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トランスクリプション
00:00戦後、アメリカ軍、法制的には国際法的には国連軍ということになっていますが、実際にはアメリカ軍に占領されて、さほどの抵抗をしなかった。
00:16当時、戦時中及び昭和初年ぐらいから非常に盛んだった右翼的気分というのはありますが、右翼の人も、私は昭和20年代は新聞記者でしたから、アメリカ軍に抵抗したというような話を聞いたことは、もう見たこともなかった。
00:37終戦の直後のどさくさは別です。
00:45ですから、一体何かと思うと、日本の軍部に支配、僕は支配というより占領されていたんだろうと。
00:57昭和期、少なくとも今最初に申し上げましたパニックの後、満州事変が起こって、
01:04そういう閉塞状態を戦争によって、あるいは侵略によって解決しようとした参謀本部の考え方がですね、
01:19結局満州支配になる、満州占領と満州支配になって、偽物の国家を作る。
01:26今、残留小児が帰ってきておられますが、それの作用であります。
01:36生産なる、つまり国家をたぶらかした人々の、何と言いますか、
01:43それ誰ということないのは、ヒットラーがヒットラーがいたって言って、ヒットラーだけは悪いということにしてしまえばいいんですけども、
01:51誰ということもなくて、魔法の森でもって20年間があってですね、
01:56満州というところに関東軍というのがおりまして、私もその関東軍の兵士の一人でしたが、
02:04関東軍小校で、そして陸軍大学校という大変その秀才コース、
02:10そしてそれがやがて必ずジェネラルになることが約束されたエリートたちは、
02:20関東軍の参謀になることが一つの出世コースでした。
02:24そしてそれらがやったわけであります。
02:27それらがやったわけでありまして、一つの国をいたぶった場合、
02:33自分の国も占領しちゃう気持ちになるんですね。
02:35それで結局日本はその意向を占領されていたんだろうと。
02:40支配というのは小田信長も支配しておりました。
02:43秀吉も支配しておりました。徳川家も支配しておりました。
02:47支配というのは物柔らかなもんで、
02:50そして人民というものを考えた上でないと支配にもはできませんが、
02:57占領というのはもっとたけだけしいものであります。
03:00ですから人の国を一遍に触ると、自分の国も触ってしまうと、
03:08それがいなくなったと。
03:10占領軍が来たと。
03:12それは外国の兵隊であって、
03:14そして今まで戦った鉄国なのに、
03:17日本人は実にそれを受け入れたとよく言われておって、
03:21日本人に対する、何と言いますか、
03:26ちょっと信頼感の問題だというような感じで言う人がありますが、
03:30それはちょっと違うんでありましてですね。
03:33そういうものに、同民族ながら、
03:37そういう一種の魔法の森の占領者に占領されたら、
03:42より柔らかい占領者が来て、
03:44そしていろんなものをくれたり、持ってきてくれたり、
03:48そしてさらに大きな文明を持ってきたりしたと。
03:52これは、なんか世の中が開けたみたいな、
03:56太陽が出てきたみたいな、
03:58日が当たったみたいな、
04:00あったかくなったような、
04:01そういう感じを持ったんだと。
04:05これは私は、当時20代の新聞記者でありましたから、
04:09占領と言っても、この占領は屈辱的でもないし、
04:17何だろうと、要するにその前が行けなかったんだと。
04:21何度も使います、魔法の森の占領者たち。
04:25これが行けなかったんだと。
04:27一体、魔法の森の話をしたい。
04:39今日、この時間だけでうまく片づくかどうか分かりませんが、
04:46いつから始まったんだろうと。
04:49明治憲法を取り出して読みますと、
04:57そんなに変なことない。
05:01そして、天皇制という言葉を使いますが、
05:05天皇制という言葉で使うと便利ですが、
05:11カイゼルではないわけですね。
05:13天皇の責任はあるかといったら、
05:15明治憲法によると、天皇の責任というのは、
05:20天皇は行動をほとんどできない。
05:22政治的な行動をほとんどできない。
05:25いわゆる国務大臣、内閣総理大臣も、
05:28明治憲法下では国務大臣の一人ですが、
05:32が最終責任を負うということになっておりますから、
05:38どうも、つまり明治憲法というのは、
05:42ちょっと古臭い憲法ですけれども、
05:45あれなりに運営しても、太平洋戦争や、
05:48あるいはその前の満州侵略といったようなものは、
05:52あるいは中国侵略というものは、
05:55あるいは野毛藩の三列さとか、
05:57そして国民への締め付けというものは、
06:00起こらないわけです。
06:01信教の自由も認められておりますし、
06:05信者の秘密は認められておりますし、
06:09私有財産も認められておりますし、
06:11要するに、
06:12ナポレオンがフランス革命を起こして、
06:17ナポレオン法廷を作りまして、
06:19フランス革命そのものの精神を、
06:23民法の中に盛り上げました。
06:27それらの回り回った影響、
06:30もろんドイツ経由の影響ですが、
06:33明治憲法には現れておりまして、
06:35それなりに近代憲法であります。
06:38ですから、こんな変なことは、
06:39憲法から出てこない。
06:40結局、
06:43陶水権、
06:45陶水権という、
06:49こんな変なものが、
06:52まあ、
06:53楽門的にはどうも、
06:55大正の始めぐらいに言った人は、
06:57あるという話なんですが、
06:59実際に陶水権が魔物になって、
07:02やってくるのは、
07:02昭和になってからです。
07:10陶水権?
