• 8 年前
ウズベキスタンの館長が舞鶴に
第2次世界大戦後、旧ソビエトに抑留された日本人の資料を保管している中央アジア・ウズベキスタンの資料館館長が24日、舞鶴市を訪れ、舞鶴引揚記念館を見学しました。
舞鶴引揚記念館を訪れたのはウズベキスタンにある「日本人抑留者資料館」のジャリル・スルタノフ館長です。
スルタノフ館長は、舞鶴市の多々見良三市長などの出迎えを受けたあと、ユネスコの記憶遺産への登録が決定したシベリア抑留や引き揚げに関する資料を見て回りました。
ウズベキスタンでは、第2次世界大戦後に旧ソビエトによって抑留された日本人のうち、約2万5千人が移送されて強制労働に動員され、800人余が抑留中に現地で亡くなっています。
また、24日は舞鶴市内の中高生などに講演も行い、抑留されていた日本人が当時、建設に加わった首都・タシケントの劇場などについて説明をしました。
続いて、スルタノフ館長は劇場建設に携わったあと、舞鶴港に帰国した大阪府高槻市の新家苞さん(91)と面会し、現地の伝統衣装を記念に贈っていました。
新家さんは「当時を知る人間がほとんど亡くなってしまった今、このように歴史を伝えてもらえて本当にありがたいです」と話していました。
2016年01月25日 19時48分

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