氏から、「いい土地ですから前に進めてください。」という言葉をもらったと伝えていました。
10:21この日の出来事は、後に改ざんされた決裁文書にも記されています。
10:36しかし、今回開示された文書には、この4月28日の記録はありませんでした。
10:50実は、開示された文書には、1番から380番までの投資番号がほぼ時系列で振られています。
11:02ところが、詳しく調べてみると、75個の番号が欠落。
11:09中でも、46番から49番までの番号は連続して抜け落ちていました。
11:21この欠落した番号の文書が作成されたとみられるのは、2014年4月中旬から5月中旬までの期間。
11:31籠池氏が昭恵氏と共に撮影した写真を近畿財務局に示した時期と重なっていたのです。
12:10詳しく調べてみますと、こうした文書が作成したとみられる時期は、いずれも政治と接点があった時期と重なっていました。
12:21まず、46番から49番は、VTRにあったように籠池氏が近畿財務局に対して、明恵氏とのスリーショットの写真を提示した時期です。
12:32次に、168番から171番は、学園側から陳情を受けた鳩山国雄元総務大臣の秘書が近畿財務局を訪問した時期。
12:44そして、303番から305番は、経済産業省から出向していた明恵氏好きの職員から財務省本省に問い合わせがあった時期です。
12:55なぜそこが抜けているんでしょうか。
12:59その点について財務省に問いました。
13:02財務省は、検察に提出した資料から意図的に隠しているということはない。
13:08欠落しているとご指摘を受けている者については、現在確認を行っていると回答しました。
13:15まず今回、開示の対象になったのは、財務省が検察に任意で提出した文書になります。
13:22はい。
13:52そして、今回開示された文書からは、異例の形で進められた取引が財務省本省の主導で行われていたということが明らかになりましたけど、これはどういう意味を持つんでしょうか。
14:04そうですね。当時、売却が原則だった国有地を長期間貸し付けるという特例的な契約を進めてきたわけですが、
14:12財務省はこれまで、その取引を誰がどのような形で進めてきたのかということを明確な説明はしてきませんでした。
14:19しかし、出先機関の財務局が行う取引について、本省と頻繁にやり取りをしていたことが文書で明らかになり、極めて異例な取引だったことが改めて裏付けられる形となりました。
14:33本省の主導だったことがもっと早くわかっていれば、検証の在り方や問われるべき関係者も違っていたはずです。
14:40国有地は2015年の5月に異例の貸し付け契約が結ばれたあと、翌年6月に、この8億円余り値引きされて、学園側に売却されることになります。
14:59なぜ8億円もの巨額の値引きが行われたのか、そのきっかけとなったのが、こちら、校舎の食い打ち工事の際に地中から見つかったとされる、新しいごみの存在です。
15:17しかし今回、文書が開示されたことをきっかけに、関係者を改めて取材すると、これまでの国の説明とは異なる実態が浮かび上がってきました。
15:282016年4月4日に近畿財務局が作成した文書です。
15:40対応方針の1行目には、胸上げ式までの工程に与える影響を最小限にするという文言。
15:48そして、同じ時期に本省から送られたメールには、損売請求、泥沼の法廷闘争の文字。
16:06一体何が起きていたのか。
16:08校舎建設の安全を祈願する胸上げ式が予定されていたのは、2016年6月。
16:21しかし、3ヶ月前の3月11日、食い打ち工事の際に地中からごみが出てきたとして、その対応をめぐる交渉が始まっていました。
16:32交渉には、近畿財務局の担当者や籠池夫妻などが参加。
16:42工事を担う建設会社も同席していました。
16:52今回、取材に応じた建設会社、藤原工業の社員です。
16:57すいません、今日はよろしくお願いします。
16:59お願いします。
17:00なんか、ややこしい話になっていくんかなって、なんか、雰囲気的に、なんですかね、緊張感があるというか、起こっているような感じもあったので。
17:13ただならぬ空気を感じた社員たちは、交渉の一部を録音していました。
17:264日間、計8時間に及びます。
17:28対面での交渉初日、3月14日の音声です。