07:37皆さんとって聞き慣れない言葉ですけど、
07:39我々を広い目に合わせたのはこの三文字に尽きるんじゃないかと
07:48だけどこれで魔法の森は解けるわけではないですけどね
07:51ないですけども明治憲法でも三権分立でした
08:01理解が立法をしそして国務大臣が総理大臣以下の国務大臣が行政をし
08:09そして司法立法は何でしたっけ
08:16要するに三権分立でした
08:19その上に超越的な権力権能といいますか
08:37というものが統帥権だと
08:39これはどこから憲法を解釈しても出てこないかもしれない
08:45だけど陸海軍は天皇がこれを統帥するんだという一条を大きく解釈して
08:53そしてしますと陶水権というものをインチキの法理論・法論争
09:03そういうものを何と言いますか持ち出すことができる
09:12そういうものを何と言いますか持ち出すことができる
09:42立法、司法、行政という三権の上に超越しましてですね
09:50軍人だけが統帥権を持っています
09:53そして軍人の中で陸軍大臣は持っておりません
09:56参謀本部の総長及び参謀本部が持っています
10:01そして参謀本部というものは
10:03それまでは戦争の時に必要だったんですけども
10:08平時もつまり軍備を整えるという上で
10:12予算の分取りその他で
10:15ちらちらと統帥権をほのみ化し始めて
10:18今度はあらかじめ満州において兵を起こす
10:24統帥権の上で必要だと
10:27つまり統帥権というのはもうちょっと具体的に言いますと
10:33参謀本部でこういう金網路を釣った人
10:36これは参謀将校ですが
10:38その人たちは天皇のことを普通お上と言ってたですね
10:43序官の言葉ですね
10:45京都に御所があった頃の序官の言葉のように
10:51お上という時自分の身内のようにして
10:54他の軍人は天皇という法制上の言葉で言っているけれども
11:00彼らだけはお金と言って
11:03そしてその制度は天皇のスタッフ
11:07つまり参謀本部の人間は大佐であろうが
11:10大であろうが少々であろうが
11:13少佐であろうが
11:16平等にスタッフと
11:18天皇のスタッフということ
11:20幕僚ということになってました
11:21天皇はそれは知らないことですが
11:25だから満州にことを起こす必要がある
11:28まずことを起こすと
11:29これは党水上必要だと
11:32そしてどうして党水上
11:33他の国を侵略することが党水上必要か知りませんが
11:37とにかく起こす
11:38そしてそれを追認する
11:42東京の参謀本部が追認し
11:44つまり行政府が追認せざるを得なくなる
11:48そしてそれは憲法違反だといって
11:52誰も酷訴しない
11:54立法府に対して民間が酷訴したりはしない
11:58すればもうしょっぴかれてしまう
12:00魔法の時代が始まるわけであります
12:02日本史上ような時代であります
12:05日本史上こういう
12:07淫算な歴史を持ったことはないわけであります
12:11やはり日本列島の中に大勢の人間が
12:15鎌倉時代は800万ぐらいいたでしょうか
12:18そしてそれ以前は
12:212,300年
12:23敗のやゆえ式の頃は2,300万いたでしょうか
12:28いくら昔はいろんなことで苦しかったというような
12:32おとぎ話のような言い方もできますけど
12:35それなりにみんなのんきに過ごしてきたと思います
12:37そして江戸時代はお役所であるということはつらいと言うけれども
12:42お役所は気楽でした
12:43兵隊に取られずに住むんですから
12:45ですからみんなそれなりに気楽に暮らしてきましたけれども
12:51昭和元年から20年までの間はですね
12:55これは日本人の歴史の中でないんじゃないでしょうか
13:00それがその時代の異様な感じがですね
13:06日本の古典化することは恐ろしいですね
13:10日本人は戦後憲法ができまして
13:15むしろこの憲法の方がですね
13:18昔なりの日本人にふさわしい
13:22昔なりの日本の監修
13:26報酬官とまでは言いませんが
13:30法官衆とまでは言いませんが
13:32監修にふさわしい
13:33馴染んでおるという感じであります
13:36もろん明治憲法も悪くありませんが
13:41しかし運用解釈の仕方によって
13:44そういうお化けが出てきたということは
13:46やっぱり明治憲法はまずかったんでしょうな
13:48それは要するにもっと探すと明治維新にあったんじゃないかと
14:04明治維新は非常にいろんな素晴らしいものを持ってました
14:08幕末の人々もやっぱり素晴らしいものを持ってましたし
14:13明治維新も素晴らしいもんでした
14:15しかし思想は貧困なものでした
14:19尊王攘夷だけでした
14:20尊王攘夷というのは中国の宗の時代
14:25つまり13世紀に滅んだ宗の時代にできあがった思想でありまして
14:36北中国はどんどん異民族の政府王朝金といくんですが
14:43そしてもうちょっと北はモンゴルという後になって元になる
14:48異民族がどんどん圧迫してきて
14:51漢民族の王朝の宗は南へ南へ教えられてしまう
