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00:00職人の技それは決して派手なものだけではない地味な作業で誰も気付いてくれないから見てほしいこれすごく見えないけどすごい技なんですやって来たのは東京都浅草
00:28地味だけどすごい技ということで相変わらずちょっと失礼なコーナーですけどもちょっと地味に合わせてちょっと今日は僕が地味な僕がちょっと案内させていただきますけどもあここですかねあここですね匠って書いてあるよ
00:46えどういう
00:48うわっちょっと結構地味とか言ったら怒りそうなタイプの人に見えるんですけど見た目は怖いうわ冗談通じますけど行っちゃいますうわすいません失礼します失礼します失礼しますお邪魔しますかっけえすいませんあの今回紹介させていただきますライスの関町といいますちょっと待ってあ怖い
01:18いきなり怖い緊張する
01:19人仕事終えるまで待ってくれよとすいませんすいませんお仕事中申し訳ございませんちょっとお邪魔しちゃいましてはいすいません今日はですねあの地味だけど地味じゃないですけどねあのすごい技をとにかく見せていただけるということなんですけども竹を切ってるということなんですけどもはい割ってるの?
01:48切ってますね切ってないよ切ってないよ切るじゃないですね竹は割るという表現なんですねここはこれ今何を作られているお店なんでしょうかね
01:59お父さんずっと怖い顔してるからもう刃物を持ってるしテレヤなんだよテレヤ今回訪れたのは創業から140年田中精錬所
02:27明治初頭から続く技法を守っているのが東京都伝統工芸品に指定されている江戸すだれなど手仕事でさまざまな竹製品を生み出しているのが
02:47私は家にありましたね
02:49スダレスでもいろんなのがあって外にかけるやつから宇宙の中に使うものとかはいはいはい
02:55表文だとか調子に入れるようなものとかそれからあと小物だよね小物?小物って僕ら読んでるんだけどそば図とかさ
03:05せいろとかね巻きすだとかそういう小物も作るのでじゃあ今これちなみに作られているのは巻きすというわけでじゃあ今回教えて頂くすごい技というのはこれ巻きす作りということでよろしいでしょうか?
03:24巻きすとは主に巻きずし作りに使う日本発祥の調理道具だ今からお見せする巻きすの製造工程の中に田中さんが見てほしい地味だけどすごい技が隠れています皆さんそれが何なのか予想しながらご覧ください
03:48もともとはこれをまず割っていったりとかするってことですかこれが本当に最初はもう竹なんですね割られてるのを買うとかもないんだどこでも割れるんですけど基本的には耳の耳に曲がってる線がねその目のところは割り込むはっすけどそこを通してる
04:11繊維が厚い箇所を見極めナタで真っ二つにブザシという道具を使い炭で竹に印をつけナタでさらに細かく割っていく
04:34きれいにいくんだなぁねえ曲がんないんだなんかスーッといけちゃう感じしますけどね力加減があんだ途中までいっちゃえば結構そのままパキっていけちゃうんですよ
04:46それをさらに半分に割り1本の竹から幅5ミリ程度の竹をおよそ60本作る均等に割らなければ完成した時ガタガタになってしまう難しい工程だ
05:05巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き巻き�
05:35薪酢は竹の内側を握って使うため手に傷がつかないよう工夫された職人の知恵。
05:58で編むのはこの台を使って桁っていうこういう台を使って編んできました。
06:25巻き巣作りその3編む前に竹を割ったとおりの順に並べてゆくそれをこの投げ玉という道具に絹糸をくくり編んでゆく
06:45すごっ!
08:07いやこの長さこんなまっすぐ間隔も全部同じでこれでね完成じゃなくてもう一本こう両側に糸を掛けてえっこれで終わりじゃないんですねはい。
08:22巻き巣作りその4縁編みこれは糸の強度を増しほつれにくくするための工夫。
08:46鮮やか両端の糸の外側に縁編みをし長さをそろえるため余分な竹をカットするこうして4つの工程で巻き巣が完成。
09:13竹と糸が整然と並び手仕事とは思えない美しい出来栄えだでは田中さんがみんなに気づいてもらいたい地味だけどすごい技を駆使した一番難しい工程はどれなのか?
