大阪 検察官が口止めと無罪男性提訴 2017年02月03日

  • 7 年前
検察官が口止めと無罪男性提訴
2017年02月03日 17時25分
大阪・岸和田市で、暴行事件を起こしたとして、逮捕・起訴されたあと無罪が確定した男性が、「目撃者が証言を撤回して、事件は、ねつ造だと告白したのに、
検察官が裁判を取り下げず口止めしたため、拘束が長引いた」などとして、国などに賠償を求める訴えを大阪地方裁判所に起こしました。
訴えを起こしたのは、大阪府内に住む66歳の男性で、3日、代理人の弁護士が、大阪地方裁判所に訴状を提出しました。
訴状などによりますと、男性は5年前、大阪・岸和田市の病院前の路上で、男性患者を殴った疑いで逮捕され、大阪地検岸和田支部が暴行の罪で起訴しました。
捜査段階では、現場にいた患者の知人が「男性が患者を殴った」と証言しましたが、裁判では証言を撤回し、「患者と口裏を合わせ、殴られたことにして賠償金を
取ろうとした」と話したことなどから、大阪地方裁判所岸和田支部は、3年前、男性に無罪を言い渡し、検察は控訴せずに確定しました。
男性は、「患者の知人は、大阪地検岸和田支部の副検事に、事件はねつ造だと告白したのに、副検事は裁判を取り下げず、口止めをしたり、『幻覚症状がある』
として裁判で証人に呼ぶのを遅らせたりしたため、拘束が不当に長引いた」と主張し、国などにおよそ1600万円の賠償を求める裁判を起こしました。
男性の代理人の染川智子弁護士は、「警察がきちんと捜査していれば、事件がうそだとすぐにわかったはずで、知人が『証言はうそだった』と告白したあとも、
検察はメンツにこだわって、裁判をやめなかった。男性は、『警察官や検事が同じ体験をすれば思いがわかるだろう』と話しています」と述べました。
提訴について、大阪地方検察庁の田辺泰弘次席検事は、「訴えが起こされたという連絡に接していないので、コメントはありません」としています。
また、大阪府警監察室は、「訴状が届いていないので、コメントできない」としています。


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