14:55そしてやがて滅ぼされるんですが
14:57その時にたくさんのインテリたちが出てしたんですが
15:02宗の時代の学問は非常に特徴的なものでした
15:05それまで儒教といっても宗の儒教はもうイデオロギー
15:09儒教はイデオロギーではなかったのに宗はイデオロギーにしました
15:14王は大事だと
15:16そして恵比寿は打ち払い外国人は打ち払い尊王攘夷
15:22これは宗の時代にできた思想であって
15:25それは日本に入って水戸学になったりですね
15:27幕府の漢学にもなってましたけれども
15:30特に水戸学によって専閲化しておりました
15:33そして尊王攘夷というのは幕末で別に水戸学を勉強したり
15:39趣旨学を綿密に勉強したりしなくてもですね
15:44もうその上位というだけでスローカーのようになってですね
15:49その他の思想が入らない
15:51例えば文化文政の頃にですね
15:56長崎経由で
15:57もし文化文政なら幕が合うかな
16:02ルッソーの思想が簡約されてですね
16:04漢文の形で日本に入っていたとしたら
16:07一つのグループを形成したでしょう
16:09それが革命化して
16:12明治維新政府の何パーセントかを占めたとしたらですね
16:18仮説は変ですけれども
16:20ピープルという思想ができあがったと思います
16:22そのこの革命思想のくせに
16:27そんな上位しかなかった
16:29人々という思想がなかった
16:32人々という思想がなくて
16:35明治になってから
16:37明治10年に中井町民が
16:39ルッソーの思想を持って帰るんですけれども
16:41その革命政権というものはですね
16:43自分のイデオロギーを守ります
16:46ですから後から来たイデオロギーは敵だとします
16:49ですから非常にいかがわしいと
16:51当たり前のことを
16:52人間というのは大事だ
16:54人々が大事だということをですね
16:56いうことが非常に一種の危険性を感じさせるという
17:02国になったと
17:05それでも明治の
17:07イデオロギーが貧しかったけれども
17:10明治の人々
17:12つまり国家を作った人々は
17:14自分で作ったわけですから
17:16自分で作った国家だと
17:18そして自分たちは非常に
17:21果物でいうと
17:24ジュースの多いリンゴのような
17:27ソンゴジョイというのは一つの
17:30掛け声のようなものであって
17:34元気出せというようなものであって
17:37それだけのもんだったということは
17:39一番よく知っていたと思います
17:40当事者たちは
17:41ですから
17:42つまりヨーロッパのものを入れる
17:45いいものを入れる
17:45そしてその国を少しずつ
17:48太らしていくと
17:49国の精神を太らしていくと
17:52いう方向に向かったんだろうと思うんですが
17:54その人たちは死んでしまうのが
17:56明治40年頃には
17:59死んでいるわけである
18:01そして日露戦争は勝っているわけである
18:04そこから試験制度の完了が出てくるわけである
18:07ペーパーテストで
18:08つまり陸軍大将にもらえるし
18:11総理大臣にもらえる
18:13そういうことで出てきた人たちが
18:17昭和期になって
18:19軍人の方が明治の干からびた
18:22明治人がみんな知っておる
18:24干からびたことだっていうことを知っておる
18:26尊能上位を持ち込んで
18:28陶水権という変な憲法解釈の上に
18:31乗っけたんじゃないかと
18:33それが魔法の森かなと
18:36これは口だけで言っているだけで
18:39皆さんにこの実感は伝わっていないと思うんです
18:43説明的な言葉でしゃべることはむなしいわけですね
18:53私は小説家ですから
18:55やはり小説の形でこの魔法の森を書くべきかなと
19:01しかし小説というものはそういう風呂敷ではないんですね
19:06やっぱり小説というのは割合大きな風呂敷なんですけれども
19:09そこまでは包めないんですね
19:132度あることはないと思います
19:16陶水権というようなものがあってこんなことになったんですから
19:19今は陶水権なんてないわけですから
19:212度あることはないと思いますけれども
19:24しかしこの記憶というものは
19:26感覚として伝えたいと思うんですけど
19:30私は非力ですな
19:32しかしながらそのために大変なことが
19:39日本人が数百万人太平洋戦争
19:43日中事変以来あるいは満州事変以来
19:4815年戦争と言われているもので死にます
19:52そして沖縄は民衆が死にます
19:56そして小さな被害でいうと
19:58私の家なんかは空襲で亡くなりました
20:01そしてさらにアジアの人々を苦しめました
20:05それはあるんですね
20:10だけど実感としてうまく伝えられない
20:13今日はこのぐらいにしてきます
20:15ご視聴ありがとうございました
20:16ご視聴ありがとうございました

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