石垣島 数え年の97歳祝う「カジマヤー」

沖縄県の石垣島では、数え年で９７歳を迎えるお年寄りの長寿を祝う行事「カジマヤー」が、２０日、集落を挙げて盛大に行われました。
「カジマヤー」は、数え年で９７歳になると、再び子どもの心に戻るという、沖縄の言い伝えにちなむもので、長寿を祝う行事として、県内各地で行われています。
石垣市川平地区の宮良貞さんは、敬老の日を前にした２０日、集落を挙げてのお祝いを受け、金色の刺しゅうを施した赤い衣装を身に着けて、オープンカーでパレードしました。
曲がり角やロータリーでは、親族のほか、地域の婦人会や老人会のメンバーが、宮良さんを前に踊りを披露するなど、集落は終始お祝いムードに包まれました。
埼玉県から観光で訪れた女性は「行事を初めて見て、とても感動しました。島のよさをまた知りました」と話していました。
地元の女性は「私も数えで８８歳のトーカチの祝い年です。尊敬する宮良さんにあやかって、さらに長生きできるよう頑張りたいです」と話していました。
長寿のお祝いを受けた宮良さんは、「たくさんの声援を受けて、とてもうれしいです。何でも食べて元気よく、好きな泡盛を飲んで健康に過ごしたい」と話していました。