09:322番の削るだと思います。やっぱり力もいるし削りすぎちゃいけないし。
09:41編むじゃないかな。 均等にちゃんとこう編めてなかったら使っててすぐ崩れていきそうだなっていうので。
09:48悪。あそこで間違えたらねおじゃんだから。
09:52まだこのコーナーわかってないですね。
09:54一番簡単そうなのがいつもね難しいんですよ。だから縁編みなんですよこれは。
10:00簡単そうかな?
10:02あれほらみんな自分だったらできると思ったでしょ。
10:04あれほらみんな自分だったらできると思ったでしょ。
10:05もう1回あんだるからね。
10:06そうそう。 違うんですよ。職人の大体このパターンね。これが一番難しい。
10:09では一体どれなんでしょうか。正解はこちらです。
10:12一番地味だけどすごい技。その部分はどの工程でしょうか。
10:17一番最初の方ですね。最初はダメだと全部ダメなので。
10:21ということは?
10:22そのまま竹をこうちゃんと割る。
10:24竹割るところね。
10:26竹を割る工程。一体何がそこまで難しいのか。
10:33むずいんだこれ。
10:35試しにド素人がやってみると。
10:38気をつけて。
10:40こんな違うんだ。
10:43全然じゃん。
10:45オーって思わずこりです。
10:47田中さんのオーいただきました。すいません。
10:50いやむずいんだ。
10:53ああでも全然なんでこれ太さ違っちゃうんだろうこれこれ使うものなんですよこれねどこに歯を当てれば均等に割れるかその判断が難しく太さはバラバラにこれはすごいわ俺簡単にできるものなのかと思ったらうんその感覚をつかむまでそれこそ何百百何千何千回とこうねそれも練習っていうより仕事しながら覚えていくので。
11:21割って割って割り続けて36年今では竹にさそられずにまっすぐ割る難しいことを当たり前にするのが職人そんなすご技見てあげて!
12:10しかもこの竹を割る作業にはもう一つ重要な役割がちゃんと最初に竹を割った時に目印をつけた印をつけとつけましたよねはいでその印どおりに並べるともともと竹を広げた状態になるなるほどあそこをめちゃくちゃにしちゃうと結局それ合わないですよね繊維が違うからそうかそうか実は竹を割る前に薄く傷をつけるへえ!
12:39割った順に並べることでより平らで使いやすいマキスを作っていたのだ皆さんマキスを使う際は思い出してあげてくださいはい続いてやって来たのは東京都練馬区
12:58すいません失礼しますお邪魔しますあっどうもあっすいませんこちらは児玉クリーニング店
13:06すいませんお邪魔しますあっすいません。
13:34芸人さんあっ芸人のライス関町といいますよろしくお願いしますすいませんお仕事中申し訳ございませんすいません今日あの地味だけどすごい技を見せてくれる方がいらっしゃると聞いたんですけどもシミ?シミじゃなくて地味ねクリーニングだけにねシミじゃないんですよあの地味だけどすごいすごい技すご技を見せてくれる方あっやはりそうでしたか 92歳?
13:3692歳?
13:38うわぁお元気で?えぇ?何で?
13:4092歳今現役ですか?
13:42現役です
13:44現役ですお店に立たれてるってことですか?
13:46何でもやってる何でもやってる
13:50元気ですねクリーニング歴何年ですか?
13:5270年70年?
13:5471歳から70年?
13:56大ベテラン
13:58うーん
13:59何でもやってる何でもやってる
14:00元気ですねクリーニング歴何年ですか?
14:0270年
14:04うわすごいクリーニング一筋70年大島文雄さん本年92歳
14:33これ生年月日昭和8年いまだ現役バリバリという大島さんだがその腕前は8年前にわいせつアイロン大会俺東京を代表してアイロン大会で出てる東京を代表したいすごい実は大島さんアイロン界の巨匠といわれ84歳で東京を代表してアイロン大会に出てる東京を代表したいすごい
14:57大島さんアイロン界の巨匠といわれ84歳で東京代表に選出され全国ワイシャツ仕上げ競技大会で第3位になったのだ2019年G20大阪サミットではテーブルクロスを担当
15:2770年間アイロンをかけ続ける男が一番難しいというワイシャツ今からお見せするワイシャツのアイロンがけに大島さんが見てほしい地味だけどすごい技が隠れています皆さんそれが何なのか予想しながらご覧ください
15:54まずこれ袖口から袖口からこうやってかけるワイシャツのアイロンがけまずは袖から袖にここ3分やってこっち7分裏まずやって表をやる
16:12そうそうね外3分裏これは袖の内側ですよね袖の内側内側ね
16:19袖の内側ね内から始めると覚えておりたいけどちょうどこの線ぐらいもやればいいですね
16:25うわぁこのアイロンがまた綺麗に長年やって言うとこのアイロンの使い方がね分かるからね分かってくるんですよねこのちなみにアイロンは何年ぐらい使ってるんですか?