17:37船上げの時は、内閣総理大臣、ご夫人が来られて、船上げで、こう、お餅を巻かれることになっている。
17:49日にちを今、調整中やのに、ここでまだずかーんとずれてしまう。
17:53今でいつ頃、運転してました。
17:57いつ頃ってやったかい、6月って言う、わかるやんか。
18:01前にも言うたやん。
18:04籠池夫妻は、秋井氏が出席予定だとする、
18:08胸上げ式への影響を強調。
18:11ごみを理由に、訴訟の可能性を口にしながら、
18:15国に対応を迫っていました。
18:24そもそも、この国有地には、3メートルほどの深さまで、
18:29大型のコンクリート片や生活ごみなどが埋まっていることが分かっていました。
18:38建設の妨げとなる大きなごみは、
18:421億3200万円の費用を国が負担し、
18:45撤去済みでした。
18:49しかし籠池氏は、
18:51小さなごみが食い打ち工事で出てきたことを問題視します。
18:59工事が止まり、小学校の開校が遅れてしまうと主張。
19:04貸し付けではなく、
19:05国有地を値引きして売却するよう求めたのです。
19:09当初は慎重な姿勢を見せていた近畿財務局。
19:17ところが、
19:24交渉開始から1ヶ月後、
19:26本省が作成し、
19:28今回初めて開示された文書です。
19:30そこには、
19:38出てきたごみは隠れた貸し。
19:43つまり、地下3メートルより深いところから見つかった新たなごみで、
19:49国が賠償責任を負うとしたのです。
19:52ごみは本当に3メートルより深い場所から出てきたのか。
20:02土を掘ってもらったけど、
20:07出てきたような形にせなあかんちょっとは。
20:11そのためには一致協力団結してほしい。
20:16頼むますわ。
20:19お前頼む。
20:20この発言の5日後、
20:28近畿財務局の担当者は、
20:30ストーリーという言葉を使い、
20:32交渉を進めていました。
20:36その下にあるコミュニティは、
20:38鬼が知らなかった人数なんで、
20:40そこはきっちりやる必要があるでしょうけど、
20:43そういうストーリーはイメージしているんです。
20:46それで、
20:47そういうときに、
20:48すいません、
20:48という会のときに、
20:503メートル以下からゴミが噴出しているとかいうですね、
20:54写真とかもし撮ってたらね、
20:57撮っているのかどうか。
20:583メートル下から…
20:583メートル下から…
21:00ちょっと待ってください。
21:00そこに語弊があるんですけどね。
21:023メートル下から出てきたかどうかわからないです、
21:05というふうにお伝えします。
21:103メートルより深い場所にゴミがあるかわからないと、
21:13繰り返し訴える藤原工業。
21:15しかし国側はゴミがさらに深い場所にある可能性はないかと踏み込んでいきます。
21:242メートルとしては混在と。
21:289メートルまでの範囲で…
21:309メートルってのはちょっとわかんないんですけどね。
21:33そこまで下の…
21:34だからそこはね、もう言葉厚みかもしれないですけども、
21:399メートルのところまで殻が入っている可能性を否定できますか?
21:45って言われたら、否定できないでしょ。
21:49できないです。
21:50そういう話だと。
21:52わかんないです。
21:52このやりとりの翌月、国はゴミがある深さを、
22:01杭を打った校舎側は9.9メートル、
22:04校庭側は3.8メートルとし、
22:08撤去費用を8億1900万円と算出しました。
22:12そして、
22:18棟上げ式が予定されていた2016年6月、
22:24官邸価格から撤去費用を値引きし、
22:27国有地は1億3400万円で売却されました。
22:38国会で値引きの妥当性を問われた財務省。
22:42地中深くからゴミが出たことは、
22:50工事関係者から伝えられたと説明していました。
22:54現場の専門的な工事関係者と議論をして、
22:57まさに3メートルより深いところからゴミが出たということを確認したうえで、
23:02どういう方向で処理しようかという議論をしたということでございます。
23:08国の説明は正しいというふうに思われますか?
