バッハ 2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043 第1楽章

  • 7 年前
2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043(ふたつのヴァイオリンのためのきょうそうきょく)は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが作曲した2つのヴァイオリンのための協奏曲で、彼の残した3曲のヴァイオリン協奏曲のうちの1曲にあたる。
対位法を正確に導入した作品で、2つのヴァイオリンと合奏部による「音の織物を編み上げる」ような構成。
第1楽章は冒頭20小節の間に、第2ヴァイオリン-第1ヴァイオリン-通奏低音-第2ヴァイオリン-第1ヴァイオリンの順で、3.5小節のフーガ主題が5回も現れるフガートで開始される。その後、独奏部を挟んで、通常のリトルネロの代わりに、第1ヴァイオリン(a)-通奏低音(g)-第1ヴァイオリン(d)の順でフーガ主題が回帰する。フーガ主題冒頭の動機は、合奏部がユニゾンで独奏部の伴奏をする際に繰り返し用いられ、楽章に統一感をもたらしている。独奏部は同度の模倣で始まり、4度・6度等多彩に絡む。

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