16:39だから70年じゃねえこれも70年じゃねえずっとここ難しいですよねきれいなこれいいんですかソロの感じであきれいだきれいだいやでもこの袖のとこ難しそうそんなペシャーってやっちゃっていいんですよねそうだよ
16:52最後に袖口のボタン周りを整えれば新品のような仕上がりにきれいそれで襟今度は襟ね腕が終わったら次襟に次は一番シワが目立つ襟これは外側の部分こっちを3分かけてこっちを7分かけるの内側7分なんだ襟も外から内へアイロンを当てる
17:21内側に多めにかけるのがするとわずかな時間でもしっかりプレスされている続いてはシャツを広げ背中のアイロン掛け
17:41ここが難しい順番覚えておいてください皆さんね ちょうど背中の内側といったところですかね今
17:48基本内側からやるって覚えておけばいいですか そうだねそうするとねえ表から時間にやらないで裏から時間にやったらいいよね
17:59下地を作るみたいなイメージね 椅子に座ってつく深いシワもご覧の通り新品同様に
18:08最後はYシャツの顔に当たる前身頃
18:14左胸の前 左から
18:21これはもう誰かから最初教わってるんですかやっぱ 最初はね職人さんがやってることを盗んちゃうの
18:29教わんない教わんない 見て盗むといったんですか そうそう教わんない教わんない
18:33左胸が終わったら真ん中のボタンを止め前全体に隅々までアイロンを当てていくこうして4つの工程でYシャツのアイロン掛けが終了シワシワだったシャツにこの道70年の巨匠が魔法をかけた
19:03では大島さんがみんなに気づいてもらいたい地味だけどすごい技を駆使した一番難しい工程はどれなのかバッグが一番広いでしょそこが基本なんじゃないかなと思ってフロントの部分がまたクシャってしちゃったらせっかくきれいにした3番のバッグまで汚くなっちゃうので襟ってなんかね一回なんかちょっとボコってなるとなかなかなか直らないというか皆さん全然分かってない
19:30これ一番なんです竹も一緒だけど最初の作業がやっぱり一番難しい
19:34さっき一番最後の作業だ
19:35さっきの僕はもうちょっと忘れてください成長してますから
19:40最初がむずいんですよやっぱり
19:42やっぱり一番なんですよ
19:44出だしだね基本はね
19:45はい出だしの一番皆さん何も分かってない一番
19:48果たして地味だけどすごい技を使っているのは
19:53地味だけどすごい技を使っているのは
20:00やっぱり難しいところというかこのすごい技が必要な場所ってあると思うんですけどもこれCっていうのはYシャツの中でどの部位が大変ですか?
20:10ここだけだろうねそれからこう腕にかけてね袖のアイロン掛け一体何がそこまで難しいのか当てて当てて当て続けて70年いつしかアイロンが通る後に美しいラインが気付けば山の頂に君臨
20:40実はYシャツの中で一番折り目が多いのがこの袖口そのプレスしたラインを消さないよう袖口の切り込みまで別のラインを入れるのが巨匠の技だ
21:08いやこれでもホントすご技ですよね長年やってるとね自然と手が動かるかもそうかそこ消さないようにねこうしてできた袖の美しいラインはアイロンの巨匠にしか出せない技術の賜物この一直線から右手のちょっと指見していったとおいてもいいですかはいほらアイロンをこうやってたりするからこの手の指に形になってきちゃってるんですよねアイロンの
21:38いやいやいやいろんなすご技見せて頂きましたけどもこれ何歳まで?