23:12私たちは思わないです。
23:15私らは全部、全ての深さからゴミが出てきましたというような内容は伝えていませんので、
23:25そういうところでちょっと私らが伝えていない予想はちょっと違う内容になっているのかなと思います。
23:37完成直前に取りやめとなった小学校の開校。
23:46藤原工業は建設費など16億円余りの負債を抱えることになりました。
23:57嘘に嘘を重ねて、また嘘を重ねてという積み重ねですよね。
24:07そこの中で嘘をつくために、うちらは利用されてきた。
24:13本当に残念で仕方がないですよね。
24:17この建設会社の証言、それからVTRにもあった録音内容、国の説明とは食い違っているように感じますね。
24:27そうですね。国はこれまで地中の深い場所から新たなゴミが見つかったため、値引きすることになったという説明を一貫して続けてきました。
24:37しかし今回、藤原工業の社員は、地下3メートルより深い場所にゴミがあるかどうかはわからないと、繰り返し国側に訴えたと証言しました。
24:47売却交渉の音声の一部というのは、8年前の国会でも議論になっていて、国側が口裏合わせを持ちかけたのではないかと指摘されましたが、
24:57財務省は会話の一部が切り取られたものだと説明していました。
25:02ただ今回、私たちは公表されていない長時間の音声を入手して分析しましたが、その内容は藤原工業の証言を裏付けるものとなっていました。
25:11そのことを今、国はどう捉えているんでしょうか。
25:15その点について財務省に質問したところ、このような回答がありました。
25:21工事業者のコメントについては承知していませんが、
25:24公社の建設工事が進む中、新たな地下埋設物が発見され、
25:30相手方から損害賠償請求の恐れがあるなど、切迫した状況の中で行われたものであり、
25:37国の責任を一切免除するよう、貸し担保免除特約を付すことも含め、
25:42ギリギリの対応であったと考えています。
25:45今回は新たな証言があったわけですが、
25:51財務省の説明は、新たなゴミが見つかったという、これまでと全く同じ内容となっています。
25:578億円の値引きが適正だったかどうかは、
26:00会計検査員の調査や検察の捜査でも明らかにされず、
26:04謎が残ったままになっています。
26:06今後、国には何が求められるでしょうか。
26:10今回、国有地の取引を本省が主導して進めていたことが明らかになったのですが、
26:16この問題の最大の謎ともいえる、値引きの詳しい経緯、
26:20そして政治の影響があったのかどうかについては、はっきりしないままとなっています。
26:26問題の発覚から8年、国は改めて説明する必要があると思います。
26:30今後、財務省は6月に決裁文書の改ざんに関わる文書6000ページを開示、
26:36そして最終的に17万ページ分の文書の開示を進めるとしています。
26:42私たちは引き続き検証を続けていきます。
26:45この問題、忘れてはならないのは、文書の作成に関わった公務員1人が自ら命を絶ったことです。
26:52夫はなぜ死ななければならなかったのか、
26:55妻の疑問の答えはまだ分かっていません。
26:58決裁文書の改ざんに関与させられた赤木敏夫さんが亡くなって7年。
27:08なんでこんなことになったのか。
27:13うつ病を発症した敏夫さんは、
27:15自分はやってはいけないことをやってしまったと、
27:19雅子さんに繰り返し話していました。
27:21本当に毎晩毎晩、お布団の上で誰か助けて、誰か助けてって言いながら2人で泣いてたんですけど、
27:32私はもう何が夫に起きているのかが分かんなくて、
27:36夫が苦しんで苦しんで、
27:40本当に辛い思いをして、最後亡くなっていったので、
27:44いつか私も死んだ時にね、夫にちゃんと向こうで会ってね、
27:50こういうことやったよってやっぱり伝えたい。
27:52ご視聴ありがとうございました。

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